俳優班①

 さて、私画派は10月よりA作品の稽古がスタートしました!今月からは、俳優班もnote投稿を行ってまいります。よろしくお願いします!

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*記念写真

1月からはB作品の稽古も始まり、それと同時に投稿もしていけたらと考えております…!

俳優・大橋一哉より
 
 いよいよ、稽古が始まった。私たちが行うA作品は、私の卒業制作作品であり、11月下旬にゼミなど身内に対して行う発表に向けてB作品に先立って稽古をしている。

 私は、演出も担う。俳優として実践稽古をしていると客観視はできないため、はじめからタイヘンだろうなと想像はできた。が、私はまだまだ俳優としての身をしらず、それなのに演出家の私は新たな演劇論なるものをこの作品に持ち込もうとしている。私は独自の演劇論を扱うにあたって、まず私が身をもってそれに触れてみる必要があると考えた。

 今回、この作品に参加するもう1人の俳優・川口海渡の存在は大きい。彼は、私と同年であり、STEPでは俳優と舞台美術を両立し行なってきた。私は彼のどちらの仕事も好きで尊敬している。後輩からは、よく2人でいてどこか似てると思われがちなのだが、実のところ私は彼がいまも初対面の存在であるように思うし、なんか飛んでってしまいそうな浮遊性ある彼とは似ても似つかない。私は地面や自分のからだを見つめてたら、彼は遠い先にある海や家、光を見つめてるような・・・感覚や想像の行く末が全然違う。彼を知るのが楽しいあまり、気付いたら一緒に創ろうやと誘ってた。

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俳優・川口海渡より

こんにちは。
川口海渡です。
私はAパートに出演しています。

4月より台本作りのためのワークショップを重ね、10月よりとうとう稽古が始まりました。
現在は1幕のシーンを丁寧に、繰り返し時間をかけて稽古しています。

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想像を身体に巡らせて言葉に乗せる。

今までしてきた演劇のジャンルとは大きく異なり、非常に苦戦していますが、とても楽しいです。
台本に登場する自分との確認作業のような、自分の中にある未開のジャングルを切り開いていくような毎日です。

話は変わりますが、共演する大橋は面白い人間です。
写真左が川口、右が大橋です。

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私の人生において初めて現れた絶対的な他者と言えるかもしれません。
彼は彼の思想や信念に基づいて生きていて、周囲の人に少しずつ影響を与え、反対に少しずつ与えられながら豊かに変化していきます。

彼と私は根っこの部分は似ていますが、全く違います(と、勝手に思っています)。
面白いと思うことは似ていて、お互い映画や音楽が好きですが、ジャンルは全く違ったりします。
いつも大橋が、全く知らないジャンルの映画や音楽について話しているのをフンフンと聞いています。
恐らく彼も私の話をそう聞いていることでしょう。
素敵な関係だなあと思います(と、また勝手に思っています)。

他者を理解することはできなくても、尊重はできると思います。
理解はできなくても、その人がそれを好きだということを尊重する。
それが、自己と他者というものを認識するスタートラインでもあると最近思うようになりました。

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