ICT機器-教科書の使用

 勤務している学校にはTVやプロジェクタを使用できる教室が5教室+αあります。その教室を使用したい場合には予約をします。これだけあるとほとんど予約がかち合わず、毎回の授業でスクリーンを使用することができます。
 各教室には無線LANが導入されており、教員用・生徒用のipadもあります。環境が整っており、非常にICT機器を利用しやすいです。

 残念なことに私はICT機器を使いこなせていません。普段の授業にICTを取り入れることで、「自分が伝えたいこと」「教えたいこと」「考えてほしいこと」が的確に生徒に伝わり、学びにつながる可能性が大きいと考えているのですが。これからICT機器の活用方法について、用途を考えていく必要があります。

 今回は、電子データ化した教科書の用途について考えます。使用する教科書をタブレットに取り込み、スクリーンに投影、アプリでもって書き込みや拡大ができるようにします。(生徒用のタブレットもありますが、いまのところは、教員のみ情報端末を使う、やり方を考えます。)

 私にとってICT機器を導入する目的は、「自分が伝えたいこと」「教えたいこと」「考えてほしいこと」を、そのイメージ通り生徒に伝えること。言葉やプリントだけでは伝わらない部分を、視覚的に訴えることでより具体的に想起させたいと思っています。

1 教科書の音読部分をスクリーンに投影
 ひとつの画面(黒板)に注目させることは、ひとつの空気をつくりあげるのに有効です。全員が一点を見つめる時間が長ければ、ある事象に対する共通認識を持ちやすいと思います。
 教科書の音読指示を出す際に音読部分をスクリーンで表示し、注目させることで、音読する者も、そうでない者も、教科書を読むことで情報を得ようとする姿勢を作ることができるのではないでしょうか。

2 図やグラフをスクリーンに投影
 図やグラフに対する発問を出す際、言葉の指示だけではうまく自分が意図する発問を生徒に理解してもらえません。発問を出したい図やグラフを表示し、そこに発問の言葉「なぜA群の生残率は高いのか?」を書き込んだり、注目すべき曲線に色を付けたりすることで、発問の意図を理解させる工夫ができます。また、発問に対する生徒の回答や、自分が説明したい事柄を視覚化することができます。

3 前回の学習部分をスクリーンに投影+付箋の活用
 前回の授業のおさらいを行う時、学習内容の部分を表示し、要点となる言葉を付箋で隠し、生徒に答えさせます。短い時間で、プリント作成の労力も必要なしに、復習ができます。付箋に数字や記号を振り、ノートに回答を書くよう指示することで、生徒全員に復習を行わせることも可能です。

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