見た映画を小学生並みの感想で記録する16/帝一の國について

この記事は2019/10/18にAmebaブログに投稿したブログ内容を転記して作成しています。

ΣISAKAです。今この記事を実家で書いています。(10/19の青森での出演の為)実家に帰ってくると堕落を極められるのでとても良いです。こんな贅沢もうできないんだなあって考えると結構泣きそうになってきます。つらい。

以前視聴した「帝一の國」の感想を書いていきます。映画帝一の國は2017年に公開された作品で著名な俳優たちが名を連ね、当時様々な広告媒体で大々的に告知されていたのを覚えています。このような作品は大体面白みに欠けるという僕の偏見から上映当時はあまり興味が湧きませんでした。しかしアマゾンプライム対象作品にこの作品の名前を見かけたので折角と思い視聴しました。以下アマゾンプライムのページから引用した帝一の國のあらすじ

日本一の名門・海帝高校。ここでトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されている。4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。2年後の生徒会長の座を狙って、誰よりも早く動き始める帝一。生徒会長になるためには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。決してルートを見誤ってはならない。ライバルは、全国屈指の頭脳を持つ800人の超エリート高校生たち…ヤツらを蹴落として、勝ち残るためにはどうする!?野望への第一歩を踏み出した帝一を待ち受けていたのは、想像を超える罠と試練!いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける!!(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 (C)古屋兎丸/集英社

なるほどよく分からない。超絶ざっくりまとめると主人公がテッペンを目指す王道展開な作品であるということでしょうか、多分そう。ということで僕なりのこの作品への感想をまとめていきますね。

この作品の面白かったところ、良かったところ

・わかりやすい王道展開にわかりやすいネタを掛け合わせたことによるわかりやすい作品
→前述にもある通りこの作品は「首相を目指す主人公がその登竜門である海帝高校の生徒会長を目指す物語」という単純明快かつ王道なコンセプトを主軸に置き、その過程で様々な物語が展開されるという流れを作っています。首相というゴール地点、そしてその途中にある海帝高校の生徒会長というチェックポイント(作中では1つのゴールとなっている)に向かって進むという物語の前提を簡単に伝えられるという点がこの作品における強みの1つだと僕は考えています。

視聴者を物語の世界に引き込むという行為は結構ハードルが高くて、「どういった世界観」で「どういった目標」があるのか、「どういった人物」がいるのかといったように作中の世界について分かりやすく映像で説明できるかが勝負みたいなところがあります。多分。その点において帝一の國は「一国の首相となるために海帝高校の生徒会長を目指す世界」で「その生徒会長の座を目指す物語」。そして「その会長の座を目指す個性豊かな生徒たち」が多く現れる。といったように非常に簡潔に説明がつきます(登場人物それぞれの説明については物語の中で追々できるから序盤での説明は蛇足になる)。この説明しやすいコンセプトがこの作品の何よりの強さであると思います。いわゆる王道展開な作品は僕はあまり好きではないのですが、この物語に視聴者を引き込むという点において王道の作品は何より強い(王道の展開は多くの人が見たことがあるから理解されやすい)と僕は考えています。

その王道展開にわかりやすいギャグ要素を付加することで物語の展開に飽きがこないような工夫がなされています。本編のヒューマンストーリーとギャグ要素を織り交ぜて展開されているので、テンポよく見ることができました。

・各俳優の演技の個性の強さがそれぞれのキャラクターを形作っている
→出演陣が結構豪華なこともあり、それぞれ実力のある演者が揃っています。個人的には主人公赤羽帝一の父親役に吉田鋼太郎氏のシリアスさの中にコメディの要素も含んだ演技が流石だな思いました(KONAMI)。他にもそれぞれ素晴らしい演技をしているのですが、ここに列挙するときりがないので、この辺にしておきます。

次に少し批判的な感想。

・俳優ありき作品ならではの演出が冗長に感じさせる
→前述にある通りこの作品には豪華俳優陣が名を連ねています。もちろん全員顔がいい。皆イケメン。フツメン以下がどこにもおらん。このような俳優ありきの作品には俳優陣を目当てに見に来た人たちに向けてのサービスシーンのような場面が必ずと言っていいほど存在します。この作品では学園祭の開幕式(?)でメインキャラクターたちがふんどし姿で和太鼓の演奏を行うという場面が存在します。この場面が原作にあるかどうかは分かりませんが、少々長ったらしく感じました。僕はそういったサービスシーンを作中に全くといっていいほど求めることがないので(物語を見に来ているのであってその役者を見ているのではない為)、こういうシーンはあるにしても全体の進行を阻むほど入れ込むのは少し頂けないです。

コンセプト部分について書いてたら結構な分量になってしまった・・・物語としてはいわゆるな政治戦争を学校という舞台を用いて描いており、それぞれの思惑や闘い方を垣間見ることができる面白い作品です。人を動かすという点での現実感と描くキャラクターの非現実感の不思議なバランスがこの作品をまた面白くしているのかもしれないとも思いました。

おわり!

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