ゆっくり文庫感想紀2 「黒猫」「賢者の贈り物」

※初見の感想ではありません。物語への言及は少なめに演出を主軸に書いています。

さっそくゆっくり文庫の人に『各話ごとの演出レビューに挑戦しています』
とご紹介を受けてしまったので(この日本語あってる?)頑張っていこうと思います。
まあ挑戦とか頑張るとかを必要としない範囲内で続けていきます。

エドガー・アラン・ポー「黒猫」

この物語との出会いはたしか小学校の読書の時間。課題図書になっていたはず。
小学生にアル中で破滅する男の物語を読ませても理解できないだろうに。
(別に先生が物語の解説をするわけでもなかった)
まあ、教室にはジャンヌダルクが兵士にレイプされかける描写のある伝記漫画とかも置いてあったので
けっこうその辺ガバガバだったんだなあと思う。

夫が霊夢で、妻が魔理沙。なんとなく今のイメージからいえば逆な気がする。
魔理沙が悪い男役をけっこうやってるからだろうか。

背景の色が場面によって変わるように。単色背景だけでなくグラデーションもかかる。
主に不吉なシーンに黒→青の暗いグラデ。

猫や木の影絵が登場。

「いけないか? やめさせたいなら、この世からアルコールを消してくれ」
どこにでもあるものに依存してしまうとものすごく辛い。

警官役でめーさくコンビが登場。
この頃モブだと表情も乏しく(ずっとゆっくりの素の表情が続く)声も決まっていない。

死体が警官たちに見つかった瞬間、夫は安堵の表情を浮かべている。

オー・ヘンリー「賢者の贈り物」

今どういうシーン(場所)なのかが文字で表示されるようになる。
単色背景のバリエーションが増える。(白い縁がついてかわいらしくしたり)
レミリアのシーンの色が彼女に似合っていて可愛いと思う。

霖之助が魔理沙の夫役となり、霊夢は未登場。
霊夢が引き続き夫役だと前作『黒猫』とのギャップが酷いことになっていただろうな。

バス停のシーンで、デラのキラキラした髪を表現するために動画を使用。
リメイクされたらこの表現はカットされるだろうな。

ブロードウェイの背景にモノクロ写真が使われる。
なにげに時計(小物)も写真だ。

ここで魔理沙が髪を切る演出で改造ゆっくりが使われる。

雪が降る表現でパーティクルを使っている。(素材動画かもしれないが)

最後に出てくる蝋燭の写真はカラー。

この動画で今後の基礎(背景や小物に写真を使用、ゆっくりの改造)となるような演出はだいたい出尽くしたと思う。
特にこの話は過去作と比べて表情の豊かさレベルがぐんと上がっている。
「キャラクターがその場に適した表情であり続ける」ということができている。
(けものフレンズ2期よりもできている)

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