空気になりたい


夏の深夜は、闇に溶け込める気がしていいよね



とか冒頭からポエミーかましてみるんだけど

実際、夏の深夜ってよくない?


最近は比較的夜更かししなくなったから、あんまり深夜に出くわさないんだけどさ

たまたま夜中の3時にベランダから外見てさ、うわーってなったわけ

初夏特有の少し重めの、でも暑くは無い空気感に、綺麗な夜空

星はあまりここじゃ見られないけど、薄曇な感じがこれまた乙なもので


思わず空気を大きめに吸い込みたくなる


吸い込みたくなる空気ランキング上位には、冬の朝と春の昼、夏の深夜と秋の夕暮れがいるんだけどさ

ってなんかすごいね、現代版枕草子みたい


実家にいた頃は空気が美味しかったからよく吸い込んでました


なんの話してたっけ

そうだわ、夏の深夜ね



なんだか毎日生きていて、少しずつ少しずつ、自分が変わっていくのを感じてる

それは体質的なものも、精神的なものも

体質の方は、まぁ、ほら、年齢を感じること……
なのかもしれんけど

それでもなんか、楽しいよね


高校生に戻りたーい

とかよく言うけど、実際戻るとしたら、今の記憶を維持したまま戻りたいな

そうじゃないのなら、多分また同じ日々を過ごすだけだろうし


年齢を重ねることをなんとなくマイナスに捉えてたけど

世の中生きてるとさ

知らなかったこと
調べなきゃわからないこと
聞かなきゃ理解できないこと

がたくさんあって

それをどれだけ知れるかってのが、年齢を重ねる事なのかもしれないね

これは時間と興味が無いと得ることは出来ないし


無知は罪か?って話なんよ


高校生の頃の私にとっての夏の深夜は、特に印象ないもんな

だって知らなかったし

深夜に外を眺めるようになったから、知れたってだけで


うん、いいかも

大人になるってわからんけど、なりたい自分に近づくって思えば悪くないね


いつまでも探究心と理解力のある大人はかっこいいもんね


時折一歩、前に進んで景色を変えていこう


次に好きになる空気は、どんなものなんだろうな


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