見た映画を小学生並みの感想で記録する14/22年目の告白-私が殺人犯です-について

この記事は2019/10/1にAmebaブログに投稿したブログ内容を転記して作成しています。

ΣISAKAです。九月が終わってしまいました。昨日が増税前最後の日だったためか僕のバイト先も大繁盛でした。その後残業してクッソ疲れた状態で今書いています。眠い。誰か助けてくれ。
そういうキモオタの寒い自分語りは至極どうでもよくて。今回は「22年目の告白-私が殺人犯です-」について視聴した感想を書いていこうと思います。以下アマゾンのページから引用してきたあらすじ

時効後に名乗り出た、殺人の告白。かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。その犯人が、事件から22年後、突然みずから名乗り出た。会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人という男だった。顔をさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂!賛否両論をまき散らしながら本はベストセラーに。それだけでは終わらない。マスコミを連れての被害者遺族への謝罪、刑事への挑発、そして、サイン会まで。そのすべてがあらゆるメディアを通じて発信され、SNSで拡散されていく。それは、日本中を巻き込んだ新たな事件(ゲーム)の始まりだった……。(C) 2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会

視聴後に調べたところ「殺人の告白」という韓国映画のリメイク作品だそうです。確かにと思うところがいくつかあったり・・・しかし元々韓国で制作された物語を日本風にそのテイストを変えているのは流石だなあと思いました。以下に感想を記します。

この作品の面白かったところ、良かったところ

・ネット社会の現代らしさがに現れている
→この作品の1つのポイントとして「インターネット」が挙げられます。多分。あらすじにある曾根崎の記者会見はテレビでの放送はもちろんインターネットによる中継も行われ、その会見後にSNSへの書き込みを通じて彼が神格化されてゆく展開があります。
インターネットもといSNSって、その中にある意見が世間の全ての意見ではないことは当然のことですが、そのSNSに没頭している状態ではそのSNSの中の言葉が世の中の全ての総意であると誤認してしまう現象があるように感じます。自分もたまにそうなることがあるので気持ちは分かります。SNSの言葉って妙に浸透しやすい印象があります。故にどんな言葉でも疑わず受け入れてしまうことがあります。いやはや怖い。
そんな現象をこのシーンでは描いてるように見えました。曾根崎は普通に見ればただの殺人者であるはずなのに、カリスマの如く扱われる様は正にSNSによって歪んだ虚像を見せられた人たちが盲信しているだけのように見えました。(彼にとってそれはある意味思惑通りだったかもしれませんが)今のネット社会こわいなあ。(こなみ)

・人の復讐心を描いたシナリオ
→作中で発生した連続殺人事件では被害者に対し必ず1人の目撃者が置かれています。これは犯人が意図的に目撃者を用意(必ず被害者の親族などが縛られた状態で現場にいる)しています。彼らの感情が行動に現れているシーンが様々に描かれており、自らの復讐のために行動する被害者遺族の彼らの動きには感情が含まれているように見えていました。そのシナリオと演出が流石といった感じでしょうか。「復讐のために様々な行動をとる」ということは僕にはまだ分からないのですが、そういった状況になったら僕も何でもするようになるんでしょうか。わからないね。

・何度でも言うけど藤原竜也の演技がすごい(小並感)
→藤原竜也氏が出演している作品を見るたびに記していますが、この作品でも御多分に漏れず凄かったです。時効後の連続殺人事件の犯人、しかも自供本を記して販売するという通常では考えられないような狂ったカリスマという特殊な役回りを彼らしい演技で演じられています。素人なので演技の細かいところは一切分かりませんが、とにかく凄みがあるという印象しかないです。

次にこの作品について批判的なところをば

・記者会見のシーンのプロジェクションマッピング、必要だった?
→あらすじにある冒頭の記者会見シーンの曾根崎が自分の犯罪歴を回顧しているシーンにてプロジェクションマッピングが採用されています。正直この演出が必要かどうか疑問が残ります。この回顧している長い台詞を読み上げる間の画を保たせるために採用されたように感じていますが、その為ならその事件現場のシーンを使用すればいいと感じました。近代的な技術を使用したいと言う意図があったのかもしれないのですが、このシーンがある為に少々ストーリーの重厚感やシリアスさが薄れてしまっているように感じました。シナリオが硬派なものであるだけにこのシーンが非常に勿体無く感じでしまいます。

以上がこの作品に対する僕なりの感想です。時効や殺人犯の告白をエンターテイメントにしてしまったインターネットの恐ろしさを強く感じました。頑張ってネタバレを一切含まない所の感想を書きましたので、視聴済みの方は是非全編の感想を語り合いたいです。僕はこの作品結構好きです。

おしまい

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