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20231226_お江戸のカブキロックスター、中村獅童。(2023.12.25)

 クリスマスの日に、中村獅童×初音ミクの超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』@歌舞伎座を観てきました。
 しかも4列目の花道横!という超!良席で……! 
 いや〜脳を焼かれた。「超」でしたわ‼︎  超超超!

 大向う掛け放題の満場のお客さんにペンライト降らせて総立ちさせて、宙乗りで天井を舞いながら「Oi! Oi!」と煽る、汗まみれの白塗りに真紅の隈取が光る中村獅童は、どこをどう斬っても正真正銘のロックスターだったし、これこそ中村獅童オリジナルの歌舞伎!でしたね。
 しかも宙乗りで舞いながら、
「愛し合ってるか〜い⁉︎」「愛してま〜す!」
「イーーーーーネ‼︎」
と、獅堂自身の憧れと思われるロックスターたちの必殺フレーズを連呼する姿にますますヤラれた。超歌舞伎の予備知識ほぼほぼナシで観に行ったので、あの伝統と格式の歌舞伎座がOi!の絶叫で包まれるなんて、1ミリも想像してませんでしたよ。
 劇中の「わが日の本の国に桜を取り戻すのだ!」というコンセプトには(ああ、ニコニコ発のカルチャーだしなあ……やっぱりニコニコの客にはこういうのがウケるんだろうなあ……)って、正直言うと内心モヤってたんだけど、あんなブッ飛んだフィナーレを見せられたら、もうもうひれ伏すしかありません。

 獅童といえば、前にNew Years World Rock Festival(NYWRF)で亜無亜危異の特攻服着て、仲野茂とDEAD KENNEDYSの「Kill The Poor」なんて演ってたの無論超カッコよかったんだけど、その時は「歌舞伎のボンにパンク言われてもな〜」と少しモヤったんですけどね。でもあんなロックスターぶり見せられたら脱帽ですわ。この人いつでもカッコいい。

 僕の年齢は、ただでさえ人口の多い世代なんで、同学年の有名人といったらそりゃいっぱいいるんですけど、中村獅童はちょっと世代の誇りというべき存在かもしれませんね。そう思えるぐらいのもんを、超歌舞伎で観させてもらいました。

歌舞伎見物の醍醐味といえば、
幕間(まくあい)でつまむ弁当ですよね⁉︎

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