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猫の飼い方(風神と夢見る竜の村振り返り記事)

はじめに


皆様こんにちは。花京院ことシリウスです。
今回は風ドラ村にお越しくださり本当にありがとうございました。
初めての主催でしたが、とても楽しかったです。

さて、自分が経験した村はしっかりと復習したいのが私の性なので、
今回も”猫”という役職について、村中に議論が分かれたギドラのところを中心に自分で調べたことをまとめたいと思います。
(18A14D経験50~100戦ほどかつ最近はGMしてただけの知識なので、不足点や、間違えているところなどがあれば是非指摘していただけると嬉しいです)
※今回行ったのが長期の12A猫配役のため、それ前提での考察になります。

1.猫狩りギドラって何?


これは、村中でも説明がありましたが、

「自分の役職が猫もしくは狩人である」

ということを宣言することです。
猫・狩の中身には言及せず、どちらかであることだけを宣言します。

猫狩りギドラに襲撃が起きた場合

猫狩りギドラCO者のみの死体→死体が狩人(狂人騙りがある場合は狂人も)
猫狩りギドラCO者ともう一人の2死体→猫と狼の2死体

であることが村全体の共通情報になります。
つまり、猫狩ギドラに襲撃が入ると、
全目線で狩・猫が判別できることになります。

2.猫狩りギドラのデメリットが大きい場面


大まかな解答になりますが、
「霊媒ローラー中のギドラCOはデメリットが大きくなりやすい」です。

猫入りレギュは通常のレギュレーションと比較して、狼の人数が多いです。そのため、吊り位置に近い狼は、戦術として「猫噛み」が選択肢に入ります。

猫を嚙むことの狼側のメリットは
1後半の指定役をなくす
2猫露出による後半の詰み盤面をなくす
3吊り数を減らす
(≒議論時間を減らす)

の主に3つで、特に1と3のメリットが大きいです

余談:吊り数の計算

(生存者数−1)÷2で求められます。
奇数進行から偶数進行になると吊り数が減ります。4人時点で最終日を迎えてしまうため、その分最終日が早くなるみたいなイメージを持ってください。逆に偶数が奇数になると吊り数が増えます。

話をもどします。
霊能真狼の内訳でローラー中に猫狩りギドラCOを促します。
霊能ローラーの進行を取った場合、真を決め打てるケースが少なく、
基本的に完遂することが多いため、その時点で吊り余裕が0になります。
その過程で猫狩りギドラ襲撃が起きたと考えます。

・猫を襲撃した場合
2死体が出るので、偶数進行になります。
残ったギドラが全目線で真狩人であると判明しているため、
そのまま真狩人→真占い師と嚙みぬかれます。
猫の道連れで狼は1人死んでいますが、
生存者8人、吊り数3つ、人外数3人と吊り余裕がない状態になります。
そして、狩人にほぼ確実に襲撃が入り、死体なしが発生しないため、
減った吊り数は絶対に増えません。

また、通常占い師の決め打ちは3日目ですが、
初手猫襲撃が起きると、吊り余裕がなくなり、2日目に占い決め打ちを迫れるので、序盤に優勢な狼騙りが逃げ切るための戦略にもなりえます。
偶数進行になり、吊り数が減ると、相対的な議論時間も減ってしまうため、
役職や灰の真偽が十分に村でできないまま、決め打ちを迫られます。

・狩人を襲撃した場合
ギドラの残りは猫で確定しますが、全目線で狩人の死亡が判明するため、
役職や確白位置が抜かれ放題になります。
真占い師の結果は残って2つになります。

このように役職ローラーをし吊り余裕がなくなる場面で猫狩りギドラCOを促すと、狩人と猫という役職と議論時間を失う可能性が高いため村にとってはデメリットの大きい進行になります。

3.猫狩りギドラが有効な場面?

まず、序盤の陣形のパターンをそれぞれの場合に分けて考えてみましょう。
(長いのでまとめまで読み飛ばしていただいても構いません。余談は読んでおくとよいかも。)

1. 3-1陣形(真狂狼)

このレギュレーションでは5吊4人外です。
そのため、3-1陣形の初手は人外濃度の高い占い吊になることが多いです。
(グレーで村を吊ってしまった場合、その後の占い師や灰の吊ミスが許されないため)
占いで信用差がある場合は、一人真切りをして決め打ち。拮抗している場合は占いローラーになります。これを前提として考えます。

・猫狩りギドラCOを促した場合
灰が 村村村狼狼 の5人
初日に吊られなければ占い結果を2つ残すことができます。
真占いが初手で吊れた場合はほぼ村負けなので考慮しません
単純計算で、9割以上の確率で狼を1匹占えます。

占い結果が
白白→灰3人に2狼
白黒→灰3人に1狼
黒黒→狼位置確定

と各占い師目線でかなり狼位置を狭めることができます。

・猫狩りギドラCOをしなかった場合
灰が 猫狩村村村狼狼 の7名になります。
初日に吊られなければ占い結果は2つ残せます。
単純計算で狼を1匹でも占える確率は5割ほどです。

そのため、基本的に猫狩りギドラを出したほうが
各占い師の狼位置が判明しやすく、盤面を詰めやすいです。

(この場合、ギドラには霊能護衛を指示)

ただし、残った占い師が真狂とわかっている場合、
狂人の破綻を狙って、あえて猫と狩人を伏せる場合もあります。

余談:狂人は占いを騙れない?


すゞな先輩やリトプリ先生が
「狂人は占い師を騙れない」という言葉を残していました。
これはどういうことでしょうか?


上記の3-1(真狂狼)場面を例に考えてみましょう。

猫狩も潜伏している場合、
灰は 猫狩村村村狼狼の7名です。

・黒を出す場合
まず、真占いの黒引きと狂人の狼誤爆がそれぞれ別の狼に当たった場合、
バランス吊りで、順当に黒を当てられた狼が吊られます。
そのため、狂人の誤爆はかなり狼の負けに直結します。
このため、狂人は狼に黒を出せません。
狂人が黒を出せない場所はまだあります。
猫や狩人に黒が当たった場合、
黒をもらった猫・狩からは猫CO狩COが出ます。
この時に狼から対抗の騙りが出ない限りは、破綻が確定します。
(長期は役職欠けが存在しないため)
そのため、7人の中の3人の素村を狙って黒を出さないといけないのでかなりシビアです。

・白を出す場合
一見問題ないように見えますが、これも狼の首を絞めかねない展開になります。
村や猫狩に白を出すと、灰の狼濃度が高くなります。
すると、真占いが狼を占う確率が上がり、結果として灰を狭めることになってしまうのです。
狂人が白を出す場合、7名のうちの2名の狼を狙う必要があります。

このように、どちらの結果を出すにしても下振れしたときに狼に不利にはたらきやすく、また破綻する可能性も高いため、狂人は占い騙りができないのです。
占い師が確定すると、身内切りなどをとっても、盤面自体が詰まりやすく、そもそも狩人を噛めないと負けるゲーム展開になるため、
狼の占い騙りはほとんど必須と考えてよいでしょう。

2. 3-1陣形(真狼狼-真)

進行は1と同じで、占い一人真切りからの決め打ちの展開になります。
(信用が拮抗しているときはロラ)
初日に吊られなければ、占い結果は2つ残せます
この時灰は 猫狩 村村村狂狼の7人
LWを見つけられるかどうかのゲームになるため、
猫狩りギドラは出してしまったほうが、灰の狼を占える確率が上がります。

3. 2-1盤面(真狂-真、真狼-真)

2日目にグレー処刑を挟んだ後に、3日目占い決め打ちとなります。
初日灰が 
真狂-真の場合  猫狩 村村村狼狼狼 の8人
真狼‐真の場合  猫狩 村村村狂狼狼 の8人

猫狩りギドラを出す場合は、
初日に人外を処刑できる確率は5割 
また村が吊れたとしても、4~6割の確率で狼を占えます。
ただし、猫と狩人の位置がギドラで判明しているため、
占いや吊り位置に近い狼がギドラCO者を襲撃する可能性があります。
初日に村が吊れていると、2日目に占い師決め打ちを迫られるパターンがあります。
また、ギドラの狩が抜かれると真占いの結果は2手となります。
基本的な考え方は、3-1陣形と同じです。

〇真狂-真の場合の占い結果と灰の中身

〇真狼-真の場合の占い結果と灰の中身



3-1陣形と異なるのは、
初手で村を吊る可能性が一定数あり、その場合は灰の吊りミスができません。(個人的に灰3人からLWを吊りミスなく探すのが一番難しいかと思います。)
また、占いが真狂か真狼かの考察も別途必要となり、灰の狼数の前提条件が村同士の議論でずれていると、吊りの間違いを誘発する可能性もあります。

こういった際に、占い位置を狭めたい場合は
「猫のみCOを募る」とよいでしょう。
すると、狩人の位置が狭められず、襲撃されにくくなるため、
灰を狭めつつ、2手以上の占い結果を残せる可能性が出てきます。
(ただし、猫潜伏による破綻や詰み進行は取れなくなるため、そこと天秤にかけてとなります)

4. 2-2盤面(真狂-真狼、真狼-真狂、真狼-真狼)

吊り余裕がない関係上、霊能ローラーの進行を取ることが多いです。
(灰吊りして村が吊れると、占霊両方の決め打ちをしつつ灰の吊り間違いもできないため)
そのためどれも、 
2.猫狩りギドラのデメリットが大きい場面 になります。
初日の灰は 猫狩村村村狼狼 もしくは猫狩村村村狂狼
初手でギドラの狩人が襲撃された場合、残る占い結果は2つになります。

一見2-1盤面と同じに見えますが、霊能に狼がいると猫噛みを誘発しやすくなります。
(霊騙りの狼が吊り位置に近く、猫嚙みのデメリットが相対的に少なくなるため)
占い師の決め打ちを早めに迫れ、吊り数も減らせるため、ギドラがより襲撃されやすくなります。そのため、2-1盤面よりギドラ露出が悪手になりえます。

4. 猫狩ギドラの騙りが出る場合

占霊騙りの数が少ない2-1盤面などでは、猫狩りギドラCOなどを募った際に人外がCOする場合があります。(猫狩りギドラが3COになるなど)
猫の道連れや真役職が吊れた場合のことを考えると、
ギドラの試し吊りのデメリットが大きいため、できるだけ残して決め打ちをする場合が多いです。
その場合は、ギドラCO者の灰精査と灰自体の精査を並行して行い、決め打ちをします。

なお、騙りがいる場合にギドラCO者が狩か猫かを確定させることを「首を落とす」といいます。これは決め打ちが必要な場面(だいたいは占い決め打ち後の4日目)に行うことが多いです。

5. まとめ

・霊能ローラー中の猫狩りギドラは悪手になりやすい
・3-1は灰を狭めるための猫狩りギドラが有効な場合もある
・占い位置を狭めたい場合、ギドラするか迷う場面は猫COだけ募るのが無難

(少なくともギドラCO提案は陣形と進行が決まってから)

これはあくまで単純な確率だけを考えてですが、
人狼のスキルが上がると発言で役職位置を精査できるため、
猫や狩が伏せていても避けて占いを当てやすくなります。
猫狩を伏せた状態で、猫狩を避けて占うのが一番上振れがあるため、
COを募るかどうかは基本的に役職者に任せたほうが無難でしょう。

人狼は吊りをどう使う消費するかのゲームであるため、ギドラのCOなどを考える際は、占いの手数と灰の数などを考慮したうえで村に伝えましょう。

6. おまけ 人狼の勝ちパターン

上記で述べた通り、COするかしないかで村有利になるか狼有利になるか変動するため、猫という役職の取り扱いがかなり大事なレギュレーションだということがわかったと思います。
ここで猫の取り扱いから逆算し、人狼の勝ちパターンを考えてみましょう。

1. 占い決め打ちに勝つ

基本的な人狼側の勝ち筋になります。
早くて3日目に占い決め打ちが発生するため、
そこで真占い吊りにもっていけば勝てます。

また猫嚙みをすることで、村が役職や灰に対しての十分な議論時間を与えないまま決め打ちを迫れるため、序盤に優位な位置に狼がいる場合は有効な戦術になります。
前述の通り、狂人占いは真占いと見分けが難しく、破綻の可能性も高いため、この戦術を取るときは、占い騙りに狼を出すことが前提となってきます。

2. 猫(もしくは狩)の決め打ちに勝つ

2-1盤面のとき(猫・狩の対抗に騙りを割く余裕がある場合)に検討する勝ち筋です。真猫が吊れた場合村陣営に道連れが飛べば、偶数進行で吊り数を減らせるため、かなり人狼勝利に近づきます。
占い師を騙らない場合は、真占いが確定しやすいため、狩人の襲撃が必須になります。

以上より狼は占いか猫(もしくは両方)に騙りを割き、
村陣営を吊らせたり、猫噛みなどで吊り数を減らすことが主な勝ち筋になりえます。議論誘導も騙りがいたほうが行いやすいため、狼は積極的に陣形を動かすとよいでしょう。
逆に村側はこういった狼の勝ち筋を意識しながら「どうしたら負けないか?」という進行を考えることで、狼位置の考察の負担を軽くできる場合があります。

本当は詰み進行についても書きたかったのですが、現状調べられていないのでまたの機会に。
陣形や進行を知っているだけで、村でも人外でもより自陣営の勝利のために取れる行動の幅が増えますし、見学していても気が付くところが増えるため、是非、これを読んだあとにまた、実際のログを読み返してみてください。
それでは!また別の村でお会いしましょう!


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