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音楽

この前よくいる大人と話した。
音楽の話をした。
よくあるChillみたいな音楽を流すbarみたいな場所だった。

その人は、「最近はこういうのがいいんだよね。」と言った。
俺は「最近好きな人多いですよねー。」みたいな返事をした気がする。

最近のChill醸成委員会の働きには感服しかない。10年やそこらでここまで隆盛の時代がやってきているのだから。まぁ正確な発芽の時期は知らんけど。

大前提、
俺はこの手の音楽にそこまで興味が無い。
よく聞くなのは80年代後半から2000年代のpunkとかメロコアとか。それ以外だったらバンプとかアジカンとかも好んでる。

これはあくまで好みの話である。ジャンルに善し悪しも上下もない。最近よくいる「あいみょんとか米津玄師はロックじゃない。」とか言うカスロック厨とは別だと思っている、自分では。

気持ちよくなるのはここら辺にしといて、
その人は年次も上の人だったので、「学生時代はどんな音楽聞いてました??」と聞いた。ありきたりな大人とはこの話で盛り上がれるから結構好き。

会話のハンドル操作がドウェインジョンソンのように荒いことに恐らく内心苦笑したのだろうが、その人は、「ハイスタとか10-FEETとかめっちゃ聞いてたね。」と言った。

これ聞く度にドーパミン出てる。

「僕もめっちゃ好きなんですよね!」それらのバンドについての話は本題では無いので割愛。

さながらきしょオタばりの会話テクニックを披露しながら、グラスは空いていった。

「けど、昔みたいに激しい音楽を聞けなくなったんだよね。多分疲れちゃうから。」その人はからからと言った。

その時の俺がどんな顔をしたかは覚えていない。いやかなり気になるな。どんな顔してたんだろ。

「いつかわかる時が来るよ。」

よく分からなかった。そんなことより、クサイセリフだなと思った。

「そうなんですかね笑。」
全然ピリついてないよ、ほんとほんと。

帰り道、その人が言った言葉を反芻していた。学生時代ハイスタを聞いていた人が、大人になってシティポップを聞いている。これは事実。個人差は大小なりともあると思うが、音楽の好みが年齢で変わることも分かる。ただ、振れ幅デカすぎじゃねーか。
俺もそうなんのかな、とか思ったり。
いやないない、とか思ったり。
答えはまだ分からない。

正直全く想像できない。鬱屈とした日々を爆発によって新しい何かに変える、社会へのアンチテーゼ、そういった音楽性や歌詞を自己投影してる訳でもないし、そういったものを聞いている自分に陶酔した時代は思い出になっている。ただ、心を揺さぶられる、だから聞く。これは音楽に限らず、スポーツ、旅、料理、とか全てのものに当てはまる。だから新しい場所に行ったり新しい人との出会いが欲しい。

脱線しすぎ。

つまり、今の俺は、chillにハマることは無いと思っているということ。この「つまり」が分からない人はchillとpunkを聞き比べて。ここで文字で説明しちゃうのは、意味が無いから。

ただ、未来なんて何があるか分からない、のも事実。実際今でこそ軸が形成された上で音楽に好みが出ているが、数年前までははそんなこともなかった。だから、俺が轍を踏むことになる、それも有り得るのかもしれない。どうなるのか、非常に楽しみである。


ただ俺はいつまでも聞き続けるつもりです、
そう思わせてくれる音楽だから。

みんなはこういうことある??

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