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【ドラマティック体験会♡】

今日は、音読道場@さいたま支部の活動日。「大人のため深める音読」のレッスンと、「体験会」の2部の構成で計画していたが、残念ながら「体験会」へのお申込みが無かった。

今年の9月下旬から体験会をスタートさせたばかりで、まだまだ音読道場か知られていないこともあり、「体験会」に申込みが無い日もある。なので、大人のレッスンが終わったら、余った時間で今後の作戦会議をやりましょうと、昨晩、旬子さんとLINEでやり取りしていた。

さて本日、2回目のレッスンを受ける生徒さんは、なんと外国人に日本語を教えている先生で、普段のお仕事でも活かせるのではと「松永式の古典音読」に興味を持ってくださった、とても研究熱心な方だ。机の上に置かれた、購入したばかりの真新しいテキストの本を見ると、何だか新入生を迎える先生のようにこちらもシャキンとした氣持ちになる。

で、クラスの冒頭では、生徒さんが、「カタカムナの音読」についての天野成美先生と松永暢史先生の対談動画をたまたま観たと言うので、その対談会には私も旬子さんも実際参加していたこともあり、その話で盛り上がる。そう、「大人のための深める音読」では、こういった興味関心のあることで話題を広げていくのも楽しみ一つなのだ。いろいろお話しをしていて、日本語の先生の彼女の視点もとても勉強になる。

ひとしきりお話してから、母音と子音の簡単なおさらいから始める。口の開け方や、母音の響かせ方がだんだんと慣れて来たようで、前回より安定しているのが分かる。そのまま、カタカムナの音読へと移り、「カタカムナ読み」、「一音一音切り読み」「すらすら読み」をして、響きを確かめてから、新しく「古事記」へと入っていく。古事記の成り立ちなど簡単にお伝えして、音読をする辺りで、時間となり、そろそろ次回の予約をと思いながらも、次の「体験会」の予定が無いので、ゆっくりお話していると…見知らぬ女性が二人のお子さんを連れて、入口の扉から入ってきた。
「すいません、会場を間違えてしまって、遅れてしまいました。メールで連絡していましたが大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。」と旬子さんと二人で慌てて、お迎えして、入れ替わりに日本語の先生を送り出しながら、私は急いでスマホを開けてメールの履歴を確認する。確かに、「遅れます」メールを見つけることは出来たが、お申込メールは見つからない。
「あの、お申込はいつされましたか?」
「昨日していました。」とおっしゃるが、元のお申込みメールが見当たらない。どこか別のフォルダーに入り込んでしまったのか…まぁ、とにかく今は、体験会の準備をして始めなければ、せっかく来てくださったのだから。

お子さんは10才の男の子と6才の女の子で、お兄ちゃんは、思ったことをはっきりと言うしっかり者タイプ、妹は小さな声で優しくお話しするおっとりタイプだ。
子どもたちのエネルギーで、その場が一氣に賑わいでくる。こちらも出すエネルギーが変わるのを感じる。子どもの集中力を考えると、コンパクトでインパクトなお話でないと、すぐに飽きられてしまう。テンポよく、出来るていることをたくさん褒めながら、基本の母音と子音の発音と、カタカムナ音読まで一氣に駆け抜ける。母音と子音の発音の所では、中だるみしそうになるが、カタカナの音読になると、不思議と子どもたちは飽きることなく、ちゃんと発声するようになる。特に意味もよくわからない呪文のようなウタヒなのだが、ヒビキとリズムに何か引き込まれるものあるのだろう。

そして…間髪を入れずにサイコロ暗算へと移る。もう殆ど子どもたちは集中力を切らした状態であったが、色とりどりのサイコロを見て少し興味が湧いたのか、何回か転がしては、出た目で暗算のやり方などを一緒にやってみる。

私たちは、サイコロを持たされると、本能的に(?)振ることとなり、振って、サイコロの目が出れば、その数字を何とかしたくなる習性があるようで、その習性を上手く使って暗算を身につけるよく出来た方法なのだ。

古典音読から基礎学力である国語の了解能力がアップして、更には作文がすらすら書けるようになり、サイコロ計算では、数字を分解して自ら答えを導き出す頭を鍛えることをお伝えすると、お母さんは「へぇー」「ほぉー」と興味津々のご様子。「そうなんですね。ねぇ、〇〇、やってみる?」とお母さんはかなり前のめり氣味の反応で、後は男の子の氣持ち次第だ。
次回は、塾のスケジュールなど調整して連絡してくださるとのこと。前向きに検討してくださるようで、とっても嬉しい。

こうやって、嵐のようなドラマティックな体験会は終わった。

後で落ち着いて、昨日のメールの履歴を見てみると、ちゃんとお申込みのメールが入っていた。昨日はすっかりお休みモードだった私が、ただ単に見落としていただけのことだった。

体験会が終わって、二人で一緒にランチを食べながら、旬子さんは、ポカミスをした私を責めることなく「ドラマティックな体験会でしたね。」と優しい笑顔で言ってくれた。ありがたいなぁと思いながらも、そうか、ちょっとスリルが味わいたくて、ドラマティックな演出をする為に、無意識の内にあえてお申込メールを見なかったのかもなぁと不謹慎なことを考えていた。I’m sorry.

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