リアルミーグリを攻略した話【日記】

私「もうこれはハニーデューメロンクイズするしかないな」

 それはつい先日、5月19日に京都パルスプラザへめいちゃん(東村芽依ちゃん)(推し)(かわいい)(猫)に会いに行き、その第3部待機列に並んでいた時に唐突に思い浮かんだことでした。
 リアルミート&グリート、通称リアルミーグリあるいはリアミ。日向坂46では9thシングル『One choice』から復活したこの対面式イベントも、もう3回目です。コロナ禍以前に開催されていた握手会の類には参加しておらず、オンラインのミート&グリートから一対一形式のイベントに参加し出した私ですが、それこそコロナ禍明けの初めてのリアルミーグリは思い返してみても散々なものでした。

〜〜回想シーン〜〜

私「めいちゃん!リアルでは初めまして!めいちゃん!お顔ちっちゃい!思てた半分くらいしかない!大きめの唐揚げぐらいの大きさしかない!めいちゃん!浴衣!ピンクかわいい!めいちゃん!」
めいちゃん「マイクこっちやでぇ?」
スピーカにしゃべり続けてた私「カーーーーーーー///////」
スタッフ「お時間でーす」

〜〜回想シーンおわり〜〜

 今振り返ってみてもそれは苦々しい思い出です。しかしながら人間とは学び成長する生き物です。その後のリアミにも何度か参加し、もちろん通常のオンラインミーグリにもシングル発売の度に参加し、また先日は私物サイン会(通称スペイベ)にも参加してきた私の経験値は計り知れません。トライ&エラーの連続。PDCAサイクルは回しすぎて彼方へ飛んでいきました。
 また、私はこれまで持っていた参加券を何も考えずに全部まとめて出していました。しかしながら今回はリアミ前に色んな人のアドバイスを聞くことができ、そこで「どうやら数枚ずつ出すのがおいしい」ということも知りました。なるほどたしかにリアルミーグリの「スタッフAが枚数を告げる→お話をする→スタッフBが終了を告げる(いわゆる剥がし)」というシステムの都合上、それぞれの手順にはわずかなラグも発生するため、何度も回るのは良さそうです。一つ前の人が話している様子を後ろから眺めることもできますし。なるほどなるほど。完璧に理解しました。しかも私は幸いなことに、今回の京都リアミでは参加券を2部8枚、3部9枚、4部9枚持っています。富豪かと思った。これなら周回も十分にできます。おっけぃわかった。楽しみじゃないか。
 まずは2部8枚。前述の通り準備は万端です。とりあえず、身分確認と何枚使うかの確認の待機列に並びます。しかし、並んでいる間にふと「でも多数枚でいったんカマしてみるのも面白いんじゃないか?」というアイデアがよぎります。カマすって誰が誰に言ってんだ(いやほんまに)。もちろん、話したいことがたくさんある人ならそれでも良いのですが、実際にアイドルを目の前にしたら話は飛ぶことでしょうし、そもそもそういう(会話の内容が主目的となる)話題は普段のオンラインのミーグリで話しています。話すことが出てこなくて事故ることは目に見えてます。それに比べたら、一枚なら事故ることはないでしょうし、安全です(事故っても軽度で済むことでしょうし)。しかしながら、一度思い浮かんでしまったヨクナイ考えはねっとりと纏わり付き、そうこうしているうちに列は進んでいき、とうとう私の番が来ます。

スタッフさん「何枚使いますか?」
私「えーっと、その、は、8枚でお願いします!」

 やってしまいました。さっきまで並べてた御託は一体なんだったんでしょう。飛んでったPDCAサイクル頼むから戻って来てくれよ。
 しかしながら、8枚と告げてしまったのでもう後戻りもできません。やってやろうじゃないか、と無理やり己を奮い立たせます。なんてたって、こっちは毎週大学生の前で1人で1.5時間喋ってんねん。フリートークやってんねん。学会発表やて何回してきたと思ってんねん。こんなんスマートに振る舞ったったらええんや。めいちゃんに圧倒的トーク力を見せつけてやろうじゃないか。そしていよいよ自分の番がやってきます。

【2部8枚】
 
私「めいちゃん!久しぶりめいちゃん!顔ちっさ!画面で見るよりやっぱり顔ちっさ!バクかわ!白ワンピかわぁやっばぁ!」
めい「ネコ!」(去年のリアミでも着てっためいちゃん脊髄反射反応ネコ柄シャツを指さしながら)
私「せやねん今日ネコやねん(今年も脊髄反射やな)。めいちゃん今日ほんまに白ワンピ着とるやん!ワンピースやんなぁ?」
めい「そうワンピース!」

 一瞬、出だしから昨年のリアミの二の舞になるんじゃないかと思いました。しかしここにきて、一週間前のオンラインミーグリでめいちゃんが京都リアミで着る服をいっしょに決めるくだりをやっていたのが活きました。そういうこともできる男なのです私は(危なかったぁ)。

私「めっちゃ似合ってる。せっかくやし後ろも見してぇ?」
めい「ええよぉ~」

くるりと回って後ろ姿も見せてくれるめいちゃん。
そのタイミングで背後を通りかかる加藤史帆ちゃん。

としちゃん「なんか回ってるwww」
めいちゃん「いやぁ///www」
私「www笑われてもうたなぁwwwごめんなぁwwww」

 ナイスタイミングすぎる。ありがとうとしちゃん。加藤史帆ちゃんの口座に今すぐお金振り込ませてくれ。なんとかひと盛り上がりできる展開があったのでこの回はもうよしとしました。ハードルを低く設定するのはこの世を滑らかに生きていくための処世術です。そのあとは軽く世間話をしたぐらいです。

私「今日、会場に学生がおらんかずっとヒヤヒヤしてんねん」
めい「えー?見つけたぁ?」
私「見つけてない、見つかりたくないって」
めい「なんでぇ?会ってお友達になったらええやん?」
私「無茶言うなぁ気まずすぎるやろ」
めい「wwww」

 これまでの(オンライン)ミーグリでこちらの話(仕事の話とか)もしていたのが良かったです。結局それ。こちらの素性を知ってもらっていると短い秒数の中で余計な説明をしなくてすむので、それはなかなか大きいなと思いました。

 そんな感じの2部8枚出しでした。とりあえず乗り切った。いやはや危ないところだったぜ。かかなくてもいいはずの冷や汗をどっぷりかいたので、次の3部は小出しループをやってみることにしました。なんてたって教えてもらいましたから。

【3部9枚】
 とりあえず、はじめに2枚出しで「この部、何回か来るねぇ」というフリだけ作っておいて、さてどうしたものでしょうか。1枚だと10秒もないくらいで、普通に話すには1ターンくらいが限度となります。レスポンスの早いメンバーならそれでも2,3ターンできるかもしれませんが、めいちゃんの場合はそういうわけにもいかないでしょう(でもそういうとこもチャーミングなんだぁ)。質問→答えてもらう、というのはもっと枚数が多い時にやるのがベターでしょうし、じゃんけんとかあっち向いてほいとかでは、手軽ですがちょっと芸がありません(いや別にそれでも全然いいんですけどね)。どうしたものかとうんうん悩みながら、しかし列はじわじわと進んでいきます。そして苦悩の末にたどり着いたのが「ハニーデューメロンクイズ」だったのでした。

○ハニーデューメロンクイズ1問目(1枚出し)

めい「おかえりぃ~」
私「スッ(胸の前で両手で丸を作る)」
めい「メロン!」
私「残念、これはメロンじゃなくて生八つ橋でした」
めい「んふwww」

 今回の11thシングル『君はハニーデュー』のリリース期間中、よく手でメロンの形を作るポーズをやっていたところからのアイデアだったのですが、はじめに「メロン!」と答えてくれたところで、これは「いけるな」と感じました(気づかれなかったら事故だったのでそこは賭けでした)。結局、追い込まれてから最適解を見つけてしまう人間なのですね私ったら。ひとまずこのパターンを続けていくことにしました。

○ハニーデューメロンクイズ2問目(1枚出し)

私「スッ(両手で丸を作る)」
めい「…(ちょっと警戒している)」
私「これは?」
めい「……メロン?」
私「残念、京野菜でした」
めい「うーん?(訝しんだ顔)」

さすがにレベルを上げすぎました。反省です(レベルって何?)。

○ハニーデューメロンクイズ3問目(1枚出し)

私「(もう最初から丸を作りながらブースに入る)」
めい「……イチゴ!」
私「おしい、これは金閣寺でした」
めい「全然当たらーん!(癇癪村めいちゃん)」
私「ごめんてwww」

 癇癪村めいちゃんは大変良かったものの(なんせ癖(へき)すぎた)、これぐらいでメロンクイズも潮時かな、と思いました。そして、再び列に並び直そうとしたところで、枚数確認のスタッフさんから「もうそろそろ閉める時間なので残っている分は全部お願いします」とのアナウンス。ちょうど良かったので残りの4枚すべてを出し、この回は普通に雑談をしようと思いました。

4枚出し
私「もうメロンクイズ飽きたやろ?最後やし普通に話しにきたわぁ、あのさ……」
めい「だってヒントないし全然当たらんもん!もう一回出してぇ?」
私「(求めてきとるやんけ!QuizKnockか私は)普通に話しにくるつもりやったから全然考えてなかったわw」
めい「じゃあ私が出す~!」
私「(流れ変えてきたな?)」
めい「(両手で丸を作って)じゃあこれはぁ?」

 まさかの逆クイズに一瞬動揺しかけましたが、すぐに冷静さを取り戻します。なんてたってこちらこそがメロンクイズの祖なのですから。そんな、2、3問体験した程度でコピーできるものではありません。なめてもらっては困ります。相手がアイドルだからって、こっちは本気でやってやりますから。

私「……イチゴ?」
めい「ぶー!メロン!」
私「んwwwwシンプルな答えwww」
めい「wwww」

 そんな3部でした。なるほど1枚だしループはこれはこれで楽しいな、と思ったのでした。何度も列に並び直すのはなかなか疲れますし、枚数によってはすべてを回りきれない可能性もありますが。ところでメロンクイズってなんなんだろうな。まずルールがわからん。

【4部9枚】
 4部は9枚あったのですが、3、2、4枚に分けることにしました。いろいろなパターンを試しましたが、結局これぐらいが一番ちょうど良かったです(圧倒的な学びの力。塾通ってんのかと思った)。3枚、2枚のところでは、またもや雑談やふざけた話をしました。

3枚(一部抜粋)
私「この間のミーグリで教えてくれた○○(アーティスト)、今めっちゃ聴いてんで?」
めい「ほんまにぃ?うれしい」
私「なんたって、こっちは『すぽてぃふぁい』入ったからなぁ?」

2枚(一部抜粋)
私「京都のお土産何がええと思う?」
めい「八つ橋!」
私「八つ橋ってなんかベタすぎん?八つ橋以外やと?」
めい「八つ橋以外ぃ?あの、九条ネギの○※△□×(最後聞き取れず)」

 また、せっかくなので4枚のところではちゃんとした話もしました。ふざけたクイズもすれば、真面目もやれる。そういう塩梅もできるところが人間としての深みを出すのです。

4枚
私「(ひらがなけやきから)8周年おめでとうね、今更やけども」
めい「ありがとぉ」
私「私は結成当初から知ってたわけやないし続けてたらしんどいこともあったと思うけど、長く続けてくれたから私はめいちゃん見つけられたし、今めいちゃん推してんのめちゃくちゃ楽しいよ。ほんまにありがとうね」
めい「こちらこそ、ありがとうございます(深々とお辞儀をする)」

 私のこの渾身のスピーチにめいちゃんも思わず涙ぐんでいます。いや、涙は嘘ですけども。しっかり嘘ですけども。

私「どう?最後にええことも言うやろ?」
めい「それ自分で言うん?ww」

 そんでもって、結局オチみたいなのをつけようとしてしまうのが私の良くないところだな、とも思ったのでした。結局軽く笑えるユーモアを求めてしまうのです(あとうまくやり抜く賢さと眠らない体も)。

 という京都リアルミーグリでした。いろいろ枚数を試してみるのも一つの醍醐味だなと思いましたし、ある程度の話題は用意していきつつも、その場の流れで話題を柔軟に変えられる臨機応変さが求められるな、と改めて実感したのでした。また、こちらがどの程度の冗談を言う人間なのかを知られているととてもやりやすいな、と感じました。それは普通の人間同士のコミュニケーションと同じで、アイドルといっても人間なわけですし。まぁ猫ですけども。

【おまけ】
 帰りの京都駅で、九条ネギのなんかを買いました。後半聞き取れなかったけど、これをお勧めされたってことにして帰りました。

 めいちゃんおすすめの九条ネギえびせんべい。家帰って秒で食べ終わった。

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