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Endgame Gear XM2we + Pulsar Supergrip = 良【XM2weレビュー風感想とSupergrip】

こんにちは、もといお久しぶりです。ΣISAKAです。
久しぶりにデバイスの話です。

今回の主役はEndgame Gear(以下EGG)から発売されているゲーミングマウスXM2weです。
購入時期が大体今年の夏ごろのため、約3カ月ほど使用した上でのレビューです。

1.XM2we本体の形状

本体はこんな感じ。張り付いてる黒い奴は一旦無視してください。


白いと繊維系の汚れが目立つ
黒いと手汗の汚れが目立つみたい

ドングル。少しサイズ大きめ。


付属ケーブル。細身で布ケーブル。その上で端子部分が少し上向きになっているので、有線運用した時も楽そう。僕はネットサーフィンの時にトラックボールを使用しているのでほとんど充電用としての運用。
コネクタ部分も結構細身の形状となっている為、他社のマウスにも接続できます。僕の環境だと、Pulsar X2に刺すことができました。だいぶ細いので、恐らくほとんどの無線マウスに接続できるかもしれません。頻繁にマウスを変更する人にとっては良い仕様であるように思えます。

接続するとケーブルが上向いてくれる親切設計

某マウス形状を確認するサイトで形状を確認。

形状としては、今トレンドとなっているマウス後部が高く、先端部分が低くなっている形。いわゆるXM系統マウスの直系にあたるマウスです。この画像からは分かりにくいですが、サイド部分が大きく逆ハの字型(\  /←こんな感じ)になっており、指が内側に入り込みやすい形状となっています。これによって、指先でマウスをグリップしやすくなるのが最大のメリットです。
類似した形状であるPulsar X2は、サイド部分がいわゆる絶壁(|  |←こんな感じ)であることから、持ちやすさに自由度を持たせた代わりに握りやすさがあまりありませんでした。X2も慣れれば問題ありませんでしたが、掴み持ちでの持ちやすさとしては一段劣る印象です。

X2と比較してみると本体後部の高さが近いが、側面など異なる部分が多い

また、他の特徴としてマウスホイールの位置が先端にかなり近いところに配置されていることも挙げられます。基本的にゲーム内でマウスホイールを使う場合には、アクセスしやすくするために、ホイールの近くに人差し指を配置する必要が出てきます。
そうすることで、必然的に左右クリックに置いている人差し指と中指がマウス先端近くに配置されることになり、それに合わせる形で全体的な掴み位置がマウス先端に寄ることとなります。結果的にマウスの持ち方が自然と深めの掴み持ちとなります。元々浅めにマウスを握っている方の場合、マウスホイールへのアクセスが少し難しくなります。これも慣れの部分ではありますが、苦手な方もいるかもしれません。

この独特な形状から合うユーザーと合わないユーザーが出てしまうことも事実です。特に被せ持ちのプレーヤーには非常に窮屈な持ち方を強いてしまいます。また、掴み持ちのユーザーでも、薬指と小指の置き位置が独特になること、持ち方がある程度限定されてしまうことから合わないユーザーが出る可能性があります。つまみ持ちのユーザーはマウスホイールへのアクセスのしにくさが問題になる可能性があります。そういったところから、このマウスに関しては一度店頭などで試してみることをおすすめします。実際に握ってみてのフィット感などを確かめてみるのが得策です。
お尻高めのマウスが欲しいけど、XM2weの形状が合わないという方には、Pulsar X2かX2Hがいいかもしれません。個人的に掴み持ちユーザーの万人にオススメできる形状だと思っています。それでも少し癖ありですが・・・

XM2weは、その名の通り独特な形状で有名になったXM1の無線版です。元々XM2wというワイヤレスマウスが発売予定で、僕も発売され次第購入予定でした。しかし、元々の発売予定時期の2022年4月から1年、全く音沙汰無し。それから廉価版という位置付けでこのマウスが発売されました。元々XM1の無線化を望んでいたユーザーも多く、ネット上での多くの着弾報告を見かけました。XM1クローンとして発売されていたLamzu Atrantisや、Ninjutso Soraなどと比較すると少しずつ差異がありますが、基本的に近い形状をしている為、XM系統のマウスでどの部分を重視するかによって選択肢が決まっていくのかなと考えています。

2.XM2weの概要について

ここからは形状以外の性能面について。

まずはコーティングの部分から。

マウス表面のコーティングは汗に対して強いような印象で、昨今の軽量マウスのようなツルツルという感じではなく、ある程度引っかかってくれるようなコーティングです。基本的にグリップテープ類はなくても大丈夫そうですが、気になる方はグリップテープを取り付けても良さそうです。

次に重量について。

重量は公称値約63g。個体差によって多少の前後はあると思いますが、おおむねこの値に近い認識です。
昨今のマウスは軽量化が進んでおり、50g台のマウスがどんどん発売されていますが、60g前半であれば十分に軽いです。軽ければ軽い方が良いという方は前述のAtlantisやSoraが候補になるかもしれません。重量についてはこれくらい。

次にスイッチ類。

メインスイッチにはKailh go Opticalスイッチが採用されています。これは光学式スイッチと呼ばれるもので、スイッチのオンオフを物理的ではなく、レーザーの状態で判別するものです。その方式からメカニカルスイッチと異なり、チャタリング(一度のスイッチ操作で複数回の入力判定が発生する現象)が起こらないといわれています。
メカニカルスイッチを採用しているマウスでは、チャタリング対策としてデバウンスタイム(一度入力が行われてから一定時間入力を受け付けない時間)を設けるものがほとんどです。光学式スイッチでは、このデバウンスタイムを必要としないことから、とっさのスイッチ入力にも対応できるという利点があります。

光学式スイッチの弱点としては、スイッチ内でレーザーが使用されていることから、バッテリーへの影響が大きい可能性があることです。キーボードで光学式スイッチを採用している某キーボードが類似製品と比べて無線時の使用時間がかなり短くなっていることから、マウスにも似たようなことが言えるのではないかと考えています。キーボードと比べるとスイッチ操作の回数やスイッチの総量が少ないことから、そこまで影響が大きくない可能性もあります。
ただ、実際に検証できていないため、何とも言えないところ。。。XM2weのバッテリー持ち時間は約1週間とされていますが、僕の使用頻度(ほぼ毎週末とたまの平日に数時間程度)ではバッテリー切れが起こったということは今のところありません。

このスイッチですが、少し癖があります。体感として押し心地がやや重め。そしてクリック感が結構強い。
一般的なメカニカルスイッチの押し心地が「カチカチ」とするなら、このスイッチは「パキパキ」です。押した瞬間の感覚が指先にしっかり伝わってくる感じで、人によってはクリック感が重いと感じる方もいるかもしれません。また、離した際の跳ね返りもハッキリしており、そういったところからも「パキパキ」とした印象を受けます。個人的にはクリック感が薄いスイッチと比べるとこちらの方が好き。

次は他部分のスイッチについて。

サイドスイッチにはメカニカルスイッチであるKailh GM 2.0が採用されています。サイドボタンを連射するという場面はほとんどありませんし、バッテリー消費のことを考えるとサイドボタンはメカニカルスイッチのままで良い気がします。

形状としてはサイドボタンはマウスからハッキリと突出しており、非常に押しやすいです。VALORANTのレイズのブラストパックや、ジェットのテイルウィンドをサイドボタンにバインドしていますが、ストレスなくプレイできています。

ホイールスイッチにもサイドボタンと同じくKailh GM 2.0を採用。こちらは押し心地が少し硬めで、ホイール操作時の誤爆が少ない印象です。以前使っていたマウスでホイール操作時のホイールスイッチの誤爆がよくあったので嬉しい限り。

次にセンサー。

センサーはPixArt PAW3370が搭載されていいます。PixArtの最新型スイッチはPAW3395ですが、こちらはそれより少し前の型番です。PAW3395を搭載していたPulsar X2から乗り換えても大きな差異は感じられませんでした。ここまで高性能になるとほとんど同じと捉えてもいいかもしれませんね。

3.XM2weの所感

肝心の使い心地について。

前述した通り、マウスを掴み持ちするユーザーにとっては非常に有力なマウス候補になると思います。人によってはこれでエンドゲームという方もいるかもしれません。僕自身も左右対称マウスとしてはこのマウスが限りなくエンドゲームに近いと思っています。別の記事で言及する予定ですが、現在の僕のマウスの持ち方だと左右非対称型マウスの方がいいのでは?と現在脳内会議の真っ最中です。完全に沼に入ってしまっています。こわいこわい。

急な逆ハの字型に整形されているサイド部分が掴み持ちでの扱いやすさに大きく貢献しています。具体的には、マウスの内側に対して指を立てやすい形状となっていることでサイド部分への力が入りやすくなり、それが持ち手の安定感に繋がっている印象です。
また、マウス後部が盛り上がっていることで、マウスを掴んだ際に手のひらや手の付け根近くにマウスが接地します。これもまた持ち手の安定感につながるような設計となっています。これらの要因によって、マウスを掴み持ちした際の大きな安定をもたらしています。

掴んでみるとこう1
掴んでみるとこう2

また、マウス先端部分はかなり低く設計されており、人差し指や中指でマウスを操るような感覚を持ちやすくなっています。マウス操作の際に人差し指や中指を強く意識しながらマウス操作を行なっている方にも向いているように感じます。

4.XM2weの問題点

ここまでこのマウスの良いところや概要について書き連ねてきましたが、もちろん問題点に感じる部分もあります。

僕の感じた最大の問題点は持ち方を限定されるところにあります。

このマウスは独特の形状から、マウスを握った際に安定する部分が限られています。そのため、常に特定の握り方を継続しなければ扱いに困る部分がでてくるということです。
僕の場合、その日の体調や疲労具合によってマウスを掴む位置が異なることが多く、XM2weに移行してから日によってマウスに違和感を覚える事象が発生するようになりました。元々使用していたPulsar X2の形状が比較的持ち方に制約を持たせない形状であったことも要因の1つでした。このマウスに乗り換えることによって持ち方を限定するように矯正する必要が出ました。

5.対策としてのSupergrip

そこで用意したのがSupergrip Pre-Cut Universal Grip Tape。

このグリップテープは一般的なゴム素材のグリップテープと異なり、ガーゼをベースとしているそうです。厚さも0.5mmと薄く、また手に軽く汗をかいている状態でもグリップする優れもの。
僕は元々このSupergripをX2を使用している際に取り付けていました。X2の表面コーティングが滑るものであり、握った際の安定感をもたせるために使用していました。Pulsar社のマウスについては、各部分に合わせてカットされたモデルが用意されており、マウスの手が触れる部分ほとんど全てをカバーできるようになっていますが、僕はサイド部分のみに貼り付けていました。理由としては、X2使用以前に使用していたRazer Viper Ultimateのサイド部分がゴムになっており、それに慣れていたためです。

数年前のマウスといえば、マウス本体にゴムコーティングがなされていることが多かった印象ですが、軽量マウスがトレンドになっている昨今では軽量化のために取り外されている印象です。メーカーによってはグリップテープを標準で同梱し、「必要だったら使ってね〜」というモデルも存在しています。
また、ゴム製品は経年劣化することもあるため、長くマウスを使う上ではこのようにした方がいいのかもしれません。

話がそれました・・・

XM2weにSupergripを取り付けた話に戻りましょう。今回使用した理由は2つ。
1つは今まで通りマウスのグリップ感を向上させるため。そしてもう1つはマウスの握り方を固定させるため。今回の使用意図としては2つ目の理由の比重が大きいです。今回の取り付け方は以下の通り。


みぎ
ひだり
うえ

ご覧の通り取り付け面積を限りなく小さくしました。
このプレカットタイプのSupergripには大小様々な形に成形されたテープが用意されていますが、限りなく指の置き位置を制約するために小さめのものを優先的に選択しています。
今回使用していて最も良かったのがクリック部分に貼り付けている横長のタイプ。これがちょうど掴み持ちをした際の人差し指と中指の指先にフィットしてくれます。この設計をした人、天才だ・・・の気持ちです。

右側面には小さめの六角形に切られたテープを使用。それぞれ薬指と小指の置き位置を設定しています。個人的にこのマウスは小指の置き位置と指の曲げ方に一癖あるように感じており、ここ以外に置くとどうしても違和感がありました。小指を限りなく内側に食い込ませられるように持ち方を考えた結果このような配置になりました。

テープの内訳はこんな感じ。左側面に長方形の方使えばよかったなと反省

6.Supergripの強み

Supergripの利点としてはまず単体性能が非常に高いこと。そしてランニングコストが低いことです。プレカットタイプであれば、1セット購入するだけで最低2回分使えるだけの内容が入っているため、しばらく使い続けられます。
Supergripの耐用期間については検証できていないものの、これだけの性能のグリップテープが980円で入手できることは、とにかくすごいの一言です。

Supergripの現在のラインアップとしては、Pulsar、logicool、Razer、VAXEE、ZOWIE製のマウスの形に合わせたプレカットモデルが発売されています。該当するマウスを使用していて、グリップ感が気に食わない方はとりあえず使ってみるのもありです。安いのでとりあえずお試しできる点も強みですね。
汎用版のプレカットモデルとしては3種類。長方形型のみ、長方形と正方形の混合(主にキーボード向けとのこと)、そして僕が購入した大小様々な形状にカットされたものがあります。最近ではゲームでのキーボードの重要性が上がってきている中、キーボードでの使用を想定して作成されたモデルがあるもの需要に添って作成されているように思えます。
そして全くカットされていないアンカットモデルも発売されています。自分の使用しているマウスに合わせてカットして使用したい方はこちらが良さそうです。

個人的な意見としては、Supergripはとりあえず全ゲーマーに勧めたい商品です。特にマウスの握りに安定感が不足していると感じている方。冗談抜きで幸せになれます。何より価格が安いため、お試しで買ってみることがしやすい。Supergripが合わないという方もいらっしゃってもお財布にそこまでのダメージがない。これもいいポイントですね。とにかく試してみてほしい。

7.さいごに

久しぶりにデバイス話を長々と書いてみました。今回まとめたXm2weは万人にお勧めできないものの、好きな人はとにかく好きなタイプ。二郎系ラーメンみたいな感じ・・・?
一方でSupergripは前述の通り、手放しでオススメできます。グリップテープだと現状最強格だと思っています。何度も言いますが、とりあえず使ってみてほしいです。

こんな感じでまたデバイスなどの所感について書き連ねていきたいと思います。がんばるぞ

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