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艦娘論考①【秋雲編】

0. 御託

皆さん、「艦隊これくしょん -艦これ-」をご存じでしょうか。
かつての大日本帝国海軍の軍艦の擬人化キャラクターである艦娘を集めて育てて最強の無敵艦隊を作るブラウザゲームです。

「艦隊これくしょん -艦これ-」のスタート画面

私がこのゲームに長いことに魅せられて至った境地が、
”艦娘愛を叫びたいが知り合いにそれを吐き散らす相手がいない!”
ということ。
まず現役提督が周りにほぼおらず、唯一の知り合いも嫁艦以外には無関心で他の艦娘について話しても「ぽかん」といった様子。なのでここに吐き捨てさせて頂きます。

その第一回目として駆逐艦「秋雲」について今回はお話させて頂きたいと思います。ここで述べられる内容は飽くまでも私の脳内で飼えなくなった妄想の獣の暴走なので、どんな反論も受け入れる所存でございます。また艦娘の元となった帝国海軍時代の知識を、私はほとんど有していないものと理解して頂いた上で読んでいただけると助かります。この記事における厚顔無恥をお許しください。
ちなみに「論考」っていうタイトルは、挫折し机の上に放り出したヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」ってタイトルがカッコよかったのでパクリました。到底語れそうにないことも饒舌に語っちゃうぞー。

あ…御託が長くなりましたが最後にひとつだけ。私の嫁艦は榛名です。


1. 駆逐艦「秋雲」

まず我々提督がよくお世話になっているであろうサイト、艦これWiki(https://wikiwiki.jp/kancolle/)の情報を観ながら秋雲さんに関する基本情報をまとめていきたいと思います。…性能とかはよく分からんのでそういうのはもっと偉い人に聞いてください。

基本情報

秋雲さんのカード

・陽炎型 19番艦 駆逐艦
・図鑑説明曰く、本人は夕雲型だと思っていたらしい。(陽炎型か夕雲型か怪しいらしい。服装的には夕雲型の見た目だが。)
・CVは竹達彩奈さん(あずにゃんとかの人)
・第二改装まで実装されており、最終的には秋雲改二になる。

秋雲さんの第二改装のご勇姿

・改二になると他の夕雲型のような上着とリボンに、陽炎型のような色合いのスカートをお召しになっている。
・さらに液タブを持って我々オタクの味方と言わんばかりの立ち姿である。

セリフについて

ゲーム内ストーリーが存在しない艦これにおいて、艦娘のキャラを理解するための大きな手掛かりとなるのは艦娘のセリフである。セリフから秋雲さんを解釈する。

・まず一番耳につくであろう中破、大破ボイスに「これじゃあイラスト描けないよぉ…」とある通り、なんなら改二のイラストで液タブを持っている通り、絵を描くことが趣味だと分かる。
・さらに放置ボイスで風雲にベタを塗らせていることから漫画を描いていることもわかる。
・スケブとか言ってるし…。
・四周年記念、九周年記念で「薄い本」と言っていることや師走には「有明に行かないと」と言っていることから、どうやら同人作家でありコミケ常連らしい。
・期間限定グラに修羅場modeとかあるし…。

公式から与えられている情報まとめ

秋雲さんは夕雲型姉妹に傾倒している寄りの陽炎型姉妹の一員である。
また同人誌を描く趣味を持っておりコミケ常連である

公式からの情報をまとめた今、これ以降にこのnoteで語られる内容は私ないしは我々が視ている幻覚である。

2. 私の中の「秋雲さん」

※注 これ以降は本当に気持ち悪い部分が続くので許せない方はブラウザバックして頂けると幸いです。

秋雲さんはエロ本を描いているのだ、きっと。

秋雲さんのことを語るにあたって、やはり「同人誌を描く」という観点を深くより深く言及することになるだろう。
もっと言うと、秋雲さんには全年齢向けではなくエロ本を描いててほしい!
割とこれは世間一般で解釈一致な概念だと信じている。根拠としては、ケッカリ後の秋雲さんのセリフで提督の絵を描くというものが、この際に服を描き忘れているのである。裸体に慣れてやがる!よってエロ漫画家だろ!
…普通にヌードデッサンで慣れてるだけだろ、とか言わないで下さい。

自信が今まで見てきた艦これの二次創作でも非常に多い設定でしたので受け入れて頂けると幸いです。
この設定を強調する一番の意味は、本人がその対象にされていたときに、そういう扱われ方に慣れてなさそうでいいね!っていう点です。

エロ本をしばしば描いている秋雲さんは、恋愛している人同士が酸いも甘いもどんな行為をしているか勿論知っているわけです。知らないと描けないからね。しかしそれは飽くまでも知識としてであって経験は伴っていないわけでございます。
秋雲さんが普段、艦娘業務や趣味に没頭していると恋愛なんて発想にはならず、そういった恋人同士の行為をフィクションないしはファンタジーと、どこか捉えて生きてしまっている節があると思います。遠い世界の話であるがその世界を夢想するのは自由で、ファンタジーを妄想するのは楽しいものです。しかしそれは自身を本当は手が届くはずの世界から切り離す行為でもあります。
そんな恋愛という言葉とは何の縁もない女の子が、ある日提督室に呼び出されます。任務の相談かなオタクの友達としての会話かなと考えながら提督室に入ると、いつもに増して真面目な顔の提督。目に入ったのは真っ直ぐな愛の言葉と提督の手の中できらりと光る指輪。
そりゃあもう秋雲さんはパニック。ファンタジー世界の概念が現実に今ここにあるから。そしてファンタジーの世界で手に入れた知識を総動員すると、この後に起こりそうなことも予想できちゃうわけで。ただのオタク友達、同じファンタジーを夢見る良き親友が、遠ざけてた恋と向き合うきっかけになるんです。こんな良いシチュエーションはないでしょ。

提督のくだりは若干蛇足ですが、恋を知識として知っているけど心で理解していない女の子が、経験せざるを得ない状況になって発火する状況が私は大好物なんです。共感してくださる人が多ければ多いほど嬉しいんですけど。恋を頭でなく心で理解するってことです。恋愛のペッシも言ってます。

別に秋雲さんが純愛エロ本じゃなくて恋愛本(全年齢)を描いてるってだけでもこのシチュには至れるとは思うんですが、普段から純愛エロ本を描いているという設定の方だと「ファンタジーの世界で手に入れた知識」という点が厚みを増して良いじゃないですか。
このオタクの妄言を踏まえたうえで、秋雲さんが愛を受けて必死に絞り出した返答が、あのケッカリ時のセリフだと考えると最高でしょう?
…あ、あと時報の11時も聴いておいてください。飛びます。

以上の理由から、秋雲さんはエロ本を描いてますし描いていた方が良いに決まってる!

姉妹艦との絡み

秋雲さんは陽炎型となっていますが、セリフを見るに夕雲型との関わり、特に風雲と巻雲の絡みが多そうに思えます。前述の通り、風雲にはネームを手伝わせて、時報から察するに巻雲には寝るのを急かされている様子。
うん。完全に理解しちゃったよ。秋雲さんは風雲さんにアシスタントを、巻雲さんにスケ管を頼んで、チーム夕雲三姉妹としてコミケに出ているに違いない!
艦これというコンテンツにおいて、先ほどの妄言で出てきたケッコンカッコカリの概念と同じくらい姉妹艦という概念が上手に効いていると思います。今回の秋雲、巻雲、風雲に然り。そもそも、私は「風雲って鬼頭明里じゃん!千代田桃じゃん!」っていう流れから風雲を好きになって、TLの風雲絵に秋雲さんがセットになっていることから秋雲さんを好きになっていきました。好きの連鎖ができるレベルで艦これの姉妹艦の概念は強いのです。オタクは好きなコンテンツの箱内の絡みがあればある程テンションが上がる生き物なんです(クソデカ主語)。
話を戻しますが秋雲のどえらい趣味に、(秋雲を夕雲型と見たときに巻雲、風雲はお姉ちゃんにあたるわけですが)お姉ちゃんが二人して呆れながらも付き合ってくれてるわけです。なんかこう、良いですよね、微笑ましいというか。コミケ本番になると長女の夕雲姉が、妹たちがどうやら何かイベントで活躍しているらしい、妹たちの晴れ舞台には参加せねばという義務感から秋雲さんたちのサークルに来ます。3人は予想してない来訪者に絶句。秋雲さんは勿論慌てますが、それを超える勢いで風雲さんが慌てて言い訳してて欲しいです。これ以上は「艦娘論考【風雲編】」になっちゃうんで一旦切りますが。

あと秋雲さんは陽炎型なんで、陽炎お姉ちゃんに恋愛相談してて欲しいですよね。
二人の長女のうち夕雲姉は恋愛慣れしてそうだけど自分とかけ離れ過ぎてて(経験豊富そうに見えるので)相談し難い。歴代の彼氏もいっぱいいそうだし。相談しても参考にはならなそうだと秋雲さんも考えるでしょう。本のネタにはなりそうって理由で聞きに行ってそうですが。
それに対して陽炎お姉ちゃんは彼氏になった人を一途にずっと愛してそう。小さいころからの幼馴染とかをね。秋雲さんは、提督が初めての人で自身を好きになってくれる人はこの先いないから、この人をずっと愛することを多分心に決めているはずです。だからどちらかと言えば恋愛相談においては陽炎お姉ちゃんのほうが参考になりそうだと考える。陽炎もちゃんと親身に答えてくれるでしょうよ。…こんなこと書いてたら陽炎も好きかもってなってきた私はチョロい人間です。
恋愛相談で言えば、一番近くにいる風雲とかもめっちゃ親身になってくれそうだし、なんなら提督から指輪を渡されたその瞬間から秋雲さんの挙動不審な動きとかから察しそう。一番の理解者だよ風雲さん。

秋雲さんの良いところですが、陽炎型としても夕雲型としても末っ子であるという点。相談するお姉ちゃんがいっぱいで良かったね!

3. まとめ

私の中で秋雲さんは恋愛博識の恋愛弱者でお姉ちゃんっ子です。知識はあるのに経験がなくて赤面してしまうところや、お姉ちゃんと仲良くコミケに出たり恋愛相談しちゃうところがとてつもなく愛おしいのです。
ほぼお前の妄想じゃねえかって思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか。ほら!こうした性格の片鱗が、ゲーム内の秋雲さんのセリフに現れているでしょう!!

氷山の一角とはこのことよ!

4. 感想

なんとなく秋雲さんのこういうとこ好きだな~っていうのを文章化してまとめることで、意外と自分の中の秋雲さん像って公式設定との辻褄があってんじゃん!ってなりました。そういう意味で「論考」という大それた書き出しの意義を果たせたんじゃないかなと思います。
語りたい艦娘はまだまだいるので次の、「ゲームをやっていて愛が溢れた」かつ「文章にするモチベMAX」の条件が揃った機会に会いましょう。
だってまだ嫁艦の話すらしてないのだから。

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