コロナの年齢別死亡者数を見て驚いた。

かねてより、コロナは高齢者で死亡率が高いと報道され、その認識は十分あったものの、念のためこれまでの入手できた公表値で計算して見た。死亡者約2000名の内なんとその9割が60歳以上だ。

つまりコロナは若い人がウィルス伝搬をし、家庭内や病院、介護施設で父母、祖父母が感染し死亡にいたると言うのが死亡の典型的パターンのようだ。ただ若い人で無症状や軽症でも、コロナ毒素による炎症で重い後遺障害が残るリスクがある。そしてそれは肺ばかりでなく脳や血管障害、多臓器不全など長期間重大な障害が残る。だから若いからといって全く安心できない。

新たな情報でコロナ死亡の1割が無症状からの急変死亡という事。つまり熱やのどの痛みなどいわゆる風邪の症状が無くとも、肺炎や急性全身炎症不全で死亡することがあるらしい。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は大きく異なる2つの症状を持ち、一つは風邪症状、もう一つが重症化症状。そして医学会ではこれら2つをCOVID-19と言う1症状としてとらえている。だが正確にはCOVID-19AとCOVID-19Bと定義すべき。それは第一段階の風邪症状と第2段階の重症化が別物で、コロナウィルスの異なる作用に起因するからである。

例えで言うと、足をマムシに噛まれた場合、第一段階は噛まれた足の傷。血がでて傷口はビリビリするが、この傷が元で死ぬ事はない。そしてマムシで最も怖いのは第2段階。マムシの毒があっという間に全身にまわり死んでしまう。治療には速やかにマムシの抗毒素免疫血清を打たなくてはならない。

コロナの第一段階(COVID-19A)は単なる風邪。これは新コロナのウィルス核部分(RNA)により引き起こされる。若い元気な人は気づかないうちに治ってしまうようなもの。そして第2段階(COVID-19B)はコロナ毒素障害。コロナ重症化を起こし死に至らしめる。原因のコロナ毒素タンパクはウィルス表面にある丸いスパイクという部分から放出される。ウィルスが体内で増殖するにつれ、あっという間に体中が毒素だらけになってしまう。だが皆が必ずしも重症化する訳では無い。人によって、毒素を無害化する毒素耐性遺伝子を持っているからである。そしてこの毒素耐性遺伝子作用は60歳を越える頃から徐々に失われていくようだ。

ではコロナ毒素障害を抑える薬はあるのか? 過去のnoteで書いたが、コロナ登録済み薬剤でデキサメタゾンがある。重症化を抑えるのにステロイドが有効なのは既知の事実で、トランプ大統領も使用したようだ。

第一段階の風邪症状からコロナを見分けるのは困難で、家庭用の検査キットでもないと不可能。とは言え、国がやる気があれば緊急量産が可能である。コロナ対策は時間との勝負。感染拡大防止と医療崩壊を避け死亡率低下のために、誰もが迅速検査キットを安く買えるようになってくれたら嬉しい。



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