megumish x Sigma 「LTについて」

アドベント・カレンダー1日目についての感想を頂いた

名古屋出身で学生LTでLTをして頂いたこともあるmegumish氏から、私の1日目の「Nuxt.jsとBottleでプレゼンツール作って学生LTでLTした」についてコメントを頂きました。

そうか、なるほど実は「LT」というものの見方は日常と非日常の二つあるのですね。
まず自分が思っていたLTの見方は非日常の方です。
つまり、しぐまくんが否定している方の製品発表に近い見方です。
自分のものをお披露目して自慢する場であって日常的な知見共有はむしろおまけみたいなものと考えていました。
次にLTの見方として日常の方があります。
これはLTを知見共有の場と捉える方向になります。
この考え方がしぐまくんのスライドとドキュメントを一体化させる方向性に近いと思います。
けれど、僕は非日常がLTのあるべき姿だとも思いません。
LTの方向性というのは日常か非日常、どちらの方向性になるべきか定まっている方が嬉しいです。
現状のLTは日常にしては特別感(特定の場所・特定の日付)がありすぎるし、非日常にしては手軽(誰でも参加できるものも多い)というイメージがあります。
この現状に際してLTがどちらかに定義づけされるのはむしろ良いと思っています。
正直に言ってしまうと、僕はどちらつかずのLTはあんまり参加しても意味がないなと思いつつあったので、日常感のあるLTという場というのも十分に価値のあるものだと思います。

鋭い指摘だなあと思い記事にしたいと思った次第です。

日常のLTを目指す

これはQiitaに書くようなことでは無いと思った1日目には書かなかったのですが、私が最終的に目指しているのは学校の置き換えです。

LT会は教育学で語られるOutcome based educationのプラクティスとして素晴らしいものだと考えています。少なくともプログラミングについては、授業で聞いて理解するよりも何かをやってみて何をやったか説明する形の方が圧倒的に教育効果があると考えていて、学生LTにはそういった風土があると感じています。

私は教育学の専門家ではないので、Outcome based educationについて勘違い等あるかもしれないです。ご指摘等お待ちしています。

日本では2020年にプログラミング教育の必修化が始まります。ここを起点にしてOutcome based educationを一気に普及させることが出来るのでは無いかと考えています。

「学校の置き換え」は言い換えると、日本中の教室という教室をLT会場にして、それまでの学校がどんなものだったかを思い出せなくしたいということです。

megumish氏の「日常のLT」という指摘は、その意味で非常に鋭いと感じました。私は学生LTのようなLT会を日本中で日常的に行われているものにしたいです。分野についても、技術的なLT会以外にも様々な種類のLT会が開かれるべきだと考えています。そのくらい、学生には語るべきことが沢山あると考えています。

社会に実装するのが難しいという話

思い描いた素晴らしい世界を簡単に社会に実装出来るならこの社会は既にユートピアなはずで、そうなってないということは社会実装が難しいということです。様々な原因が考えられますが、多くはコミュニケーションの失敗によるものだと考えています。

この記事だけを読んで私が思い描いてるものをイメージ出来る人というのはごく少数でしょう。学生LTの雰囲気と言われてもわからない、 Outcome based educationって何だ、など様々な点がコミュニケーションを妨げます。

事業化はコミュニケーションの手段として最適です。作って、「これを広めたいんだ!」と言えば大抵の人に迅速に、正確に言いたいことが伝わります。そのためにはビジョンを理解する少数のチームが必要なのですが、 Outcome based educationに関心があり、かつ学生LTに出ているという人が居なくて詰んでいます。

教育系の人を学生LTに呼びたい!

学生LTとOutcome based educationの関係について紐解くのは、正直に申しまして私の手に余ります。そもそもOutcome based educationについての知識が足りないですし、教育効果の測定など研究手法についての知識も足りないです。

他力本願で申し訳無いのですが、どなたかこのトピックに興味のある方を紹介して頂けないでしょうか。

Web制作やライターをやっているフリーランス。豊田高専を二度中退し、放送大学生兼フリーランスを始める。Pythonが好き。Vue.js、Nuxt.jsを使う。