【音読サイコロ道場@西荻窪3♡】
昨日は、西荻の音読サイコロ道場の指導日だった。担当したのは、前回と同じ小2の女の子。お母さんに連れられて、静かに「おはようございます。」と言って入って来た。彼女と会うのは二週間振りだ。お母さんに「その後、お家ではどうでしたか?練習できましたか?」と尋ねてみると、何回かお風呂の中で一緒に練習しましたとのこと。素晴らしい!「いいですね!お風呂の中では声が響くので、恰好の練習場所ですよ。」とお伝えすると、母娘で一緒に嬉しそうな笑顔になる。
まずは、母音・子音のおさらいから。練習の成果か、前回より、口の開け方が大きくなり、発声も少し大きくなった。「前回より、すごく良くなったね!」「声が出るようになったね!」
と伝えると、女の子の表情が柔らかくなる。女の子は、前回同様、真っ直ぐに私の顔を見て、一生懸命、真似をしようとしているのが分かる。
で、毎度のことなのだか…隣りのテーブルでは、いつもの元氣な男の子たちが、原先生の指導を受けて音読をしていた。「おい、音読やるぞ。」「ほら、ここを読むぞ。」と先生の掛け声も虚しく(?)自分たちのペースで、キャッキャと笑いながらやっている。弾けるエネルギーの発散の場所となっているのだ。
それとは別世界(?)の女性チーム(女の子、お母さん、私)は、隣りで繰り広げられている男の子たちの元氣な発散エネルギーを感じつつも、集中を切らすことなく、音読を続けていく。(笑)
一つ一つ丁寧に発声をしながら、音読の楽しさや、音読を続けることによってどんなことが出来るようになるのか、少し先のお話をして、今やっている基本の発声がとても大切であることをお伝えする。そう、やるからには音読を思う存分楽しんでもらいたいからだ。
母音・子音のおさらいが終わり、「カタカムナ」の音読へと進む。「カタカムナってなんだか知ってる?」と尋ねると、お母さんが、「板垣昭子さんの1回目のお話を聞いたことがあります。」と言う。なるほど、お母さんがカタカムナに興味を持っていらっしゃることがわかり、それで音読道場にお子さんを通わせることにしたのかと納得する。「まぁ、そうでしたか。」と、松永暢史先生の最新刊本を見て頂きながら、カタカムナ文字について少し説明をして音読に入った。
意味のあるような無いような呪文のようなカタカムナウタヒ。全部で八十首あるが、このウタヒの音が、日本語の原種となっている。この音の響き、リズムをまず身体の中に入れていく。女の子ばじっと私の顔を見て、一音一音、発声を真似ていく。表情が淡々として読みづらいが、氣に入ってくれている様子だ。ひと通り5首と6首の音読が終わり、「また、お風呂でやってみてね!」と伝えて、サイコロ計算へ移る。
「計算は得意?」と聞いてみると、う〜ん首を傾げている。前回、旬子さんが指導している様子を側で見ていたが、答えが出てくるまで、じっくりとかなり時間をかけていたので、そんなに得意な方ではないのかなと思い、「サイコロの出た目の数字をお母さんとどちらが速く言えるか競争だよ。」と最もカンタンなところからスタートさせる。競争となると、スイッチが入ったのか、「3!」「9!」「8!」とすごいスピードで言う。声もだんだん大きくなって、笑顔も増えた。時々、「6」と「9」を間違えて、お手付きしてしまうと、「あっ!」と恥ずかしそうに笑う表情も可愛らしい。いい感じに温まって来たので、次は、出た目に何を足したら「10」になるかをやってみる。これも速い!どんどんと正解を言い当てる。「すごいね!」「正解!」と声をかけると、嬉しそうな表情を見せる。さぁ、次はサイコロを2つ振って、一桁と二桁の掛け算の暗算だ。どうやって二桁の数字を分解したら、簡単に暗算できるのかヒントを出しながらやっていく。そして、自分で正解が出せたら、どうやって暗算したかを説明してもらうのだ。小さい声で、ポツリポツリと教えてくれる。「うんうん、大正解!」「なるほど〜!」と聞いていると、また笑顔になる。「13」や「17」のように出てくる目によっては、かなりゆっくりと時間がかかる場合もあるが、前回の時の様子と比べたら雲泥の差だ。確実に上達しているのが分かる。子どもの吸収力は本当にすごい。「スポンジのような」とよく形容されるが、見事に自分のものにしていく。この調子では、すぐに追い越されてしまうだろう。
「今日もすごく良く頑張ったね!」「自分を褒めてあげてね!」と言って、ハイタッチをして無事終了した。今後の成長がとても楽しみだ。
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