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ラシュマナイで深呼吸(13)             2022年2月23日記

🔯ラシュマナイで深呼吸(12)でやっとのことで2021年分が終わりホッとしています。それでも、1月のはじめからまた、ニュースを追いかけていかねば、と勝手に思っています。
ショーマンさん、MOMOさんへ、
「スキ」を有難う御座います。もう少し追いかける時間が必要と感じていますので、「返信」などはお送りできませんので、ご容赦いただければ幸いです。 

 そうこうする内に、今日のニュースではウクライナを巡って、あと3週間?のうちに西方へ侵攻するかも知れない、というアメリカ当局の予測もニュースで流れてきて、落ち着かない雰囲気が流れています。国連事務総長の「双方にとって外交交渉以外の選択肢はない」という言葉が、最も正しい選択肢だ。この路線こそ、次代の、子や孫にとっての残すべき、誇るべき行動だと思う。

〓スポーツの発展〓(2022年1月)さらに 〓気候危機〓(2022年1月〜)

a. ⎈シリーズ ⎈ スポーツとジェンダーの今 WEリーグチェア 岡島喜久子さんに聞く上(1月3日付け)

「『ウーマンエンパワーメント』という名前でジェンダー平等を前に進める覚悟です」。プロになっての選手の変化は「開幕戦で驚いたのは選手の体つき。ガッチリしていて激しくぶつかる場面が増えた」「今までは仕事をして疲れた後なので筋力トレーニングができなかった」「キックも正確性が上がり2023年のワールドカップ、24年のためパリ五輪にも必ずつながる。最低年俸は250万。クラブ役職員も5割以上を女性に。理念は「夢や生き方の多様性に溢れ、一人一人が輝く社会の実現・発展に貢献する」妊娠や出産で収入が途切れないよう、その間もプロ契約を続けると定めている。現状では「日本の女子の自己肯定感が低すぎる」が問題に。待遇差は五輪の飛行機の移動で男はビジネス、女子はエコノミー。森発言にシビアな反応をしたことで、ジェンダー問題が社会的な関心事になったことに、スポンサー企業支援する価値を見出したと聞いている。


JP:プロになってからそれほど変化したとは驚いた。以前がどうなっていたのかが、外部から見るとよく解っていなかったせいもあるが。とにかくプロになるメンバーがこれだけ存在すること自体驚くべきこと。これまでは長い長い道のりであったのだろう。悔しい思いは数えきれないほどあったのだろう。それにしてもその理念も素晴らしい。一人ひとりが輝く社会の実現。

b. 東京VメニーナがWEリーグ勢にも勝ってベスト4に見事(1月7日付け)メンバーは中・高校生。「自分達のサッカーが通用することがわかった。課題を次につなげたい」と発言。

JP:偶然、私はこの準決勝をテレビで見た。見覚えのない選手ばかりで解説の方の説明を聞いても、下部組織という意味もわからないでいた。まさか中・高校生ばかりだったとは。決して見劣りはしていなかった。多分、ここで頑張っていけば、将来プロの道も開ける。その見本が目の前に出来たということが大きいのであろう。時代は変わる。

c. ⎈シリーズ ⎈ スポーツとジェンダーの今 中央大学教授 来田享子さんに聞く 課題を次世代に託す責任(1月7日付け)東京五輪・パラリンピック大会組織委員会委員長であった森氏が女性蔑視発言での辞任をきっかけに、昨年3月日本スポーツとジェンダー学会会長の来田さんが選任された。日本社会の縮図・・会議での女性の発言を当たり前だとは捉えていないこと。森発言を周りが「笑い」でやり過ごした。これらは「日本社会の縮図」。変わらなくてはいけない過程で「不慣れさ」が露呈。基本的には、運営の中身は職員が進めていて、理事会でできるのは微調整程度。責任の所在が非常にわかりづらい組織だ。報告書は作られたが、人権問題に正面から向き合う表現は避けられた。しかし、課題や出来なかったことは次世代に託すもので、それを記録すること自体が私たちの責任だ。日本の中央省庁ですら悪い議事録やデータを改竄する事件があった。これでは社会全体が未来に向かって前進できるはずがない。功をどう生かす・・そもそも東京五輪には反対であった。今東京でやる意味や意義はない。安倍首相がマリオに扮して登場して、これはダメだと。世界の平和や国際交流を図る発想がない。五輪は「取扱注意」の魔物です。商業主義や利権が渦巻いている。功罪の功の部分をどう生かすかという主体的な力量や信念、発想がないと負の力に取り込まれてしまう。世界初の女子スポーツ連盟ができて100年目(昨年)。この組織は女子の五輪参画を広げるようIOCに迫った組織。これを記念として開催すればジェンダー平等は、より深く意識されたはず。その意味でも残念な思いが残った。

JP:組織委員会の内情は外部にいては何も知らされていなかった。こう説明されると、日頃から十分監視している必要があったと思う。また魔物であるということが今回で解った。その点で、札幌冬季五輪はしっかり監視していなければ、二の舞になる。ご苦労さまでした。これからも発言を続けてください。

d. オーストラリア・プロ野球で女子選手が初めてデビュー、日本女子選手にも大いに励みに(1月12日付け)メルボルン・エイシスのビーコム投手(17)。最速135キロ。若い女子選手に向けて「自分がしたくないことさせようとする声に耳を傾けないで。やりたいことをやって十分努力すれば間違いなく達成することができる」と語った。


JP:「自分がしたくないことさせようとする声に耳を傾けないで」という言葉はすごい。豪州でも女子スポーツに対して、誹謗中傷の類があるということ。日本でも当然、圧力が予想される。世界は変わりつつあると思う。私の意識が遅れていることも。

e. ⎈シリーズ ⎈ スポーツとジェンダーの今 元女子野球日本代表・京都両洋高校監督 上田玲さん 地域密着・プレーの場広げ(1月14日付け)女子野球の現在地::上田さんが高校の指導を始めた2011年、女子野球部は全国で8校、しかし昨年の全国大会は40校が参加。中学生軟式野球の女子チームも増え中学硬式のリーグ戦でも女子チームが結成されるなど、小学校から野球を続けやすい環境になった。体格や筋力は男子より劣るため打球が飛びにくく、外野の守備位置がやや浅い。一方内野守備の技術スピードがグッと上がりダブルプレーも綺麗に決まる。掛け声の明るさ・・ベンチ前でエンジンを組む際の明るい掛け声や試合中の笑顔の多さも、女子野球独特。高校のレベルが上がるにつれて大学や社会人のチーム力も底上げされている 未来を見据えて・・18年に「大人になっても本気で野球ができる場所」として滋賀県東近江市クラブチーム「東近江バイオレッツ」を立ち上げ。全国から集まった選手たちは、午前中に練習し午後は地元企業で仕事「町おこしのような形で盛り上げていただいている」。地域は若い働き手を得て”相思相愛”の関係を築いている。プロ球団も、二つの女子チームを立ち上げ、今年もう1チームが始動。「きっと大きなリーグになる」と上田さん。

JP:今までなんとなく聞いていたが、本格的に女子リーグがはじまりそうな気がする。バレーボール、サッカー、卓球(これは女子だけ、か不明だが)。他にもバドミントンなどは国際的にも評価が高い選手が多いが、女子リーグ的なものはまだか?先月の陸上の寺田選手の例も思い出される。テニスの場合は女子だけの独立した組織があるのかどうか。 いずれの種目にしても、国民、地域住民からの支持、サポートがなければ発展しない。今までのように学校体育に全て任せるというのは、今後の発展という観点から見れば、偏ってしまう可能性ある。一方で地域だけに依存すると、地域の力が弱い地方は、地域の支持・支援で育つという面が困難を伴う。結局、地方自治が元気を取り戻し、地域住民の生活に希望が見えてこない場合は難しい。つまり、大都市中心の一極集中になってしまう。大都市から遠い地域に住む住民は家庭から通うことが難しくなり、父母の資産の多寡で練習環境が限定されてしまう。日本国憲法の「最低限の文化的生活の保障」が基礎になる。 私がテニスを続けられたのも、中学時代は片道徒歩10分校庭にコートがあったこと。高校では、通学は片道40分だが、校地内の3面のコートが軟式だけで利用できたこと。さらにアスファルト面だが、冬季もテニスができたこと。大学も通学時間45分ほどで軟式専用コートが2面あったこと。経済的には奨学金をもらいながらであったが、ほぼ練習を休むことはなかったことなど、やはり恵まれていたと思う。なお、指導者という面では、以前にも書いたが、中学、高校、大学とコーチとか監督とかは存在せず、自己流であった。当時は指導と言えば、鬼コーチ的な雰囲気のものしか想像できなかったので、コーチが欲しいなどという部員は一人もいなかった。もちろん軟式テニスは今後ともプロスポーツにはならないと思うが、ただ愛好者が多い。

f. ⎈シリーズ ⎈ スポーツとジェンダーの今 スポーツドクター高尾美穂さん
無月経放置の危険性、指導者は女性の体に理解を(1月15日付け)
無月経でトレーニングを続けることは危険。骨の代謝に関わる女性ホルモンのエストロゲンが分泌されず骨粗鬆症や骨折を引き起こしやすい状態に繋がる。骨密度が低い状態が続くと、どこの骨でもちょっとした衝撃で折れる状態に。生理痛への対策・・生理痛が重い人は子宮内膜症になりやすくなり、これは不妊、早産、卵巣がんのリスクが高まる。学校スポーツ指導者は、この教育が受けられないまま部活担当となっている。大きな課題。魅力と価値伝え・・日本の女性のスポーツ参加が低い現状。10代までは45%いるが20代で11%にまで下がる。スポーツの魅力を感じていないことも理由に。スポーツは健康維持やそれを通じたコミュニケーション、人格形成などの素晴らしい価値がある。この魅力をしっかり伝えることが大事。

JP:私も20年前までは10代の女性をクラブ顧問として「指導」してきたが、この無月経などの問題の知識はほとんどゼロであった。もっとも、それほど厳しいトレーニングはしていないし、部員が「適当に」休んでも届け出さえあれば、問題にしてはいなかったが。高橋尚子さんが無理をしないトレーニングをしてきたことは知らなかった。今、北京オリンピックのフィギュアースケートのロシアの15歳の少女のドーピング問題が注目を集めているが、果たしてロシアの指導者たちはこの問題をどう対処しているのだろうか。
g. W杯アジア予選 重要な試合こそフェアに サッカージャーナリスト大住良之さん(1月14日付け)1月27日の中国戦とサウジアラビア戦。両チームともに「生きるか死ぬか」の重要な試合。プレーは激しいものとなるでしょうが、相手を傷つけるような行為にならないよう「自制心」が必要。何よりも相手を恐れず、見くびらず、勝利を目指して90分間戦い抜く強固な「意志」がなくてはならない。勝つための要素は全て「フェア」にプレーする中にある。フェアに力を合わせてたたかえば、誰もが感動する試合になるでしょう。


JP:結果的には、2試合とも日本が勝った。終始優勢な試合経過であったかも知れないが、フェアーに戦っていたように見えた。やはり、アジア代表を目指しているのだから、アンフェアな試合はしてほしくない。これからの日本の若い人たちが憧れるような選手であり、試合であってほしい。

h. 米大リーグ ヤンキースの1A球団監督に初の女性監督(1月18日付け)
大学時代ソフトボール捕手、カージナルスで身体づくり、マイナーリーグで打撃コーチも経験。「若い女性たちにとって目に見える憧れになりたい」。中南米出身選手とのコミュニケーションのためスペイン語も習得、自身の能力向上にも意欲的。

赤旗2022・1・18sd

JP:マイナーであれ1Aの監督になるとは。打撃コーチもやってきたとは。多分この背景には、人間の身体やその動きの科学的な分析が可能になってきた(まだ途上であるとは思うが)ことがプラスとして働いているとことがあると思う。
 ふと思うが、アスリートの練習過多が原因で故障する例がよく聞かれるが、今後、身体の疲労度を数値化することができないか、と思う。総合的な分析が必要になるとは思うが。
 もう一つ、北京オリンピックでスピードスケート500mの小平選手が練習中でない時に雪道で転んで捻挫して、十分に滑れなかったというニュース。水泳の荻野選手は自転車で転倒した怪我が後を引いて・・「天才の1寸のスキも見逃さない悪魔」という感じだが、確かに若い元気な時は、日常では気持ちに隙ができることは私も経験した。ただし、天才でも五輪メダリストでもないが。

i. Jリーグで20年間主審を務め引退 家本政明さんに聞く、自己表現と喜びの追求
サッカーの本質と向き合い「最少の笛で最高の試合に」(1月25日付け)
最後の試合横浜M--川崎を終えて、「ほとんどファウルで止まらず選手が全力を出し切る美しい試合だった。選手からも「楽しんでますか」と声をかけてくれるなど温かく送り出してくれた。評価と規則の奴隷・・始めた頃は審判が選手やサポーターに「サッカーはこういうものだと教える」という考えが強かった。その後来日したイギリス人指導者オリビエさんから「フットボールの本質に向き合って」と言われた。サッカーの歴史やスポーツ哲学、心理学などを独自で学びサッカーの本質を考えた。本質とは「自己表現と人間の喜びの追求です。プレーすることは生きることと同じ。社会的な生き物である人間は誰かと関わり、理解し合い共に何かをつくる。その中で自分の存在意義を示す。それが人としての喜びだ。サッカーもそのためにある」「審判とはその喜びを増し、みんなの存在感を引き出すためにいる」「それはダメ、あれはダメ」とプレーをチェックし、制裁するものではない」集中できる環境に・・些細なことで反応せず、簡単に笛を吹かないようにした。選手を考えて丁寧なコミュニケーションを心がけた。こうして選手も観客もサッカーを楽しみ、集中できるようになっていったのだと思う。「選手のプレーから感じることは、最近スパイクの裏を相手に向けたタックルなどあしき攻撃性のあるプレーが増え、危機感を持っている。危険なプレーで人を感動させることはできない。観客も離れる。サッカーの美しさを追求してほしい」

JP:審判なしではサッカーの試合はなりたたない。私も学生時代、自分が関わっての明らかな審判ミスがあった場合、自チームに不利であれば口を閉ざした。また例は少ないが微妙な判定に不慣れな審判と見て圧力をかけて自チームに有利にしたことも。サッカーの場合は、1点でほぼ勝負が決まることが多い。審判の緊張度はかなり高い。当然、賭け事の対象になるので、誘惑も多くなる可能性がある。最も最近はビデオ判定が多く取り入れられてきたので、意図的な誤審は例が少なくなっているのだろう。 サッカーの本質、これはスポーツの本質でもあろうが、初めて、聞いた言葉だ。これは、人類の文化一般にも通ずるものだと感じた。この考えを選手やクラブ運営者、ファンも心に刻んでいけば、さらに発展するのではないか。

j. 全日本柔道連盟が国内大会で中学生の締め技を全面禁止と決定(1月26日付け)
 締め技で失神した場合、医師が治療するが地区大会などでは対応する審判員や教員らが対処に不慣れなケースが多く、危険性が指摘されていた。指導者や上級生による暴力事件に締め技が使われる場合が多かった。

JP:柔道は、体育の授業では一度も経験がなかった(幸いなことに)。大学ではことによると柔道か剣道かの選択肢があって、自分は剣道を選んだのかも知れないが。教師になって4年目、修学旅行の夜に、巡回中、柔道部の生徒に柔道を挑まれ、あっという間に組み伏せられ、身動きできなくなったことがある。相手は高校2年生であったが、とても敵わなかった。ここで締め技でもやられていたら。そもそも締め技というもの自体、知識もなかった。
 現場の教師がこのことを知っている可能性は、今でも低いと思われる。我々の時代と異なり、中・高校で柔道が必修となっていて、少しは体験しているかも知れないが、気絶した生徒を蘇生させるなど教職課程で学んではいないと思う。

〓気候危機〓(2022年1月1日〜13日)

a. ”気候時計を渋谷に”温暖化に危機感 ”若者運動(1月3日付け)
「Climate Clockを渋谷の置きたい!」「1・5度以下」に抑えるためのタイムリミットを示す時計を渋谷に置くために、ネット上で資金を集めている若者がいる。大学2年生三島まどかさんは「多くの人が気候変動を当たり前に感じられるカルチャーを作りたい」と語る。ポップに伝え意識変革 資金も市民と手で・・「COP26の会場で岸田首相に手紙を渡そうとしたが受け取ってくれなかった」と三嶋さん。世界の気候変動対策の流れから逆行している」と批判。一人ひとりの「市民の手で気候変動への意識を変えていくために大企業に頼ることなくネット上で市民から資金を集める。」と。

JP:気候時計とは。考え付くのがすごい。もっともドイツの街中では今はこの種の「看板」は当たり前になっているとか。私もカンパくらいはやっても良い。

b. 小水力で大きな未来 自然とともに高原町の挑戦 (1月3日付け)
 宮崎県高原町霧島連山の麓から湧き出る水に恵まれた、この町で小水力発電の挑戦している人々がいた。「水路もったいない」・・10数年前、売電収益を財源にあてられないか、と考えたが、維持管理費が気掛かりで断念。東京から移住してきた北原さんが「落差がすごいからやろう」、と声をあげ賛同者が増えて・・。使いづらい補助制度・・いろいろな縛りがあってがんじがらめ。補助金がなかなか使えない。学童保育にも力注ぐ・・小水力発電は地域のそこかしこでポテンシャルだらけだ。行政による制約で全然ポテンシャルが生かせていない。北原さんは音響エンジニアの仕事の傍ら、学童保育づくりを進め、25人の小学生が通っている。「自分の頭で考える人を育てたい。エネルギーと食糧を自給自足できる町にしたい」と北原さん。


JP:「自然とともに」は素晴らしい方向だ。私ももっと若ければ・・と年寄りの繰言。ラシュマナイについて言えば、いろいろと夢のようなことは考えられるが、高齢化が進み過ぎている(あと10年もすれば、人口は100人ほどになる)、何しろ金儲けの元になるものがない。資本もない・・・深呼吸だけはできる??

c. EUの原発「グリーン」草案、独・スペインなど反対 「子どもの未来を破壊」(1月4日付け)EU欧州委員会は原子力と天然ガスを地球温暖化対策に貢献する「グリーン」な投資先だと認定する草案を提示。これに対し脱原発を目指す独、西、オーストリアから反対の声が。オーストリア気候変動相は「グリーンウオッシュ」(対策したふりだけ)「子ども未来を破壊する」と。スペイン副首相は「グリーンでも持続可能でもない。誤った合図を送る」と指摘。ドイツの環境相は原子力は「壊滅的な環境破壊をもたらす」と指摘。フランスやポーランドはタクソノミーに原発を加えるよう求めた。

赤旗2022・1・4cl.

JP:原発を「グリーンだ」と言うのは、福島原発事故やチェルノブイリの事故とその後を見れば、明らかに間違いだ。他の再生エネがあるのだから、その方向で苦闘すべきだ。やはり、原子力産業とそれに結びついた政治家の考えが背景にある。さらに核兵器を捨てられない人々と、戦争で一儲けしようと言う野望が背景に見える。軍拡で儲ける資本主義の危険な面も。

d. 原発・天然ガスに「投資」のEU草案 環境団体が強く批判(1月5日付け)
 グリーンピース欧州組織「EUの気候・環境政策にとって大きな打撃となる」。高レベル放射能廃棄物の処理の長期的な解決策は未発見。2030年までの気候目標と「完全に両立しない」と指摘。CAN欧州は技術専門家グループが「化石燃料投資は持続可能ではない」とする勧告を出した。「科学の公正性を犠牲にした」ものだと批判。原子力への投資は「壊滅的な核事故」に加えウラン採掘から廃棄物処理まで「サプライチェーンの全段階で重大な環境、社会的被害をもたらす」と批判。投資を監視するドイツのNGOは「加盟国の国益に屈し、欧州の持続可能な金融市場に打撃を与えている」と指摘。

赤旗2022・1・5cl 1.

JP:サプライチェーンでの環境、社会的被害さらに金融市場への打撃。日本にはここまで広く影響を考察する組織は今まで存在しなかったように思う。ヨーロッパのNGOは歴史があり権威もあるように思う。

e. 異常気象、米国の10人に4人が経験 熱波は8割が経験 米紙集計(1月7日付け)
 ワシントンポスト電子版の集計(2021年分)によると、昨年北西部の記録的熱波で227人死亡。西部コロラド州では年末に、季節外れの大規模山火事で100棟が焼けて倒壊。昨年9月ハリケーンで北東部40人以上が死亡。中西部大規模竜巻で90人以上が死亡。同紙は「歴史的に他のどの国よりもCO2を多く排出してきた米国に、温暖化は手を伸ばしますます大きな代償を支払わせている」と指摘。

JP:「『温暖化が進む中で』将来状況がさらに悪化することはほぼ疑いない」とまで、指摘している。コロナの死者数も世界一。異常気象の被害も大きい。それなのに少し前までトランプ大統領のような、気候危機を無視するような施策を支持する国民がいることは、理解できない。もう少し、人命を第一に考える政治であってほしいが。日本でもこの種の調査をすれば、意識も変わるのではないか

f. 温室ガス65%削減 ドイツ今年法律化 新政権が報告書(1月13日付け)
 
緑の党出身の経済・気候相ハベック氏は「10~20年は毎年150万トンの排出量を削減できたが、22~30年に毎年400万トン削減する必要がある」と指摘。必要な法律は22年末までに準備すると強調。再生可能エネについては風力・太陽光発電を大幅に拡大。再エネに価格競争力を持たせ家庭の電気代を下げることを可能にする。30年までに電気自動車1500万台製造などを目指す。

赤旗2022・1・13cl.

JP:日本の現状から見ると羨ましい。まだ計画段階だが。こういう計画が示されることが可能な、国民意識なのだろうと感じる。これまでに緑の党などが続けてきた運動が背景にあるのだろう。

*北後志の今

〼やはり温暖化の影響?
 今年の冬は、夏が暑かったから、冬も暖かで雪も少ないのではないか、と希望的観測をしていたのですが、まず、冬が突然やってきた。11月の降雪量が例年より多く(積雪量がゼロの年も度々)、冬が早く始まった。2月下旬の今、耳に残るのは、JR北海道のしかも目玉の「エアーポート」(札幌〜新千歳間、急行)がこの10日間に全面ストップが数日も、と言うテレビ報道。さらにその他の、全道各地(北海道は東西南北それぞれ約500k。他府県では数県の距離)をつなぐ特急・急行もストップ。
 JRの説明によれば、降雪量が想定外に多くて、除雪も間に合わない、という理由だが。北海道は冬は雪が多い。これは当たり前のことなのに、「なんで事前に準備ができないの😡」と年配の道民は皆感じていると思う。
 旧国鉄に詳しい人に言わせれば、「『保線』を値切ったから」。かつては要所要所に保線区があり、「泊まり込み」で汽車の運行確保に努めていた。しかし、今はかなりの部分を民間委託して、急場に対処する体制は民間任せ。結局は「合理化」(儲けの少ない部分は他人任せ)。そもそも「JR」の「J」は「japan=日本」のこと。国鉄の使命を引き継いだと言うつもりだろうが、今はただの民間会社になった、のだから「J」は「自己中」の「J」だ、などなど。
 話題がそれた。JRのことを抜きにしても、やはり温暖化の危険な側面がすでに現れてきているのでは無いかと感じる。温暖化は極端な気候変動をもたらす、と言うことを以前聞いたことがあるが、このラシュマナイでも「夏は異常に暑く、冬は寒くはないが例年以上に暴風雪が吹き荒れる」と言う昨今は、それが当てはまると感じることが度々である。

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前日の完全ストップの後を受けて復旧に当たる除雪車(函館本線蘭島駅)

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