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【精麻のわらじ作り♡】

「麻は身体にいい」とはよく聞いていて、その麻でわらじを作るワークショップと聞いて、興味津々で参加した。以前、日本語音読指導者養成講座でお世話になった「おひさまのおうち」の小巻さんが主催で、講師は、450年続く栃木の大麻栽培農家の8代目であり、野州麻紙工房・野州麻炭製炭所代表の大森芳紀さんだ。

栃木県には古くから、沢山の大麻栽培農家があって、いわゆる医療用の大麻とは似ているが、違う種類の大麻だそうで、その用途に応じて24等級に分けられ、神社のしめ縄や、弓道の弓や、日本刀や鎧兜、お相撲さんのしめ縄など、幅広い用途で使われているとのこと。日本人は、昔から麻に浄化する力があることを知っていて、上手に生活に取り入れていたようだ。世界でも、日本のような使い方をしているのは稀のようだ。

確かにわらじの材料として渡された精麻に触っているだけで、氣持ちよくて、元氣をもらえるような不思議な感覚がある。

大麻のお話はとても面白くて、ずっと聴いていたい位だが、そなままお話だけで何時間もかかってしまうので、わらじ作りにとりかかりましょうと言うことで始まった。

あぐらをかくように座って、両脚の親指に引っ掛けて作業する。見よう見まねで、編み込んでいくのだが、力加減が難しい。型紙はなく、見本のわらじを見ながら、教えられた手順に沿って「つま先」から編んでいくが、力加減によって幅が広くなったり狭くなったりする。初心者の手編みのマフラーのように幅がガタガタで真っ直ぐ編めない。私の場合、どうしても力が入り過ぎてしまって、幅が異常に狭くなってしまう。まるでハイヒールみたいなつま先だ。「このままではわらじじゃなくなってしまう」と必死に広げるようにやってみるがなかなか上手くいかない。周りを見渡してみると、同じ材料を使っているのに、幅のすごく広い人もいて、人それぞれ個性があって面白い。
当然、両足分作るのだが、2回目は少し慣れてきて、それなりに上達しているのがわかって嬉しい反面、左右のカタチはバラバラだ。(泣) 実際に編んでみると、見本のわらじがいかに美しいかがよくわかる。何足編んだらあの境地に行けるのか?

午前中は、つま先から鼻緒の位置まで編んで、鼻緒を撚って作るところまで終わらせて、みんなで小巻さんお手製の美味しいカレーを頂いた。ランチをいたたきながら、参加者の皆さんの自己紹介があり、神社の宮司さんや、麻のワークショップをやっている方、アクセサリーの作家の方、保育園の時の夢が「わらじ屋さんになる」ことだったので、その夢の回収に来た方など様々だった。場も良い感じに和んで、午後の後半に入る。

「今日は皆さん器用な方ばかりなので、いいペースですね」と講師の大森さん。分かりやすく、丁寧に教えてくださる。分かりづらいところは動画に撮って記録に残す。便利な時代だ!

後半は、黙々とゴールに向かって編むだけだ。相変わらず私のわらじはスリムで細長い。多分足の幅ジャストサイズだ。余白がない。
もう一足分のキットを購入したので、動画を見ながらリベンジしようと企んでいる。

最後の鼻緒を付ける仕上げは、先生にやったいただき、麻を継いだ時に飛び出た先っぽをチョキチョキとハサミで切ったら完成だ。

フーッ、同じ姿勢で黙々とやっていたので、足も腰もバキバキだが、やり遂げた達成感は大きい。カタチはいびつたが、愛らしいわらじが出来た。

我がわらじ♡ハイヒールのようなつま先ですが何か^ ^

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