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アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」

12/26をもって全13話が終了した、アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。
μ’s、Aqoursの物語とはひと味違う、「仲間でライバル」な関係をうまく表現しつつも、ラブライブ!らしい物語だったと思います。

以前の記事を書いた時にはアニメはまだ序盤。どんな展開が待ち受けているのか、毎週ワクワクしながら全話見ました。
そして、見た直後に自分なりの感想やまとめを書き、Twitterへ投稿していました。

せっかく毎週書いたので、noteにも公開して残そうと思います。
改めて読み直してみると、序盤から終盤に向けての気持ちの変わり方がよくわかる。テンションの上がり具合が文章の長さに現れています。
本当に毎回終わった直後、見返すことなく書いたので、その時の率直な感想が書けたと思っています。
※Twitterへアップした文章に一部修正、加筆をしました。13話以降はこの記事に向けて新たに書きました。

第1話「はじまりのトキメキ」

大半があなぽむ(*)のラブラブデート。でも今までのラブライブ!シリーズよりも作画がちょっと違っていてなんか新鮮。絵もポップでかわいい。
冒頭の不思議の国のアリスのうさぎさんがネタ振りになって、後半、突然歌い出す歩夢ちゃんのソロへ。MVの作り方もポップ。

しかし「CHASE!」のライブシーンは圧巻。CGを使わず、アニメの柔らかい動きだけで表現したのも好意的。せつ菜ちゃんの炎の矢が侑ちゃんの心に突き刺さる、スクールアイドルとの出会いの表現が素晴らしい。

内容もμ'sやAqoursの第1話を踏襲するのではないところもよかった。でもどこかラブライブ!らしさが出てるのがいい。1話からメンバー全員が登場するところとか、いきなりミュージカルみたいになるところとか。
来週はメンバーの中核をなす、かすみん回のようなので期待!

(*):侑ちゃんこと高咲侑は、ゲーム(スクスタ)では主人公の立場のキャラ。ゲームではメンバーからは「あなた」と呼ばれていたので、俗に「あなたちゃん」と呼ばれる。ぽむは歩夢を音読みしたもの。あなたと歩夢のカップリングなので「あなぽむ」。

第2話「Cutest♡ガール」

完全無欠のかすみん回!
彼女らしさがイメージ以上の「動くかすみん」に感激!
真っ先に食いついた侑ちゃん。「かすみちゃんかわいいよ」とストレートに褒める。喜ぶかすみんと、気が気でない歩夢ちゃん。
かすかすのくだりまで!
最後のMVも相変わらずポップでおしゃれ!イエロー一色に彩られたポップなかすみん!

結局、せつ菜ちゃんとかすみんを始めとするメンバーが揉めて、生徒会長の権限で勝手に廃部にしてしまった流れみたい。暗躍する果林ちゃんを中心に、来週どんな流れになるのかも気になる。
でも、侑ちゃんのセリフから、各々ソロ活動をしてゆく布石も見えて、これから9人がどうやって集まって、同好会を復活させるのかも気になるところ。

舞台もお台場潮風公園へと広がった。ビッグサイトやDECKS、ダイバーシティのみならず、お台場全体が舞台。いいなぁ久しぶりに行きたい。これから潮風がメッチャ寒くなるけど。
それにしてもかわいいかすみん全開だったが、結果的に一番かわいかったのが歩夢ちゃんというところがよい。

第3話「大好きを叫ぶ」

スタートから評判のいい虹ヶ咲アニメ。なんかその理由がよくわかる話だったと思う。
自分の目指すスクールアイドル像と周りとの乖離。それに気づき悩むせつ菜ちゃん。その前に現れた、真っ直ぐに「好き」を伝えてくる高咲侑ちゃん。
真っ直ぐに向き合ってくれる侑ちゃんがいるからこそ、せつ菜ちゃんの迷いも解けた。
暗く塞ぎこんでいた中川奈々ちゃんから、全力で「好き」を表現する優木せつ菜ちゃんへの豹変。
新曲「DIVE!」がより魅力的になった彼女を表現していたと思う。そりゃファンもたくさんつくよね。

個人的には中川奈々ちゃんモードのルックスが好きなので、三つ編みメガネせつ菜ちゃんをたくさん見れてよかったなぁ。しかも心が揺さぶられる表情まで!三つ編みを解いたら、あのせつ菜ちゃんヘアになってるところも素晴らしい。今まで描かれなかった、「制服のせつ菜ちゃん」も新鮮!
新曲も彼女らしいストレートなロックですげぇ好きだなぁ。早くライブで見たい!アニメのせつ菜ちゃんと同じく、弾ける笑顔のともりる(*)が目に浮かぶ!

アニメになると、やはり「ラブライブ」の存在が大きくなる。スクスタやってるだけだと気づかなかったけど。
いままでグループばかりが出場していたのでソロで出場できるのかわからないけど、彼女たちと「ラブライブ」の存在がどのように絡んでくるのかが今後の見どころのひとつになると思う。
あと、どの学校も「5人以上の部員がいれば部(同好会?)として認める」という校則は同じなのね。

(*):せつ菜を演じる楠木ともりさんの愛称。

第4話「未知なるミチ」

唐突に愛さんと璃奈ちゃんが同好会に加入し、活動が本格的にスタート。
ぷく~なしずくちゃんが可愛かったり、謎のカラオケスペースが学校にあったり、せつ菜ちゃんがいつものせつ菜ちゃんだったり、侑ちゃんのあだ名が「ゆうゆ」という鬼懐かしい名前(*1)だったりしたけど、愛さんが加入したことで活動がスムーズに進むようになった。花陽ちゃんが闇取引するほど欲した(*2)おばあちゃんのぬか漬けまで!!

結局、皆の個性をうまく出すにはソロ活動しかない、とみんな薄々感じていた。すべてがパーフェクトな愛さんも、目指すスクールアイドル像を求めて考え始める。エマちゃんの助言もあり、行きつくのが「みんなで楽しく!」というところが愛さんらしくて素晴らしい!さすが楽しいの天才!

ラブライブ!アニメはキャラの心情がうまく表現されていてやはり素晴らしい。答えがないスクールアイドル活動に対峙して、真っ直ぐに悩んで答えを見つけるところが、クレバーな愛さんらしくてよかった。
しかも虹ヶ咲メンバーの日常もすこし垣間見えて、先週までのエモい感じからいい意味で一変したところも面白い。
あと「笑いのツボが赤ちゃん」な侑ちゃんと愛さんの今後の関係も楽しみなところ。

(*1):「ゆうゆ」とは、80~90年代に活躍したアイドル岩井由紀子さんの愛称。放送当時、Twitterでその名を見なかった事にジェネレーションギャップを感じてしまった。
(*2):スクスタの毎日劇場にて。部室でこっそり愛さんからおばあちゃんのぬか漬けを受け取った花陽ちゃん。あまりのおいしさにご飯が止まらなくなってしまったというエピソードがあった。

第5話「今しかできないことを」

優しくて癒し溢れるエマちゃん回。
「見る人の心をぽかぽかにするスクールアイドル」とはエマちゃんらしい。衣装選びのシーンかわいかった!クマ・ヴェルデに抱きつく侑ちゃん。そしてずっと癒しボイス。
ライブの衣装もエマちゃんらしい。麦わら帽子がかわいい。
そしてちゅんるん(*1)、歌がうますぎ!あの癒しボイスの上で太く伸びる声も出せるし、微妙にかかるヴィブラートも心地いい。

絡むだろうなぁとは思っていたが、やはりエマちゃん回は果林ちゃん回でもあった。スクールアイドル活動に手を貸すうちに、楽しさを知ってしまった果林ちゃん。でも、自分のキャラじゃないと素直になれない。スクスタで大の仲良しであるエリチカさん(*2)の時みたいに。2人は似たもの同士、故に通じ合うものがあったのか…。

(*1):エマ役の指出毬亜さんの愛称。お顔が丸くてすずめみたいなので、ちゅんちゅんと呼ばれていたのが、後にちゅんるんとなったそう。
(*2):μ'sの絢瀬絵里のこと。ロシアと日本のクォーターである彼女の愛称「エリーチカ」より私が勝手にそう呼んでいる。賢い、かわいい、エリーチカ。

第6話「笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)」

ボードありきの璃奈ちゃんが、アニメでは初回から素顔で登場。
ルリルリや長門(*1)みたいなポジションなのかな?と見ていたら、本当に素敵な「璃奈ちゃんボード」誕生の物語でした。

うまく表情を作れないことが、コンプレックスを通り越して深い心の傷になっていた璃奈ちゃん。電波少年の箱男(*2)みたいに段ボールに閉じこもって、しくしく泣く姿もゲームでは見たことがない。でも、彼女を救ったのは同好会のメンバー。ひたむきに頑張って、ジョイポリスでのライブも璃奈ちゃんワールド全開で大成功。クラスにも仲間が増えて、たった30分で急激なサクセスストーリーでもあった。

にゃんこのキャラクターもかわいいし、それを模した衣装もすごく似合ってる。曲調もサウンドメイクも璃奈ちゃんは一貫してる。ライブのイントロダクションでさりげなく「アナログハート」もかかってたし!さすがに実際のライブではあのボードは付けないだろうけど、いまから生で観るのが楽しみ!

今日たまたまAqoursクロニクルの円盤を見始め、結局ハマって最後まで見てしまったが、今までのラブライブ!のアニメはストーリーが中心で、シーンの要所要所にライブが出てきた。そして物語の中心はラブライブ!への挑戦。しかし今のところ、ニジガクではそのような描写はない。
来週は彼方ちゃんで、あとしずくちゃんと果林ちゃん。9人のイントロダクションが終わったら、どんな展開になるのかものすごく楽しみだ。

(*1):「ルリルリ」は、アニメ「機動戦艦ナデシコ」のホシノルリ。「長門」は「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希。二人とも表情をあまり変えずに、淡々と喋るキャラ。
(*2):90~2000年代に放送されていた「進め!電波少年(のちに進ぬ!になる)」の企画のひとつ「電波少年的箱男」。人を信じることができないという芸人、ダブルブッキングの川元がキャスター付きの金属製の箱に入り、他人に押してもらって鹿児島の佐多岬から東京へ向かうという企画だった。

第7話「ハルカカナタ」

いつも眠そうな彼方ちゃん。しかし、家事やバイト、勉強をこなした上でスクールアイドルもやる苦労人だったとは。
そして妹の遥ちゃんとは、お互いを想い合う仲のいい姉妹。故にお姉ちゃんを心配する遥ちゃんの気持ちはわかるし、遙ちゃんを守りたいと思う彼方ちゃんの気持ちもわかる。

必要だったのは仲間達の目。違った視点からお互いの関係を見てみたら、目指す道が見えた。
遥ちゃんより前にステージに立った彼方ちゃんの「Butterfly」。
彼方ちゃんらしい心地いいグルーヴに乗せて、大切な人への想いを歌う。曲もパフォーマンスも素晴らしい。ホント、聴いていて心地いい。

遥ちゃんは東雲学院のスクールアイドルだったとは。そして後で出てきた二人の名前が何だか懐かしい。スクフェス、しばらくやってないからなぁ…。

第8話「しずく、モノクローム」

「皆が求めるスクールアイドルを演じる」しずくちゃんのコメントに違和感を抱いたが、そこにはしずくちゃんの秘められた想いが。
自分をさらけ出すことが怖いしずくちゃん。趣味趣向が人それぞれなのは当たり前なのだが、過去の経験からそれを周りに伝えることが怖い。
しかしそれを教えてくれたのは、身近な友達かすみん。ちょっと不器用だったが、「私はどんなしず子でも好き」と言ってくれる存在。その一言で心のつかえが取れた。

「しずくモノクローム」の題名そのままに、ダークなしずくちゃんと対峙する。白と黒、2色が溶け合って、そのまま衣装となり歌いだす。
よくある心の中での葛藤を描いていたと思ったら、それがそのままお芝居になっているとは面白い演出。曲も今までにないアップテンポの明るい曲。
今まで芝居や演技がクローズアップされてきたしずくちゃんだが、今回は彼女の内面が表現されていて見応えがあった。1年生ズもかわいい。そして、しずくちゃんを救ったのが侑ちゃんではなく、かすみんだったことも印象的。

第9話「仲間でライバル」

ニジガクにライブのお誘い。藤黄学園の綾小路 姫乃さんは果林ちゃんに熱い視線。
そんな果林ちゃん、極度の方向音痴のエピソードはやはり外せない。でもそんな一面や、ライブ前に震える姿も仲間には隠さない。お姉さんキャラとは裏腹に素直な面が際立ったし、そこが彼女のかわいいところ。

9人のエピソードの最後に大きなステージでのライブが待っていた。曲も「STARLIGHT」に近いイメージ。割とバラエティに富んだ曲をパフォーマンスする果林ちゃんにおいて、原点回帰というか、クールでダンサブルなナンバーがなんとも果林ちゃんらしい。
結局姫乃ちゃんも彼女のファンで、パフォーマンスが見たかっただけという…。確かに、まだニジガクメンバーのライブを見られるのはレアな出来事。

しかし、スクフェスに出てきた面々も次々登場するところが、ラブライブ!シリーズの歴史の長さを物語る。何枚も出るカードの娘たちなので、顔と名前も何となく覚えている。元はニジガクメンバーもノーマルカードの一員だった。そう言えばノーマルカードの娘もひとりひとりエピソードがあったっけ。

第10話「夏、はじまる。」

真姫ちゃんのようなお金持ちもいないニジガクの夏合宿は学校で。
それでも、施設が充実しすぎの虹ヶ咲学園。テラスで食事したり、全天候型プールがあったり。
楽しい時間の中、侑ちゃんが高らかに打ち出した、ファンとアイドルの垣根を超えた「スクールアイドルフェスティバル」。あの日、穂乃果ちゃんがアキバの真ん中で叫んだ想い(*1)が、脈々と受け継がれている。

珍しく学年ごとの描写も。
1年生はかすみんを中心に仲良くアクティブに。
3年生も穏やかに仲良く。
2年生はあまりまとまる事はないけど、個性が際立つ。シェフ優木せつ菜にお見舞いされる(*2)璃奈ちゃんだったり、1年生に加担する愛さん。歩夢ちゃんは侑ちゃんの事をずっと見ている。
「歩夢を応援する」と言った侑ちゃんが、どんどん皆を応援するようになり…。来週はスクスタのような気持ちのすれ違いがあるかも。

(*1):ラブライブ!劇場版のクライマックスシーンより。「今の私たちだったらどこまでだって行ける。どんな夢だって叶えられる!伝えよう!スクールアイドルの素晴らしさを!」。その後、Aqoursのファーストライブでも、梨子が穂乃果のセリフ引用し、観客に向かって語った。
(*2):水曜どうでしょうより。シェフ大泉の料理がうまくいかなかった時、その料理を食べる側が放つ言葉。「撃ち抜かれる」「ピストル大泉」も同じ意味。

第11話「みんなの夢、私の夢」

スクールアイドルフェスティバルの企画を様々まとめるお話。
かすみん目安箱はいいアイデアだが、夏休みであった。でも、璃奈ちゃんの友達で、実は「焼き菓子同好会」だったモブ子さん3人組(*1)を始め、たくさんの人がスクールアイドル同好会を応援してくれていた。その声に応え、全員で楽しむフェスにしようと、会場は複数にすることに決まった。これならせつ菜ちゃん推しになった副会長も納得。半ばゲンドウ化(*2)した生徒会長も嬉しいやら恥ずかしいやら。

しかし、歩夢ちゃんはやはり侑ちゃんしか見ていなかった。
「女の子特有のジェラシー」と括ることができるのかもしれないが、明らかに「友情ヨーソロー」の曜ちゃんの時とは違う。少し狂気じみた感さえある。
スクスタの歩夢ちゃんは思いやりがあって周りをよく見れていて、同好会メンバーを繋げる役割をしているが、アニメの歩夢ちゃんはちょっと怖い。結局侑ちゃんの夢も語られる事はなく、来週はどんな展開になるのか?

(*1):俗に「神モブ」と呼ばれる3人組を勝手に私がそう呼んでいる。μ's、Aqoursの時から、必ず主人公のクラスメイト3人組が彼女たちを支えた。ニジガクでは璃奈のクラスメイト3人が登場。
(*2):生徒会長の中川奈々が、新世紀エヴァンゲリオンの碇ゲンドウのお決まりのポーズを終始していたので、そのように表現した。

第12話「花ひらく想い」

急にわがままを言って侑ちゃんを押し倒したと思ったら、その夜はそのまま帰ってしまい、次の朝、何事もなかったように待っている歩夢ちゃん。ただ独占欲が強く、侑ちゃんを振り回してるだけのように思えた彼女だが、Bパートの10数分で全てわかった。重要な回だった。

ただ侑ちゃんにだけ見て欲しくて、応援して欲しかった歩夢ちゃん。でもスクールアイドルを始めてみると、スクールアイドルにときめいてしまった侑ちゃんは他のメンバーのサポートも始めてしまい、歩夢ちゃんばかりを見れなくなった。その代わり、自身を応援してくれる子たちも現れ、その狭間で戸惑っていただけだったのだ。
でも、侑ちゃんと歩夢ちゃんFC(*1)が作ってくれたフラワーロードを見て、その迷いに答えが出た。自分のことを応援してくれるみんなのためにスクールアイドルを続ける、ということに。

侑ちゃんも音楽の道に進むという自分の夢をようやく口にした。ここでスクスタ設定とリンク。
最初は歩夢ちゃんを応援すると約束した侑ちゃん。フラワーロードを作るのに協力したのも、その約束から。彼女への気持ちを、一輪の花にこめて。そのメッセージを胸に、新しい道へ歩き出す。
その気持ちは歩夢ちゃんも一緒。そんな想いを「Awakening Promise」に乗せる。お互いの新しい道へのエール。

2人の表情を見逃さず、歩夢ちゃんに声をかけたせつ菜ちゃん。そこで自分の気持ちを吐露したのも意外だったが、せつ菜ちゃんとのグータッチも、自分の気持ちを整理して、前に進むための重要な要素だった。せつ菜ちゃんよかったなぁ。

(*1):既にファンクラブができたかのように、歩夢推しの子が数名でフラワーロードを作っていたので、そのように表現。

第12話「みんなの夢を叶える場所~スクールアイドルフェスティバル~」

遂に始まったスクールアイドルフェスティバル。
1~9話を彩った衣装を身に纏った9人が、夢のお祭りへ。
ステージはそれぞれの個性が出ていて、ちゃんと細かいエピソードも散りばめられていた。
歩夢ちゃんは応援してくれるみんなに手を振り、エマちゃんは自ら言っていた通り小さな子供たちとパフォーマンス。
スクールアイドルに憧れる中学生に、自身がエマちゃんにかけられた言葉をささやいて背中を押す果林ちゃん。
愛さんは、実家のもんじゃ屋が屋台を出し、もんじゃスティックを提供。何故か通りかかったお姉さんに勧め、そのお姉さんの声が花陽ちゃんっぽかった。
彼方ちゃんはパフォーマンスの後、オーディエンスと共に寝るという斬新なライブ。璃奈ちゃんはパフォーマンスの後、何故かゲーム大会に。
そして、「コッペパン同好会」が担ぐかすみん神輿に乗り、せつ菜ちゃんのライブを邪魔しようとするかすみん。そこに仮面に白装束のしずくちゃんが登場し、悪だくみを阻止!そして枕ではなく、本物の「せつ菜スカーレットストーム」が炸裂する寸劇!
しかも合間にりなあい、しずかすの小さなエピソードまで!

楽しいフェスの合間に雨。ステージがひとつ飛んでしまい、フェスの中止が危ぶまれたが、オーディエンスは待っていてくれた。仲間に促され、ニジガク9人が最後のステージへ。それは、今まで支えてくれて、新たな夢へ向かう侑ちゃんへのメッセージ。と同時に、それは我々へのメッセージでもあったのではないか。
元々、「リズムアクションRPG」として始まったスクスタから飛び出したニジガク。彼女たちの感謝の気持ちは、ゲームからアニメまでをフォローしてくれた全ラブライバーへのものだったと思う。

先週まで表情が曇っていた歩夢ちゃんも終始ニコニコ。最後に「スクールアイドルを始めてよかった!」と。夢を見て、輝きへ飛び込む少女たちの群像劇「ラブライブ!」らしい13話だった。

総括

元々ソロアイドルが集まったグループを描く作品の都合上、9人のイントロダクション的な内容になることは予想していたが、各々のエピソードも描きつつ、大筋の物語も徐々に進行していくところがよかった。
最終的にスクールアイドルフェスティバル開催が目的となり、肝心のラブライブ!挑戦への話は描かれなかった。そのあたりは今後の物語へ持ち越しと考えていいと思う。

アニメの評判が最初からよかったのも、久々のラブライブ!新作アニメであること、ゲームがひとつの間口になっていることと、1月に開催されたラブライブ!フェスの影響もあったと思う。
今までのラブライブ!シリーズも人気の起爆剤になったのはアニメだと思うし、今回は各ネットメディアで最速配信をしていたことも大きかった。μ'sの頃はまだ地方では放映されなかったことを考えると、作品を提供する場がネットへシフトしている現状を踏まえての好判断だった。

アニメのために書き下ろされた楽曲も素晴らしかった。
各キャラの個性を出しつつ、1st~3rdとは違ったアプローチも見ることができた。歩夢ちゃんやかすみんは王道だった反面、エマちゃんや彼方ちゃん、しずくちゃんはアップテンポな曲が今までなかっただけに新鮮。
せつ菜ちゃんの曲は彼女らしさを出しつつもソリッドなロックに仕上がっていたし、愛さんや璃奈ちゃんの曲は彼女らしさがさらにパワーアップしていた。果林ちゃんも何気にテクノ寄りのダンスナンバーは初だった。
そして、何より9人の曲が増えた。OPとEDはもちろん、13話の「夢がここからはじまるよ」も素晴らしい出来。ライブがより楽しみになる曲ばかりだった。

スクスタではストーリー展開がガラッと変わり、アニメとは180度違った展開を見せているが、それを踏まえた今後のニジガクの展開に期待せずにはいられない。何よりファンがやきもきしているのは、栞子ちゃんの存在。果たしてこの先彼女は登場するのか?
コロナ禍でアニメ制作もイベント開催も難しくなった今年を経て、2021年以降の彼女たちの次の展開がとても楽しみになってきた。

さらに、アニメ放映前の直前生放送は、盛り上がる要素として大きかったと思う。あまりちゃんと見られなかったが、キャストのキャラに対する気持ちをたくさん聞くことができて、いい企画だった。
「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」というギャグ(?)も爆誕、一世風靡したし!

おわりに

アニメ13話を控えた同じ日に行われた、OP、ED曲のリリースイベントにて、3rdライブの詳細が発表されました。5月にメットライフドーム。初めての大きな会場で、アニメをフィーチャーしたライブで彼女たちはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
当然、アニメも次の展開があるでしょう。ニジガクメンバーの今後の活躍が早く見たい!次を期待せずにはいられなくなる素晴らしい作品でした。

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