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競輪日程足並みを揃えられないものか【令和競輪どうしましょ1】

 久々のnote更新。忙しいと言い訳だけしておくが頑張るしかないね。

 Twitterを眺めていればTLに競輪業界の悲観的なものが目に入らない日はない。なんせ自分もその一人だからあたりまえっちゃあたりまえなのだが、サイト、ブログ時代だったらもう少し前向きな意見も目にすることがあったものなのだが、今や「悲観派」が大多数だ。

 批判悲観のあとには前向きな意見を必ずつけてきた身としては悲しいというほかない。多くの人が「いくら意見を言ったところで何も実現しないし事態は悪化するいっぽう」という状況を体感して「悲観派」になっていく。だけど、諦めたらそこで終わりなんですよ。私はそういう人間です。

今に合わせた改善案は10年前とは違ってくる

 ずっと競輪ってダメじゃんってことで同じ改善案を述べ続けるのは実は間違ってる。状況はより悪くなっているからだ。私の競輪歴は20年弱なのでそれ以前はわからないが、20年前と今なら確実に20年前のほうがマシだったことだけは間違いないと思う。売上も人もいた。

 20年の間に競輪はこれだけ変化した。大きな部分だけでも

・B級廃止で2層制に、からの3層制に戻す
・記念競輪の前後節の廃止からの4日制に
・イエローライン、誘導まわりのペース変更など
・開催減、売上減、選手減
・無観客開催の開始
・下位クラスの7車立て

 これらを一言でいえば「開催形態をいじりまくっている」といえる。いじった原因や良し悪しの考察は今回はしないが、競輪の開催のやりかたがこれだけ変わってきてるが、今はこの状況で売上が守れている。

 そこで私が言いたいのは「下がり続けていた売上を持ち直している今こそ、開催形態を落ち着かせるタイミングでありチャンスだ」ということだ。金銭的猶予が与えられた今が一番スムーズに「適正化」できるタイミングだろう。

平均月3日開催の競輪でファンを増やすには「JRA方式」

 今や競輪は無観客レースのミッドナイトを除けば1場あたり1ヶ月で1節しか開催していない。日程によってはまるまる1ヶ月開催がないのは当たり前になってしまった。ネット売上が上がるのは結構なことだし良いことだが、そのかわり本場売上が下がるのではただシフトしただけになる。ネットから競輪を覚える人も増えてきた。そんな人がいざ地元でレースを見たいと思っても、月1節では行く機会になり得ない。せっかく間口が広がったのにそのチャンスを逃している。

 だが、開催日数的に参考になる既存の公営競技があるではないか。そう、JRAだ。基本土日しか開催せず、1場あたりの開催日数は多くて40日程度だ。今の競輪場と何も変わりがないではないか。

 1つ違うとすれば場数だ。40程度の競輪と10のJRA。だが、その差は「平日も開催している」競輪ならば均等化できる。1週間7日なわけだ。土日は2日、平日入れれば7日。約4倍近い日数差だ。場数の差は日数でほぼ消え、同条件ともいえるのだ。

 つまり、JRAのように「○回」という概念を取り入れればよいのである。「1回立川」を1月に、「1回京王閣」を2月開催にする。近隣の競輪場でかぶらないよう、回で寄せるのだ。こうすると、競輪場ごとに基本「3回」の開催をすることにする1回の開催では4節やる。1ヶ月平均1節の開催となっている今の競輪は12節程度しか有観客競輪をしていない。これを3回3ヶ月に寄せるのだ。

 するとどうだろう? 例にあげた1月には立川で「1回立川」で4節開催され12日、本場レースが行われる。これならファンも「行く」調整もしやすいだろう。

 利点はこれだけではない。開催が寄せられることで、ファンサービスの内容や場内飲食店の計画もたてやすくなる。まだまだある。どういう事情かしらないが、競輪の日程は記念未満の開催は1年で一気にすべては決められていないのだが、その事情を改善するのが難しいにしても、「○回」だけは通年で決めておくだけで、ファンは旅打ちの準備がしやすくなるのではなかろうか。

もう昔には戻れないからこそしっかり前を見たい

 記念前後節廃止の直後は「元に戻さないと記念依存になって大変なことになる」と言ってきたが、もう今となって元に戻したら選手も少なくなった今では手遅れである。選手がいない以上開催を増やすことも短期的には無理だ。

 競輪にはまだまだなんとかしなくてはいけないことがいっぱいある。だが、取り急ぎ、「レースに触れるチャンスが少ない」状況は優先順位が高いと思ってる。

(次回予定・S級でも7車立てにするべきか)

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