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【お母さん、出番です!♡】

自分の国のことを「母国」と言い、国の言葉を「母国語」と言う。英語でも「mother tongue 」、スペイン語で「lengua materna」。みんな「母(性)」が使われている。「父(性)」じゃ無いんだなぁ。と言うことは、「言葉」は、母から伝わるということ。お母さんが使っている言葉が、次の世代へ語り継がれていく。その人の言葉遣いを聞くと「お里が知れる」と言われるが、それはお母さんさんの言葉遣いや仕草がとても影響しているということだ。改めてそう考えてみると、私たち女性の役割は大きい。
子どもの頃、好んでよく「偉人伝」読んでいたが、偉人の影には、必ず偉大な母がいた。お父さんが飲んだくれようと、人でなしであろうとあまり関係なかったりする。なので、普段、「この人は凄い人だなぁ」と、人間性もやっているお仕事も立派な人物に出会うと、一番最初に考えることは、「どんなお母さんに育てられたのだろう?」「お母さんのご苦労は大変だっただろうなぁ。」とその人よりもお母さんに興味を抱いてしまうし、それだけ、お母さんの子どもに対する影響力は大きい思っている。
そう、若い頃の夢は、「大草原の家」に出てくる主人公ローラのお母さんみたいな母親になることだった。優しくて、強くて、お料理や縫い物が得意で、子どもの悩みに親身になっていつも励ましてくれるお母さんに憧れて、そんな素敵な母親になりたいなぁと思っていた。
現実は、子どもを産むことなく、何だか違う方向へ行ってしまったが…未だに、素敵なお母さんに憧れがあるし、毎日、子育てに大変なお母さんたちを私なりに応援したいと思っている。
旬子さんと一緒に主催している「音読道場」でも、「親子の古典音読」をお勧めしている。「親子」と言っても、そこはやはり「お父さん」ではなく、「お母さん」の出番なのだ。もちろん、お父さんにもがんばって欲しい氣持ちはあるが、残念ながらお母さんの影響力の大きさには及ばない。子どもはお母さんのお腹の中にいる時から、お母さんの心臓の音を聴き、お母さんさんの話す言葉に耳を澄ませている。そして、言葉を覚えるようになると、一番親しみのあるお母さんの言葉を真似るようになる。だから、お母さんにこそ、母音を響かせる音読をして欲しい。それだけで子どもの国語力は、自ずと素晴らしい「音」と「リズム」を帯びたものとなる。そして、それは子どもの「生きる力」となる。こんな渾沌とした時代だからこそ、お母さんから語り継がれる「母国語」が、生きるための羅針盤になると思う。
この文章を書いている最中に、私のダンスの師匠パトリシアから、動画のメッセージが送られてきた。彼女は、二人の息子を育て、母として、妻として、そして同じ女性として心から尊敬できる人だ。彼女は、シャーマン的な能力があり、「地球の母」として大きな視点を持って、ダンスワークを世界中に広めている。彼女のスクールを卒業した私たちファシリテーターに向けたメッセージだが、ファシリテーターを「母」と読み替えて受け取ることもできるなぁと感じたので、こちらでシェアしたいと思う。

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