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1000人を抱えて

1000人を抱えてしまった。

この記事を読む多くのひとはこの「1000人」が何を表しているのかを既に知っているだろう。

私の運営するDiscordサーバー、「Happiness Balloon Community」(以下HappinessBalloon) の参加人数が、先日1000人を突破したのだ。

1000人。それはそれはとても多い人数だ。小中学校の全校生徒数ならかなり巨大だと言われるし、Youtubeのチャンネル登録者数なら収益化開始の最低ラインだ。そして何より、Discordにおいては「公開サーバー」になるための最低ラインである。

公開サーバー:Discordにおいて、「発見」機能を使って見つけることが出来るサーバーのこと。対するプライベートサーバーとは違い、オープンなDiscordサーバーとして紹介される。

そんな「1000人」という節目をめでたく迎えたHappinessBalloonであるが、私からしてみれば、冒頭にもある通り「1000人を抱えてしまった」のである。


2022年4月25日。当時のワールド名は「Stadium Battle!!」であったが、スーパーフラットの台地の上にて、StadiumRPGの歴史が始まった。

当時の私のモチベーションの源は、「中二病アイテムを作りたい」。
…本当にこれだけだ。

1000人を抱えるサーバーの原点がそれでは、今までの歴史さえ馬鹿らしいように思えてくるが…きっかけというものは、思ったよりも本当に些細なところから始まるのだ。

かくして、中二病アイテムの量産ができる場である「RPG制作」を選んだ。

私は、コマンドとアドオンはそこそこできるが、建築はあまり得意ではなかった。また、とてもマイクラを8年やってるとは思えない面倒くさがり屋であったため、大規模で広範囲の建築が必要なオープンワールドではなく、小規模で限定された範囲のみの建築で済む方法を選んだ。これは後に「スタジアム方式」などと呼ばれることになる。


このままStadiumRPGの歴史をつらつらと述べても良いのだが、あくまで1000人の達成が本題であるためここらで止めておく。ここまでで私が言いたかったことは、あくまでこのStadiumRPG及びHappinessBalloonというサーバーは、言うなれば私のただの気まぐれ低予算RPGの制作から始まったということである。

ということで、困った話になった。

1000人を抱えてしまったのだ。

公開サーバーになってしまうのだ。

ここからさらにこのサーバーの規模は大きくなってしまうだろう。

もちろん、嬉しい。クリエイターの端くれとして、承認欲求の塊として、1000人もの皆さんにこのRPGを知って頂いて、さらに「楽しい」と言ってくれて。クリエイターは、遊んでくれるユーザー様がいてくれることで成立しているのだから。

だが、1000人にもなってしまったのだ。

私の気まぐれが。

低予算RPGが。

何が起こるか?

このRPGはよりフォーマルで、よりパブリックなものになる。

それがとても怖いのだ。


これはもはやただの愚痴である。それは私自身も分かっている。この感情が自分の怠惰から来ていることも知っている。ただ、この状況は少し嫌なのだ。

数人の中でやっていた身内ノリが、突然教師や親の前で晒されるような感覚に近い。いや、審査員の方が近いだろうか。

強制的にステージに立たされた私は、その作品や振る舞いを容赦なく評価される。審査員は友達でも、親でも、教師でもない。

私の知らないどこかの誰かが、容赦なく批判という名の槍を刺してくることに常に脅えながらの生活は、耐え難い苦痛になるのではないか。

それもまた、クリエイターの運命なのかもしれないが。


どうかStadiumRPGをプレイする皆様は、温かい目で私を見守っていて欲しい。





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