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2023年楽曲10選
こんにちは、蜷川です。
こちらでは普段シャニマスに関する記事を書いているのですが、今回は珍しくそこから離れて自分なりの今年(2023年)の楽曲 10 選をやっていきます。
選出上でのやんわりルールは以下の通りです。
フル音源の公開が 2023 年である楽曲
アーティストや作家などのクリエイターでの重複は可能な範囲で避ける(努力目標)
アイドルとポップスを主食としているオタクの 10 選、早速やっていきます。
1, 創れない歌/中道ひびき
作詞・作曲・編曲:中道ひびき
いきなりサブスクも音源だけの販売もない曲で恐縮なのですが、今年の 10 選のトップバッターはこれしかないと聴いたときから思っていた曲です。
このアルバム自体は既存曲を再集録にしたもので、原曲自体は 2021 年にリリースされています。
ですが、同じ曲なんですが全然違ってですね。ギター一本だけでの再集録になっていて、そこまで難しくない素直なコード進行、バレーコードへの移行の際のわずかな静寂、細かく揺らぐ BPM など、詞の通りただただ実直で等身大なクリエイターの心がそのままむき身で表現されているように感じています。
初めて聴いたのが 6 月にタワレコ新宿のアイドルコーナーだったのですが、タワレコでの試聴の体験と新宿という場のバフはいくらかあると思いますが、何かを作るぞという気持ちがわからなくなったときにいつも振り返るようになった大切な曲です。
サブスクどころではなく配信が一切ないところが本当にもったいない気はしますが、なぜ配信されないのかをわかるためにもこの曲のために盤を手に入れてほしいと思える一曲です。
2. 季節のカルテット/鈴木みのり
作詞:竹内サティフォ、作曲・編曲:ONIGAWARA
~季節のカルテット♪カルテット♪
今年の冒頭にリリースされた ONIGAWARA 提供の爆裂ポップス。
ポップスってこんなに HAPPY な気持ちにしてくれるんだ、というのを ONIGAWARA からいつも感じています。
鈴木みのりの歌唱力もそれに折り重なるように HAPPY で、一番好きなのは 2B の
オルタードスケール アドリブで行こう!
でしょうか。ポップスながら芯が太いというか、奥行きのある表現で満足感を出せるの鈴木みのりの力量も感じられる HAPPY SONG でした。
3. ヒロガリズム/石井あみ&吉武千颯
作詞:六ツ見純代、作曲・編曲:ハマダコウキ、ブラスアレンジ:三好啓太
TVアニメ『ひろがるスカイ! プリキュア』の前期 ED 楽曲です。
アニメ版と音源版で構成が違うのですが、それも含めてポップながらロジック詰め詰めで書かれてるな~という印象の一曲。
ちょっと前にツイートでも振り返ったことがあるのですが、プリキュア 20 周年作品この曲はどこか『M@sterpiece』の流れを汲んでいるんじゃないかと思っています。(以下 tweet のリプ欄に続きます)
マスピのサビ、象徴的なモチーフとして 2023 年まで脈々と引き継がれているのがまさに masterpiece たらしめている
— 蜷川 (@sig_ninakawa) October 7, 2023
本人による楽曲解説も必聴。
4. 七色のディスティニー/うさぎのみみっく!!
作詞・作曲・編曲:Inagi
今年何回か現場にも伺わせていただいた「うさぎのみみっく!!」の曲。
サイリウムを使った振りつけも印象的ながら、当ユニットの特徴である王道かつ精巧なコーラスワークが光るバラード調の一曲となっています。
アイドルってなんなんだろう、と考えているときにすっとその思考の芯に入ってくる詞と曲とパフォーマンスだなぁと感じて印象的でした。
アイドルって祈りや願いを込めるための媒体で……。
アコースティックアレンジの CD も出ているのでそちらもぜひ。
5. バカになって/すりぃ
作詞・作曲・編曲:すりぃ
公開されてからずっと頭に残っている曲。
すりぃ曲の特徴としてどこか東欧民謡にルーツがあるような気がしているのですが、それを特に感じた 1 曲です。特に 2B の終わり方とか。(うまく言語化出来たら独立した記事にしたいですね)
すりぃ曲としての面白さが詰まっている曲ではあるのですが、それとあわせて安島龍人ギターがかっこよすぎて……。
どこが好き、とか挙げるのが難しいぐらいずっとかっこいい。強いて言うならやっぱりサビかな。ここのギターを聴くためにこの曲を聴いたこともかなり多くありました。
6. 小悪魔LOVE♡/桜坂しずく(CV.前田佳織里)
作詞・作曲・編曲:中村歩、菊池博人
かわい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
『true my heart』と『恋愛サーキュレーション』の間の子のような平成アニソンポップスのサラブレッド曲。
定番かつ王道ですが、1 サビ前が下降フレーズなのに対して、2 サビ前が上昇フレーズになっているのが好き。定番かつ王道なので。
音も全部キラキラきゅるきゅるしててずっと楽しい。平成アニソンポップス軸ながら細かい創り込みに今っぽさを感じる皿までおいしい一曲でした。
7. 空色ミサンガ/伊藤美来
作詞・作曲・編曲:今井亮太郎
某がいなくなってからアニソン界のブラジル音楽文化どうなっていくんだろう……とくねくねしていた頃に聴いてやったー!!!!!!!!!となった曲。
コロムビア所属の今井亮太郎さんによるちゃんとサンバな仕立てになっていて、特に B メロのリズム感と韻の踏み方はいい意味で最初日本語詞とは思えないぐらいの仕上がりとなっていました。
伊藤美来に対する音楽プロデュースの方針が本当に好きなのですが、その積み上げによる表現の適応力も感じられる曲となっていました。
8. Bitter Sweet Drops/山村響
作詞・作曲:山村響、編曲:appleCider
「誰からも主役と思われるような人になれない(なれなかった)私」への慈愛に溢れる曲。
この曲に関しては、本当に良くないオタク仕草なんですが、山村響さんが演じられているシャニマスの七草はづきや、その登場人物に焦点を当てたコミカライズ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録』のことがずっと頭に浮かばせながら聴いているところがあります。
ドレスを着るようなあの日憧れていた自分にはなれなかったけど、今ある世界が愛おしい、という素直で温かい気持ちに一緒にゆっくりと沈んでいけるのですが、それを優しく誘導してくれる安島龍人ギターも素敵。
本当に素敵な曲です。
9. むじゃきなきもち/長瀬有花
作詞:ねこむら (cat nap)、作曲:ねこみ (cat nap)、編曲:原田夏樹
長瀬有花×cat nap のチームに今回は編曲で原田夏樹が参加したチロルチョコ「きなこもち」20周年記念テーマソング。
チロルチョコの一商品の周年曲なんかあるんだ、という驚きと、それを長瀬有花に繋げるんだ、という驚き。
でも、キャッチ―だけど独特な世界観と柔らかい空気感があると考えるとこれ以上ないタイアップ曲なのかなと思っています。これまでの世の中のタイアップ曲のなかでも相当上位に入ってくる。
いつも通り MV も nice。
どこかノスタルジーを感じるメロなのですが、音はちゃんと今風なのも編曲キャスティングの妙でしょうか。
10. 素顔のピクセル/スリーズブーケ
作詞:ケリー、作曲:桃宇アリサ、めんま、編曲:めんま
優勝~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2023年に突然現れたユニット「スリーズブーケ」。文句なく 2023 年のアイドル・ポップス・クイーンなのではないでしょうか。
歌:スリーズブーケ
作詞:ケリー
作曲:桃宇アリサ、めんま
編曲:めんま
↑ 一生この並びだけ見ていたい。
太陽でありながら目を離してしまうとふっとどこかに消えてしまいそうな「虚」を持ち合わせる日野下花帆と、純度の高い「実」の塊である乙宗梢。
乙宗梢~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天性の無邪気による被害者であるがゆえに加害者になってしまう乙宗梢が愛おしくて……。
曲に話を移すと、でもやっぱりそういった青春のきらめきと儚さの両面性を描いている曲と感じます。
サビの印象的なシンセリフも青春ってこんなキラキラだよね~というところを前に出しつつ、きゅっとせつなさポイントも効かせてくる巧みさ。匠。
てかこのシンセリフすごくない?音ゲーのわりかし序盤で「ここを超えたら脱初心者」みたいな位置づけの曲で流れてほしいかも。
以上、アイドルとポップスだらけの 10 曲でした。
良いお年を~。
🐚
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