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競技用マウスを下手が使ってみた【VAXEE np-01s wireless 4K & PA Black レビュー風感想】

前提と前置き

投稿者はFPSがどちらかというと下手な部類に入るプレーヤーです。約3年プレイしているVALORANTはゴールドから抜け出すことができず、KovaaK'sをやっても一向にエイムが上達しないような人間です。

こんにちは、ΣISAKAです。
今回はVAXEEから発売されているnp-01s wireless 4KとPA Blackを購入したため使用感などをまとめていきたいと思います。
購入に至るまでの経緯を先に書きますが、一個人の使用感が気になるという方は飛ばして読んで頂けると嬉しいです。

1.購入経緯~購入決断まで

まず新しくマウスを購入するにあたって、自分が欲しい要素とそれに合致する候補を絞ってみました。欲しいと思った要素は以下の通り↓

  • 左右非対称(最優先ではない)

  • 重すぎない

  • 握った時にある程度ゆとりがある(手にぴったり沿わないサイズ感)

  • 握り方を大きく制約されない

  • バッテリー持ちに懸念点がない

こうした条件を基に出した候補が以下の通り。

  • VAXEE np-01s wireless

  • Pulsar Xlite V3 medium

  • Sprime PM1 wireless

  • WLMOUSE BEAST X Wireless

購入の決め手となったのがVAXEEの店舗体験でした。
VAXEEの製品は店頭での販売を行っていません。そのため家電量販店などで実際に手に取って試すことができません。しかし、VAXEEのオフィスで予約制ではありますが、実際に各デバイスを試すことができます。他にもネットカフェなどでの貸出、試遊のためのレンタルも行っているそうです。

ということで2月某日に予約を取り実際に伺ってきました。
直前までnp-01 wireless 4Kの配送対応のために予約フォームが閉じられていたのですが、ダメもとでメールで問い合わせたところ予約開始の連絡を頂きました。お忙しい中回答いただきありがとうございました。。。

オフィスは京成検見川駅からほど近くとアクセスも良い
JR新検見川駅からは少し歩きますが、道が分かりやすいので多分迷わない

中にはPCが2台用意されており、VAXEEの全商品を1時間試すことができます。注意点としては、イヤホン類は自身で持ち込むこと、各ゲームのアカウントは自分の物を使用することの2点です。

元々np-01s wirelessのみを試す予定でしたが、折角だったのでマウスはnp-01s wireless、np-01 wireless、OUTSET wirelessの3点、マウスパッドはPA、PA Black、PB 2023の3点をそれぞれ組み合わせて試してきました。
試遊中はスタッフさんもいらっしゃるので気になるところなどを質問することもできました。

スタッフさんとの会話、自分の使用感からVAXEEで購入するならnp-01s、一緒にPA Blackも一緒に買うことを決意。その後秋葉原に移動して他の候補にしていたマウスを握って最終的に決定しました。

僕のマウスの持ち方は恐らく深めの掴み持ちで、疲れてくると浅めの掴み持ちに変化していくような持ち方で、Pulsarの手のひらまで覆えるアームカバーをつけて使用しています。

元々使用していたEndGameGear XM2weはマウス後部に高さの頂点が来るような設計となっており、手のひらへの接地面が大きくなりフィット感が増します。

ただ、この後部の形状と横幅の広さから持ち方に窮屈さを感じるようになりました。この窮屈さの解消と、手へのフィット感の2点からnp-01s wirelessが最適解のように今は思えています。

2.np-01s wireless 4K本体について

本体形状は有線版と変わりません。簡潔にまとめると「細身、ケツ高、ハーフエルゴ」に尽きます。

4Kドングル
np-01 wireless 4K以降のロットでは必ず4K対応のレシーバーが付属

横幅が先端部分が58mm、最も細いマウス中心部で57mm、最も幅の広いマウス後部で63mmと比較的細く設計されており、この形状によって手の中でマウスを置く時の自由度が増します。横幅が大きいマウスは手の中でのフィット感が強くなりますが、引き換えに窮屈さを感じることもあります。

参考
左右対称マウスで最も流通しているLogicool GPro SL2の横幅は公称値63.5mm
(比較:https://www.eloshapes.com/mouse/compare?p=VAXEE-ZYGEN-NP-01S-Wireless-4K-vs.-Zowie-EC2-CW)

左右非対称マウスのZowie EC2の横幅は公称値で最も細い部分が61mm、最も幅の広いマウス後部で65mm
(比較:https://www.eloshapes.com/mouse/compare?p=VAXEE-ZYGEN-NP-01S-Wireless-4K-vs.-Logitech-G-Pro-X-Superlight-2)

また、つかみ持ちの場合、横幅が大きくなればなるほど指先でマウスを操作しにくくなる傾向にあるように感じます。つかみ持ちでマウスを操作しつつ指先でのコントロールを行いたい方には横幅が細いマウスが向いていると感じます。

次にマウス後部に注目すると、マウスのクリック部分の高さが低く、最も高さのあるポイントがマウス後部に来ています。このような形状のマウスは、つかみ持ちやつまみ持ちに適性があると言われています。つかみ持ちの場合、マウスを持った際に手のひらにマウスがフィットするためです。

np-01sはクリック部分が左右対称型マウスに近く、本体後部が左右非対称マウスに近い
この形状からハーフエルゴマウスと呼ばれたりする

深めのつかみ持ちを行うと手のひらにマウスの後部が接地する為、個人的にマウス後部の形状が大事なポイントの1つでした。マウス後部と側面の形状の恩恵を最も受けやすい持ち方のように思えます。

また、浅めのつかみ持ちに持ち方を変えてみると、小指〜人差し指の付け根から手のひら上部が接地するようになり、これもまた握り心地が非常に良いです。ただ、深めのつかみ持ちと異なり、手が接地しない本体後部の形状から来る恩恵は得られないと感じました。こちらは側面の形状の恩恵のみを受けられる持ち方という印象。

また、VAXEEのスタッフさんからはnp-01sの形状はつまみ持ち推奨のマウスという話を伺いました。つまち持ちで握ってみると、グリップするための指の置き場が自然な形に置けます。指先の操作が中心となるつまみ持ちをする際に全体の形状、特に細身の形状が上手く作用しているように感じました。指先での操作が行いやすいです。決して小型とは言えないサイズ感と重量を考えるとこの操作性の良さは独特でした。

左右クリックはセパレートタイプで、スイッチにはメカニカルタイプが使用されています。クリック感は結構軽めで、押下時の音もそこまで大きくありません。クリックの軽さは軽いほどタップ撃ちがしやすい印象です。

ホイールはメカニカルタイプが採用されています。ホイール部分の溝が深く、特定回数のスクロールを行いたい時、一気にスクロールしたい時共に快適です。

サイドボタンはマウス中央に配置されており、若干マウス本体から飛び出しています。エルゴノミクスマウスにありがちな大きめのサイドボタンにに比べると小さく感じますが、グリップ部分に干渉しないサイズ感にされているように思えます。

本体左側にZYGENのロゴ
ZYGENはとんでもないプレーで有名なNoppo氏によるブランド

3.np-01s wireless 4Kの使い心地について

快適の一言に尽きます。

形状の良さからか、約70gの重量感をあまり感じません。各スイッチの配置やサイズ感も程よく、マウス操作にストレスを感じることなく使用できています。

現在プレイしているタイトルがKovaaksとVALORANTがメインのため、使っていて辛い場面がほとんどありません。的が早すぎるトラッキング系のシナリオはどうしても辛いですが、これは自分のスキル不足も否めません。

自分は素早いマウス操作を行う時にどうしても力みがちなのですが、軽すぎないマウスの恩恵を受けられているように思えます。過去に軽量マウスを使用していた際に、咄嗟のフリックがオーバーフリックになりがちだった点が解消できたように思えます。

4.PA Blackについて

次にマウスパッドのPA Blackについてです。

現在VAXEEのマウスパッドのラインナップは、PA、PA Black、PB Black、PB カラーバージョンの計4種類あります。PA Blackは、PAに熱昇華加工を施していないモデルと説明されます。実際PA Blackはその名の通り全面黒地にVAXEEのロゴが右上に印刷されているだけのシンプルなモデルです。

VAXEE以外のメーカーでも滑走面にデザインのあるマウスパッドが最近増えてきましたが、一周回ってシンプルさに良さを感じます。

サイズは縦39cm×横47cm厚さ3.5mmで、VALORANTでDPI800 0.321の感度で使用する分には充分と感じます。ただ、Kovaaksで範囲の広いマウス移動を伴うシナリオをプレイすると少し物足りなさを感じました。大型サイズのマウスパッドを求める方の気持ちが少しわかりました。
可動域の問題については、マウスパッドの置き方をマウスの動かし方と相談しながら変更すれば解決できそうでした。

滑走面については抽象的な表現になりますが、ある程度滑ってしっかり止まるマウスパッドのように感じました。事前情報としてコントロール系のマウスパッドと聞いていましたが、思ったよりもマウスが滑る印象を持ちました。僕の思っていたコントロール系のサーフェイスと異なっていたことからコントロール系のマウスパッドの良さを感じることができました。

個人的に、マウスパッドの評価はその評価を行う人物の趣向に大きく左右されるものと考えています。使用するマウスとの組み合わせ、プレイするゲームによっても評価が変わりますし、僕のような一個人がマウスパッドを評価することにはある程度の限界があります。

そんな中ですが、最初に使うマウスパッドに丁度いいタイプのマウスパッドのように思えました。ある程度の滑走速度をもちながら、マウスを止めたい時に静止することができるという特性があるように感じました。np-01sとの相性も良く、特にマウスを止めたいという時にその真価を発揮してくれます。普段使っているマウスパッドだと止めたいところで止められないというコンディションの時に取り替えると丁度よい止め感で思った通りにマウスを動かすことができました。

ただ、コミュニティ内では湿気による影響を受けやすいという評価もみられています。確かに表面に熱処理加工を行なっていないPA Blackは滑走面に湿気の影響を大きく受けそうです。

僕が購入したのが2月頃で、乾燥している時期に使用していたことから、湿気の多い夏場になるとまた評価が変わるのかもしれません。恐らくですが、乾燥している時期の操作感に比べてよりマウスの滑走速度が重くなるのではないかと予想しています。個人的には、今の滑走速度より重い操作感になると自分が思った通りの操作がしにくくなるように思えて、そこが難しいところかなと、、、

全体を通してみるとかなり満足度の高いマウスパッドでした。競技シーンにフォーカスされて作成された製品なだけあって、一般ユーザーが使用してもその恩恵を十分に受けることができました。購入当時メインで使用しているマウスパッドがZowie G-SR-SE Rougeであることも相まって、製品を切り替えた際もスムーズに使うことができました。
余談ですが、VAXEEのマウスパッドとZowieのマウスパッドは製造している工場が同じだそうです。言われてみると中間層のクッション感や裏面の防滑加工の質感がかなり近しいものに見えます。VAXEEといえば、毎年夏と冬にデザインコンテストを行なっています。次のモデルを買ってPAも含めて比較をしてみたいところです。

5.まとめ

まとめです。今回はVAXEEのマウスとマウスパッドを購入したので自分なりの所感をまとめてみました。VAXEE製品は実店舗で購入ができないようになっていますが、その分のサービスと品質の高さを実感することができました。VALORANTのプロプレーヤーでもVAXEE製品を使用している選手がいることにも納得です。今後の製品展開も一部公表されていることから、これから更に新しい製品が登場していくのが非常に楽しみです。

6.結論

下手でも買って問題ないし、何なら今までよりゲームが楽しくなる。気になったのなら店頭体験などを利用して、自分にとってどのような製品なのか確かめてみるのが良きです。新しいデバイスを試してみたい方は是非候補に。

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