【ATL】ケンリー・ジャンセンを獲得

どんな選手?

今更説明も不要だが、通算350セーブを誇るMLBを代表するクローザー。2018年から3年続けて防御率3点台と、年齢的な衰えを心配されたが、昨季は2.22とある程度復活を予感させる成績をマークした。

2015年から2017年頃の全盛期は生命線となるカッターの平均球速が93マイル、空振り率30%を超えていたところ、2018年から2020年はそれぞれ92.1,91.7,90.9マイル、空振り率27.3,30.7,27.0%と落ちており、低迷の直接的な原因となった可能性が高い。

2021年は92.5マイル、31.9%と出力は持ち直したものの、BB/9 4.69でキャリアワースト。MLB通算が2.60なだけに、信じがたい数字だった。

カッターの変化に目を向けると、2021年は以前に比べ、横変化が若干大きく、縦変化が小さくなっている。

今回比較対象とした2015年~2017年、2018年~2020年、2021年の変化量を簡単にまとめたものが以下の表になる。

ジャンセンのカッター

元々、フォーシーム並みのホップ量を誇るカッターだったが、2018年~2020年は伸びを欠いていたようだ。昨年は例年並みのホップ量に戻り、横変化も大きくなっている。ほぼ一つの球種で勝負するだけに、球質の善し悪しで成績は大きく上下すると言えるだろう。


強み

四球を除いたほぼすべての指標が全盛期の基準に戻り、復活の気配を感じることが出来る。仮に、一昨年の水準に戻ってしまったとしても、平均的なクローザー程度の活躍は見込める。

1600万ドルの契約に見合った活躍をどの基準に設定するかの問題こそあれど、昨年のスミスが不安定だったことを考えると、チームとしての上積みは見込めるはずだ。

弱み

突如として悪化した制球難が不安材料。通算で700登板を超え、年齢的にも下降線であることは間違いない。心臓の不安がどれほどかは計りかねるが、一年でも長く投げられるよう、ケアに努めてほしい。

起用法

守護神。


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