見出し画像

ナナシスを知っていますか

Tokyo 7th シスターズというアプリゲームを知っているだろうか。
ナナシスという略称で親しまれている。ライブはめちゃくちゃ盛り上がる。
しかも、2019年2月19日で5周年を迎えた。ヤッター

ただ、いまいち新規さんで盛り上がらない。
(というかリステの盛り上がりがうらやましい。)

ナナシスは総監督である茂木伸太郎(以下、茂木監督)の意向(後述)で、アプリゲーム外への露出が非常に限定的になっている。
これは仕方がないことなのだが、とはいえナナシスをいろんな人に知ってもらいたい。
好きな人が好きに楽しめばいいと思うが、こんなに素晴らしい作品が多くの人に知られる機会すらないのはもどかしい。

だから、ナナシスってなんぞやという人から、ナナシスで音ゲやらなくてもなぁという人にまで。
ナナシスっていったい何をやっているんだ。
ということを知ってもらいたくてこの文章を書いた。

前振りが長くなってしまった。
まずこのことについて話したい。

・ナナシスとはなんなのか

今回はここに踏み入った話はしない。話が終わらなくなる。
しかし、軽くは触れておかないと話が進まない。もどかしい。

茂木監督は、ナナシスの本質をこう言い表している。
「ひとつの物語の物語と音楽」

アプリゲームだが、物語と音楽で勝負。特に不思議なところもない。
しかし、ナナシスの罠はここにある。

このアプリゲーム、贔屓目に見ても中の中~下ほどの域を出ないのだ。
すると、アプリゲームを楽しみに来た層は定着しにくい。
売り込み層が違うと言いたいかもしれない。確かにそうだ。
じゃあナナシスにある物語や音楽を売り込むコンテンツはなんなのか。
大きく扱っているのは、
アプリゲーム、CD、ライブ。
フェスやイベントへの出演はほぼない。
コミックとノベルが出てたりするが、失礼な話見かけることがない。
これで露出が限定的となると、まあ新規さんがつきにくいのも納得できる。

じゃあアプリゲームの開発がんばれよなんて言いたいだろう。
気持ちは大いにわかる。なんならこれでもかなり良くなったんだ。
しかし、それ以上にナナシスのアプリゲームについて感じることがある。

それは、力を入れるのは物語と音楽。という茂木監督の気持ちだ。
個人的にはこう解釈している。
「アプリゲームという形は何らかの理由から取っただけ。
あくまで、ナナシスの本質である物語と音楽に注力していく。」

どちらも推測の域は出ない。しかし、こう感じてしまうほどにナナシスの物語性や音楽性、茂木監督の言葉を借りるならば、ナナシスの魂は大切にされている。
ナナシスが5周年にもなるほどの人気を獲得しているのもここに起因していると思う。

・ナナシスの魂

ナナシスは物語、音楽、はてはライブまでをも一貫しているものがある。
ナナシスの魂と呼ばれているものの正体はこれだ。

ナナシスのテーマである「誰かの背中を押す」こと。
茂木監督のこだわり。
様々なものが含まれて形作られているのだと思う。

この徹底された世界観の構築こそがナナシス最大の魅力だ。
気になるという人は、ぜひ自分の目で、耳で感じてほしい。
(ここで語りたいが、前述の通り踏み込むとなかなか終わらない。)
非常にクオリティの高い物語や音楽は、あなたの期待を裏切らないはずだ。

・ナナシスの展開

〆に、ナナシスの露出はなぜ限定的なのかという話をさせてもらいたい。
非常にわかりやすい答えとして、茂木監督は2017年のインタビューでこんな言葉を残している。

「2年ほど前に、「TVアニメをやりませんか?」という話がいろいろなところからありました。当時はまだ1stライブ(2015年)をやるかやらないかという時期ということもあって、時期尚早かなと思っていました。TVアニメ化は作品の知名度が上がるので、普通ならやるという判断をする思うのですが、僕は『ナナシス』のストーリーやテーマ、楽曲それぞれに思い入れを持ってやってきたので、そこを蔑ろにされて宣伝的なアニメ化されたときに、何が残るのかなと考えたんです。」(一部抜粋)
原文 https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1492492387

このインタビューでは、アニメ化自体は前向きに検討していると言っている。
しかしそれだけに、茂木監督のこだわりのほどが知れるだろう。
ナナシスの魂をコンテンツ全ての中で一貫させることへのこだわり。
これが、間接的に露出を減らしてしまっているというわけだ。

この状況が悪いとは思わない。いち支配人としても、ナナシスの魂が損なわれるようなことは望んでいない。
だからこそ、少しでも知ってもらえる機会を作れたらと書き綴った。
ナナシスに触れてくれる人が増えたら嬉しい限りだ。


ここまで読んでくれてありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?