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【スクスタ】クリティカルを再考したら最高だった

スクスタでは、キズナボード及び新アクセサリーが実装されたことにより、クリティカルが大幅に強化されました。この記事では、実際にクリティカル特化編成を組みながら、アップデート後の世界でクリティカルを再考していきます。

結論

今のスクスタでは、50000点を超えるクリティカルを確定で出せます。

クリティカルは強い!!!!

クリティカルは、スクールアイドルのアピール時に一定確率で発生するボーナス効果です。クリティカルが発生すると、獲得できるボルテージが一定の割合だけ上昇します。

スクスタ内では、クリティカルに関わるパラメータが2つ存在しています。

クリティカル率:クリティカルが発生する確率

クリティカル値:クリティカルによって増加するボルテージの割合

クリティカル値は、デフォルトで50%です。よって、クリティカル値を強化しないでライブをすると、クリティカル発生時に獲得ボルテージが50%アップします(1.5倍になる)。スクスタには様々なボルテージ増加効果がありますが、クリティカル値の50%はずば抜けた上昇量であり、クリティカルは非常に強力な効果です。

しかしクリティカルは使われなかった

クリティカルは強力な効果ですが、今までのスクスタ環境では、戦術の中心に組み込まれることはありませんでした。クリティカル率を高めると、逆に獲得ボルテージが下がるゲームバランスとなっていたためです。

クリティカル率は、スクールアイドルのテクニック値に比例して上昇します。しかし、テクニック値が高いスクールアイドルは、多くの場合アピール値にそれ程優れていません。アピール値が低いと、クリティカル適用前の獲得ボルテージがそもそも低いため、クリティカルが発生しても大したボルテージを獲得できませんでした。

また、アピール値がテクニック値と比較して上げやすいことも、クリティカルが使われなかった理由と考えられます。アピール値は強化しやすいため、アピール特化のスクールアイドルは、クリティカルなしでも十分なボルテージを獲得できます。結果、テクニック特化のスクールアイドルでクリティカルを狙うよりも、アピール特化のスクールアイドルで非クリティカル時の獲得ボルテージを上げる方が高いボルテージを獲得できる結果となっていました。

アップデートによるクリティカルの強化

クリティカルは不遇な要素でしたが、キズナボード及び新アクセサリー「雪結晶のバングル」により、大幅に強化されました。

・キズナボードの属性一致ボーナスにより、クリティカル率100%が現実的となった。

・キズナボードのクリティカル値ボーナス及び雪結晶のバングルにより、クリティカル値を大幅に上昇させることが可能となった。

今のスクスタでは、テクニック特化のスクールアイドルがクリティカルを100%出すことができ、さらにクリティカル時に高いボルテージを出すことができます。この記事では、実際にクリティカル特化編成を組みながら、アップデートがもたらした効果を考えていきます。

クリティカル率を100%にする

クリティカルは強力ですが、確率発動である点がネックです。逆に考えると、確定で発動できれば、クリティカルは無双の一振りとなります。この記事では、クリティカル率100%を達成する編成を目指します。

クリティカル率は、ライブ中のスクールアイドルのテクニック値から計算されます。ここで、曲とスクールアイドルの属性が一致する場合、属性一致ボーナスによりテクニック値が上昇します。今まで属性一致ボーナスは1.2倍で固定だったのですが、キズナボードの実装により、属性一致ボーナスを上昇させることが可能となりました。これにより、本来は博打的な要素のクリティカルを100%発動させることが可能となります。

では、実際にクリティカル率100%となるテクニック値を計算し、編成を組んでみます。クリティカル率は大体次の式で計算できます。

Cr = 0.003 × t × at + k + C (%)

ここで、tはテクニック値、atは属性一致ボーナス、kはキズナボードによるクリティカル率上昇値、Cはクリティカルセンス(と勝手に呼んでいるもの)です。クリティカルセンスは、一部スクールアイドルがもつ隠しパラメータで、大体C=15です。詳しくは以下のページに書いているので、興味があればご覧下さい。

今回はクリティカルセンスを保有するスクールアイドルを使って、クリティカル率100%を狙います。クリティカル率が100%になるtについて、条件式を立てると次のとおりとなります。

t > (100 - 15 - k) ÷ (0.003 × at)

atとkはキズナボードを開放することで上昇します。今回は、ハイメモリー交換チケットを11枚使って達成できるLv.25のキズナ効果を使用します。

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Lv.25達成時の属性一致ボーナス上昇量は7.5%であるため、atは基準値20%に7.5%を加算して、1.2+0.075=1.275となります。また、Lv.25達成時のkは2ですが、さらにハイメモリーを2つ使うと0.5上昇させることができるので、今回はk=2.5で計算します。よって、クリティカル率が100%となるtは次のとおり計算できます。

t > (100 - 15 - 2.5) ÷ (0.003 × 1.275) = 21568....

以上より、テクニック値が21569以上であれば、属性一致曲でクリティカル率100%を達成できます。

今回は、作戦切替を使わないこととして、メイン作戦3人のテクニック値が21569以上となるように編成を組んでみます。また、属性一致前提のため、今回はメイン作戦3人の属性をエレガントで統一します。

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こんな感じになりました。絵里は余裕のクリティカル率100%です。ヨハネは21569に届いていませんが、ゲストにテクニック+同作戦Lv.5のスクールアイドルを採用すると、大体t=21180となり…届きません!地道にアクセサリーを強化したり、キズナLvを上げたり、ボードを開放していくしかないと思います。穂乃果をテクニック+のスクールアイドルに変更すれば21569に届きますが、スタミナ的に問題がありそうです。ことりは、ヨハネより基本テクニック値が上ですが、一度もキズナボードを開放していないのでテクニック値が相対的に低く見える状態です。ボードをLv.25まで開放し、ゲストにテクニック+同作戦Lv.5のスクールアイドルを採用すれば、21569に届きそうです。

この編成では、テクニック+の個性をもつスクールアイドルを多く採用していますが、同時に回復要員の穂乃果を投入する余裕があります。また、初期希のようなスタミナ特化のテクニック+に回復のひらめきスキルをつけて採用したり、セレブリティ・ブルー果林やレオスターブライト千歌のようなシールドを獲得できるテクニック+のキャラを採用することで、攻撃と防御の両立を狙えそうです。今のスクスタにおいて、クリティカル率100%の達成が不可能ではないことが分かると思います。

クリティカル時の獲得ボルテージを50000以上にする

クリティカル率を100%にできることが分かりましたが、クリティカル時の獲得ボルテージが低いなら、そもそもクリティカルを出す意味がありません。少なくとも、上級以下の獲得ボルテージ上限である50000は出したいところです。今までのスクスタでは、クリティカル率100%の状態で50000を出すことは困難でしたが、キズナボードと雪結晶のバングルの実装により、かなり余裕で達成できるようになりました。実際に、50000点が出る条件を計算によって求めてみます。

本項では、アピールの獲得ボルテージを計算しますが、本気でやると文字数が数倍になるくらい面倒なので、今回は大雑把に計算します。詳しい計算は以下のページに書いているので、興味があればご覧下さい。

WONDERFUL判定のとき、アピールの獲得ボルテージは、大体次のとおり計算できます。

v = a × Cv × 1.2 × at

ここで、aはライブ中のスクールアイドルのアピール値を、Cvはクリティカル値を、atは属性一致ボーナスをそれぞれ表します。上式より、獲得ボルテージを上げるには、アピール値a、クリティカル値Cv及び属性一致ボーナスatを上げる必要がありますが、今回はクリティカル値Cvを上げることで50000を目指します。

クリティカル値を上げる方法はいくつかありますが、今回はひらめきスキル、キズナボード、雪結晶のバングルを活用します。

まず、ひらめきスキルは、瞑想で取得できるクリティカル+[中]:同属性(パッシブスキル)を使用します。このスキルは強力ながら、アピール+[中]より出現率が高め(体感)なのでおすすめです。メイン作戦以外を同属性で固められない場合は、クリティカル+[中]:仲間で代替します。こちらはストレッチで取得できますが、出現率はクリティカル+[中]:同属性より低め(体感)です。

クリティカル+[中]:同属性を全員に装着すると、各スクールアイドルのひらめきスキルを3枠と考えて、合計54%クリティカル値を上昇させることができます。ただ、実戦では、回復等の別のひらめきスキルも採用していきたいので、今回はクリティカル+の合計を40%(20枠使用)として計算します。

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次に、キズナボードによりクリティカル値を上昇させます。クリティカル率を100%にしたときと同様に、Lv.25達成時のキズナ効果を使用すると、クリティカル値は30%上昇します。

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最後に、雪結晶のバングルによりクリティカル値を上昇させます。雪結晶のバングルは、最大まで限界突破すると、クリティカル値を20%上昇させることができます。実は、雪結晶のバングルは、他のクリティカル値上昇効果と計算が異なり、20%が非常に強力な性能となります。具体的には、クリティカル値は次のとおり計算されます。

Cv = (1.5 + p + k) × b

ここで、pはパッシブスキル(今回の場合、クリティカル+[中])の効果を、kはキズナボードの効果を、bはバングルの効果をそれぞれ表します。今回、pは40%、kは30%、bは20%なので、クリティカル値Cvは次のとおり計算できます。

Cv = (1.5 + 0.4 + 0.3) × 1.2 = 2.64

バングルの効果が乗算で効くのがポイントです。これにより、ひらめきスキル及びキズナボードの効果が高い程、クリティカル値が大幅に上昇します。デフォルトのクリティカル値は50%ですが、今回は160%以上まで引き上げることができました。ちなみに、バングルは限界突破しなくても、2個併用すれば5凸時の効果量20%を再現できます。

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クリティカル値Cvが求まったため、獲得ボルテージが50000になるアピール値を計算します。aについて条件式を立てると次のとおりとなります。

a > 50000 ÷ (Cv × 1.2 × at)

ここで、Cvは2.64、atは1.275なので、獲得ボルテージ50000を達成できるアピール値は次のとおりとなります。

a > 50000 ÷ (2.64 × 1.2 × 1.275) = 12378....

アピール値が12379くらいあれば、クリティカル時の獲得ボルテージが50000を超えます。たったの12379です!5凸していれば、特に意識しなくても達成できるアピール値ですね。さらにいうと、12379はライブ時のアピール値なので、ゲスト、アクセサリー、ライブスキル等の効果混みで達成できればよいです。

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実際に編成を組むと、テクニックが21569以上の状態なら、多くの場合アピール値が12379を超えると思います。その場合は、チョーカーをつけて上限値の50000を引き上げるか、クリティカル+[中]を回復等の他のひらめきスキルに変えるとよいと思います(今回の例でも、全てのひらめきスキルの枠をクリティカル+で埋めない想定で計算しています)。バングルはスタミナが減少するほど弱体化してしまうため、アピール値に余裕をもたせたり、スタミナ維持の策を用意しておくことが、クリティカル特化編成のポイントになりそうです。また、面白いところでは、ヘアピンの採用が考えられます。残スタミナ依存で曲の後半に弱いバングルに対して、コンボ数依存のヘアピンは曲の後半に強いため、曲中のクリティカル値のバランスを取れそうです。

クリティカル特化編成の長所・短所

クリティカル特化編成は、次のような長所をもっていると思います。

・キズナボードのクリティカル値及びクリティカル率上昇効果が大きいため、ボードを開放するごとに大幅に強化される。

・テクニック値特化はSpタイプに多いため、SP特技を撃てる回数が多い。

・属性一致かつテクニック値特化のため、SP特技の獲得ボルテージが高い。

・Voタイプをメインにしないため、ありがちなVoタイプのデバフに強い。

・テクニック値が高いため、ライブ報酬が多めにドロップする。

一方で、次のような短所があると思います。

・メンバーを属性一致かつクリティカル前提で育成するため、他属性に出張させづらくなる(DLPに不向きとなってしまう)。

・テクニック特化かつ属性一致するスクールアイドルの数が少ないため、作戦切替ができない。

・ボルテージを獲得する手段が、クリティカルとSP特技しかない。

・キズナボードを開放する必要があるため、編成コストが高い。

・属性一致前提のため、各属性ごとにクリティカル特化編成を作る必要がある。

特にキズナボードについては、この記事でもハイメモリーを一人あたり17個使用しているので、現状、全属性でクリティカル特化編成を組むのは難しいかもしれません。

おわりに

この記事では、スクスタのアップデートにより強化されたクリティカル特化編成について検討しました。ですが、従来より主流のクリティカルに頼らないタイプの編成も、新アクセサリーやキズナボードの登場により強化されています。2つの編成は性質がかなり異なるため、場面に応じて使い分けができそうです。

クリティカル特化編成では、部室で眠っているであろうテクニック+のスクールアイドルを多用することになるので、今まで育てたアピール+のスクールアイドルはひらめきスキルを外さなくてもよいはずです。ぜひ組んでみて、スクスタの戦術バリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。

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