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【自分は何であるか♡】

今日は、武田邦彦先生のオンラインサロン、幸せ砂時計のライブ配信だった。テーマは、「幸せの科学:日本のルーツから探る」だ。日本人のルーツを3つの観点から探っていくシリーズ物で、その3つとは、
 ①文化的ルーツ
 ②遺伝的ルーツ
 ③言語的ルーツ
となる。今日は、①の文化的ルーツのお話を伺った。

前提として、幸せの科学でなぜ『ルーツ』を扱うかと言えば…私たちは、自らのルーツを理解し、自分たちの存在に誇りを取り戻すことで、幸せになる傾向があるからだと言う。そう言えば、かつて70年代に、アメリカに住む黒人(奴隷)のルーツを小説に書いたアレックス・ヘイリーの『ルーツ』が世界的ベストセラーになったことを思い出す。主人公の名前は「クンタ・キンテ」だった。
私自身、日本人の祖先に興味があり、それに関する本や雑誌を買っては読んでいたことがある。私たちは、自分の祖先や出自を知りたいと思う生き物なのだろう。

武田先生のお話しは、これまで私たちが、歴史で学んできたものとは全く違う、覆す内容のものだった。先生曰く、これまでの歴史の教科書やNHKなどが伝えてきたものは、『近隣諸国条項』と言うのが学問の世界にあって、それゆえ事実とは違うものだった。この『近隣諸国条項』とは、例えば、中国より古い遺跡や石器が日本で見つかっても、それを発表してはいけないことになっている。何じゃそりゃ!

実際は、世界最古の石器も、世界最古の土器も日本で発見されている。これが事実で、旧石器時代の石器は日本国内で一万ヶ所から出土していて、その数は世界でもダントツだそうだ。

これまでの歴史では、10万年前の最古の人類がアフリカで発見され、人類の祖先がアフリカから大陸を伝って中国、朝鮮半島から日本に渡って来たのが日本人の起源となっているが、5万年前のその頃の大陸は氷期で寒くて移動は出来なかったはず。なので陸路ではなく、インドからセイロンと海を渡って日本に入り定住したのが日本人であり、一万八千年前には石器や砥石を使った文明があって、それ以降日本独自の文化ができた。

日本独自のものとは、天照大御神という女性の神様をトップに据えたのも世界では見られないし、「神道」が行き渡り、「宗教」がなかったのも独特のものだ。「宗教」がなかったので、経典、聖書などの「教え」はなく、生きていく上での決まり事は一人一人が考えて、自分で会得するものとしていた。
こういった特殊な日本人の精神構造は、大陸から伝わったのではなく、日本が起源で出来上がったと考えると、何だかスッと収まる感覚がある。

日本の文化人類学の学者や、言語学の学者が研究をしていると、どこにも似ていないので、ある時点で悩んでしまうという。そう、どこにも分類できない独自性が、私たち日本人のルーツにあるということだ。

私が、以前購入した科学系雑誌に、全ページフルカラーのイラスト入りで実しやかに書かれていたことは一体何だったのだろう?お値段もそれなりに結構高かったけど…真っ赤なウソ?!だったのか。(苦笑)

武田先生曰く、「あと2、3年もすれば、大陸から日本へ向いていた矢印が、はずれる日が来るでしょう。だって論文を読めば、どの論文にもちゃんと書かれている事だし、遺跡も発掘されていますからね。」とのこと。

日本人が偉い!とか、すごい!とか威張りたい訳ではないけど、私たちのルーツを事実通り理解することは、自分自身を理解する上で、とても大切なのではと思う。
自分の命の「源」を知ることで、与えられた命をどう生きるか、その生き方やものごとの捉え方に少なからず影響するだろう。

続きの②遺伝的ルーツと③言語的ルーツも楽しみだ。特に、古典音読をやっている者として③の言語的ルーツがとても氣になる。

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