鬼とランデブーした話

※これは私の見た夢の話です


とあるホテルに家族で来ていた
披露宴か何かを見に来ていたんだと思う

ホテルの廊下にみんなで立ってた

するとどこからか騒がしい音や声

なんだ?と思った次の瞬間には視界がぼやけた

その先では家族がバタバタと倒れていた

「殺人鬼だ!逃げろ!」

そんな声が遠くで聞こえていた

どうしてこの時私の視界がぼやけていたのか
どうして私だけ殺されなかったのか

よくよく考えたらわからないけど、その時の私はとにかく走って逃げた

ホテルの色んな所を走って逃げた

逃げれば逃げるほど、廊下や部屋にいる人が殺されていくのを背後に感じていた

しばらくして体力が底を尽きて廊下で立ち止まるとゆっくりと誰かが近づいてくるのがわかった

振り向くと、そこには黒っぽくてボロボロの服装の少年(全く現実では知らない人)が包丁的なのを持って立っていた

あぁ、殺されるって思った

けど、少年は私に近づくとこう言った

「ついてきて」

それだけを何度も何度も言ってきた

私はとにかく殺されたくなくて、従順に彼に従った

そうして警察を交わしながら必死に、今度は2人で逃亡した


少年は逃げている間、特に何かを話すという訳ではなかった

ホテルを出て、時刻は夕暮れだったと思う

街がすごく綺麗に見えた

少し入り組んだ丘の街だった

階段を登って、通りすがりの人達に怯えられながらも

少年は時折私の方を振り向いてはどこかに向かった


丘の上には大きな川?湖?とにかく水があった

そこに少年が躊躇いなく入っていくので、私もなんとか水をかき分けてついて行った

水は腰くらいまでの高さだった

水に夕暮れが反射して綺麗だと思った


やがて辿り着いたのは、水の上?中?とにかく水と融合した小さな家だった

ワンルームというか、よく童話に出てくるような小さな小さな家だった

そこに入ってようやく少年はしっかりと私を見た

目の前のこの少年は私の家族を殺したんだな
と思うとまた恐怖が蘇ってきた

けれど私も何も言えない

少年も何も言わない

なんなんだ?と思いつつ、私は恐怖だけじゃない何かに気づいた

ストックホルム症候群に近い何かだった

目の前にいる殺人鬼は、確かに人間だった

1人の少年だった


少年はしばらくすると家から出たので、私もそれに倣って外に出た

夕暮れももうすぐ終わる頃

私は少年が何か言おうとしている事に気づいた

それが何なのかと聞こうとした瞬間

警察が一気にやってきた

水の中だから上手く逃げれなくて

……逃げれなくて?

そう、私は殺人鬼の方についていこうとしていた

警察から逃げなきゃ、とその時には完全に思っていた

けれど私は警察に捕まり……というか保護されてしまう

慌てて少年の方を向くと、少年は無事逃げれそうで

その遠くにいる少年と目が合った

表情は変わっていなかったけど、確かに悲しそうな顔をしていたと思う


それで、少年との時間は終わり


警察の人にすごく心配されたけど、私は何も言えなかった

苦しくて何も言えなかった


それからしばらくして、……ここらへんの記憶が曖昧なんだけど、多分1年後とか経過してそうな雰囲気にパッと変わって

私は1人夕暮れの街を歩いていた

綺麗なオレンジというよりは、セピア色の街を歩いていた

森に近い駐車場らへんを歩いてる時、急に場面が変わった


それは幼い頃の記憶か映像だった

セピア色の映像が頭の中を流れてるような感じ


幼い2人が何か、砂の地面の大きな広場で色んな人に見られながら実験みたいな遊びをしていて

大きなブランコで遊ぶ1人

大きな鳥人間みたいなのに乗って飛ぶ1人

私は鳥人間みたいなのに乗って飛ぶ方だった

ビューンって楽しく乗ってたんだけど突然悲鳴があがって周りが騒がしくなった

なんだ?って見たら、ブランコに乗ってた1人がかなり上の方から転落してしまったみたいだった

ここで夢特有の謎シーンなんだけど、もう1回私が鳥人間みたいなのに乗って飛ぶシーンが再生される

私の乗ってた機体の羽がブランコの線を切ったらしく

つまりは私のせいでブランコに乗っていた1人は転落したのだとわかったのだ

しかし周りはそれに気づかなかったらしく、不慮の事故だと口々に騒いでいた


ブランコに乗っていたのは、後に殺人鬼となる少年だった


また場面は切り替わり、森に近い駐車場に戻る


私は全て思い出したのだ


さっき見た映像は『前世』のものだと


今世でも私は彼と出会ったのだと


そして森の方を向くと、その彼が立っていた
変わらぬ黒いボロボロの服装で


「会えたんだ」


私はそう呟くと






夢から覚めた(笑) 



いやまじよくわからんけどすんげぇストーリーの夢でした

夢占いとかするまでもなく、寝る直前に読んでた暗殺者転生モノのせいだろこれ……

普段読まない感じのグロい話だったから、そのまんま夢に反映されたんだろな…… 


少年はどうして殺人鬼になったんだろう?
私に復讐したかったんだろうか?
前世では私が少年に危害を加え、今世では少年が私に危害を加えるはずだったのか?
にしては少年は私に対して全く傷つける素振りは見せなかったんだよな

てか私も夢の中では中3くらいだったな

考察しがいのある夢すぎる



明晰夢ではないけど、印象的な夢は結構景色から何までめっちゃ細かく覚えてるタイプで

今回のも街の景色とか水の描写がえげつないほど綺麗でした

少年の顔だけ思い出せないな……知らない人だったもんな……


印象的なやつはこうやって文字に起こすと、ずっと忘れないからいいね

未だに夢で見た謎の白い街とか、魔法の世界とか、終末世界とか覚えてるもんな

夢の中で映画を実体験してるみたいで楽しい一方、ちょっと疲れる気もするから複雑という

そんな話でした


夢の話だけで2000字弱いくのすごいな

ノネムのピアノが大体毎話2000字前後なんだが?

一気によく書けるわ……夢だからすぐ書けちゃうね……


ライブレポみたいなのの夢バージョンって考えると、まぁ納得


にしても今回のはスリルあり、起承転結ありの面白い夢だった

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