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アドボカシー活動。
ありがたいですね。
今回訪問すると
「凧あげの凧つくろう」と、少年は、意気込み満々です。
すでに、テーブルの上には、ビニール袋を広げて、資料をみながらつくろうとしています。
急ぐ気持ちを理解しながら、アドボカシーのお話をさせてもらって
さて、つくりますか。と、その前に、凧糸と魚釣りの糸が絡んでしまって。
こつこつと、解いて、なんとか、解けました。

少年の急ぐ気持ちに沿って、竹ひごの長さに合わせて、ビニールシートの大きさを決める。
竹ひごをビニールシートにセロハンテープで止める。
凧糸をビニールシートに止めて、糸目をつけて出来上がり。

早速、外に出て試し上げをする。
なんだか、くるくる回るだけだったので、尾っぽを付けてみる。

ゆっくり風を受けながら凧糸をコントロールすると、なんとなく上がっていく。
が、少年は、風に向きに関係なく、凧を持ってグランドを走りまわる。
そうですね。一時間くらい走り回っていたかなぁ。

そんな出来事を振り返りながら
 しげさんで、なかったらダメなんやけん。とか。
 凧あげしたことない。 など、それとない会話をしていく。

そうですか。ありがたいですね。
少年とは、先月に初めて会って、今回で二回目。
前回は、施設にあるおもちゃで一緒に遊んで、壊れていたおもちゃを治しました。
そんなやり取りがあって、どうも気に入ってくれたらしいです。

凧あげ。やったことない。
会話の中で、家庭環境で、そういう機会がなかったようですね。
そんな会話を通して思ったのは、

このおっちゃん。おもちゃも即直してくれたし、モノつくるの得意そうやん。
そうや、凧あげやったことないし、パンフレットみると、
なんや、今度くるやん。おっちゃんにつくってもらおう。
みたいなイメージで、凧つくりの材料を準備してもらっていたのではないか?
そんなふうに考察してみました。勝手な解釈ですが。💦

別の見方をすると、少年と
 かなり距離が縮まったし、
 信頼関係が出来つつあるし、
 凧あげしたことがなかったのができたし、
こういうことを繰り返しながら、彼の中のなにかが育っているのではないかと、思ったりした。

グランドで凧あげしていると、別の日の日曜日に訪問した少年も近寄ってきてくれて、「しげさん」と、声を掛けてくれました。
この少年も、折り紙つくりを逆に教えてもらった先生です。
今日は、遠足だったとかで、そんな話をしてくれました。
たわいのない話をして、「またね」と、再会を約束しました。
彼とは、6月の訪問で、エンドレスカードの作り方を教えることを約束しています。

要するになにが言いたいかというと、
「体験格差」という言葉があるそうです。
まさしく、その現場ですね。
話を聞いていると、家庭の環境で、体験したくてもできない。
そんなこともあるようです。
ここまでくると、大きなことはできませんが、コツコツとこういう体験のきっかけをつくることも大切だと思うし、彼が「作りたい!」という気持ちの意見表明したことはとても大切だし、「〇〇したい!」という気持ちを応援してあげたいなぁ。と、思ったしだいです。


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