Σリーグ第4節第二試合〜ひげくじら選手〜

L「11/12(日)Σリーグ第二期第4節。今回はANC PURPLE BATS所属のひげくじら選手にインタビューさせて頂くことになりました。」
 「トップおめでとうございます!個人としてΣリーグ初のトップとなりましたが、今の率直な感想をお聞かせください。」


ひげくじら「早めの登板でトップを獲れたことはツイていましたし、今はほっとしています。ノートップが続くとどうしても意識して打牌が影響を受けてしまうこともあると思っていて、そういうプレッシャーがかからないうちに抜け出せたのは大きいです。次も強気に打ってまたトップを獲れるような、好循環に入っていきたいです」


L「ありがとうございます、では早速試合を振り返っていきましょう。」

L「東1局、ドラ赤のチャンス手をポンして両面両面の一向聴になりました。その後親から立直がかかってきましたが一発目にドラを打ち出し戦う姿勢を見せていただきました。この局の進行について教えていただけますか?」

ひげくじら「実際、戦う姿勢は見せていきたいな、と思っていました。ただ振り返ってみると序盤は結構危ない橋を渡っていて一番の反省点を挙げるならこの東1局だったと思います」

L「押し過ぎた、ということでしょうか?」

ひげくじら「はい、ドラ赤の手をもらって、3900で東1局の先制打点としては十分。8sも鳴いてドラドラのイーシャンテン、ここまでは良かったと思います。親の河も結構早そうでしたがそれよりも早くテンパイしてしまえ、と」

L「ただ実際は親のリーチの方が早かった」

ひげくじら「やられたー、って思いましたね。手の中には4mくらいしか安全な牌がなく、こうなったら攻めるしかないと考えていました。そして宣言牌が西であることは結構情報があると考えていて、まっさきに考えたのは西を安牌として持っていたパターン、あるいは西の暗刻から1枚削ったかも、という可能性が頭にありました。その場合出てくる待ちは良形のことが多く、例えば68sのカン7sだとしたら468sのリャンカンから西を残して4sを先に切っていることになるので親番でそんなことはしてこないだろうと。7sのシャンポンもこの序盤で2枚見えなら可能性として低く、当たった場合は7sドラのほうが打点は高いけど当たる確率だけで言えば3sの方がまだ高いかなと思っていました」

L「なるほど、かなり自信を持って押されたドラだったのですね!結果は実際は親が中単騎の七対子のツモ和了となりました。」

ひげくじら「手牌開けられてぞっとしましたね。確かに西はその時点で生牌なので安牌というにはちょっと微妙。それをずっと持っていたということは単騎もケアしなきゃいけない場面でした。7s単騎が出てきていてもおかしくなかったですし、たぶん中も止まらなかったと思うので放銃に回らなくてほんとラッキーだったと思います」

L「戦う姿勢を見せてくれた一局であったと思われますが、ご自身では反省点もあった局だったのですね。」


L「続きまして南2局、混一色仕掛けの南ポンから5sを引いて1mと混一色から遠ざかる選択をされておりました。その後は丁寧に降りておられましたが、この局はどのような思考があったのでしょうか」


ひげくじら「前提として、前局捲り合いに勝って抜け出してかなりトップが見える点数状況になりましたが、常に大トップを狙っていきたいと思っているのでまだまだ連荘を続けるつもりでした。ただ、この局の配牌はあまり良くありませんでした」

L「確かに、東と南の役牌がトイツでしたがそれ以外はバラバラと言っていい配牌でしたね」

ひげくじら「はい、なのでこれは東と南を立て続けに鳴いてホンイツで周りにプレッシャーをかけて進行に制限を加えるしかない、それで流局連荘を狙おう、と考えていました。その場合、ドラがからむマンズの方が周りの手が止まりやすい、ということでピンズソーズを落としていきます。が、東、南がなかなか出てこない。ようやく南が出てきたのが中盤で、それを鳴いたあとも下家が9m、上家に至ってはドラの6mを切ってきて全然制限かかってないぞ、と。というか上家の6m切りはただ事じゃないぞ、となって、両脇をなんとか食い止めるために1m切ってテンパイの匂いを醸し出してみたんですが」

L「その後も際どい牌が切られましたね」

ひげくじら「はい、僕もなるべく手出しでピンズやソーズを切らないようにしてホンイツテンパイに見えるようにふるまっていたんですが、両脇の押しが緩む気配がないのでちょっとこれは勝負にならない、と感じて連荘を諦め、その後の東も鳴かずに撤退しました。これは致し方なしかな、と思います」

L「見事な判断でした。そしてオーラスです、仕掛けていって自身も和了を目指していく選択をされておりました。發の後付けの形ですがこれが上家と持ち持ちの形となっており、これは流局もあるかなと思っていたのですが3sを引いてきて發を切る選択をされました。どうして發を切ることができたのでしょうか」

ひげくじら「ここはトップを持ち帰ることに全力、と考えていてその観点から両脇には8000まで打てる点数状況でした。最悪は親への放銃ですね。ただ対面はまだテンパイには至ってないことも多いとは感じていました」

L「しかしここで3sを止める、という選択をしました」

ひげくじら「3sは微妙な牌でしたね。枚数的にポンと言われないことも多く、ドラとも直接絡まないので放銃に回っても安いこともある。ただドラと直接絡む4sや5sをこの後引いたときにそれも押せるか、と言われると自信がなくて、この3s引く前もどこまで押すか結構迷っていました。で、ここで3sを引いたので親のテンパイ率も微妙だし發を落とすベストのタイミングはここじゃないかと。このあと3sにくっつけばそれも止めてテンパイし直すことができるのを期待しました」

L「なるほど、ちなみに發が親に鳴かれるかも、とは考えませんでしたか」

ひげくじら「考えました。ただ、親の河はかなり真っすぐな印象で、タンヤオの可能性の方が高いと考えていました。一方で6pを鳴いた上家は79mを落としてきていて、この点数状況で喰いタンするなら9mは2pや8pよりも早く切られていることが多いので上家は役牌バックの可能性が残っていると。そして上家の役牌はもう發くらいしか残っていませんでした。もし上家とモチモチだと状況はかなり良くない。この巡目まで粘って出ない以上、折れやすいのは僕なので、鳴いてもいいよ、で發を切っていった感じです。それがロン、て言われて、打点もちょっとあってイテテでしたけど、確実にトップを獲るための失点だったと割り切っておくことにします」

L「放銃にはなりましたが、トップを決める見事な選択でした。」

L「ひげくじら選手の活躍によりANC PURPLE BATSは173.2ポイント、現在2位と好位置につけています。Σリーグを視聴いただいている皆様、並びにANC PURPLE BATSのファンに向けてメッセージをお願いします。」

ひげくじら「まだ序盤ですが優勝を目指すには絶好のスタートを切れたと思っています。このままチーム一丸となって頑張って良い打牌をしていくのでぜひ応援配信にも遊びに来てください! APBはいいぞ!」

L「ありがとうございました、ANC PURPLE BATS所属、ひげくじら選手のインタビューでした。」


ひげくじらX@HigekujiraM


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