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20230124_“ある意味”KING OF POP。藤井風@さいたまスーパーアリーナ(2023.1.15)

 またしても「やっとアップだよ〜!」になってしまいましたが〜……
 去る1.15、妻がリセール受付申し込んだら当ててしまうという鬼チケ運をまた発揮したので、行ってきてしまいました藤井風@さいたまスーパーアリーナ‼︎

 レベル400の最前列で観てたんですけど、アリーナ席を全部フラットにしたスタジアムヴァージョンがギッチギチに埋まった光景は壮観そのもの。
 なんとも今回の風くんライヴ、さいたまスーパーアリーナの史上最高動員をマークしたのだとか。
 僕は、スタジアムヴァージョンでたまアリ史上最高動員と聞くと「PRIDE GPは?」と聞きたくなってしまう格ヲタ脳なんですが、どこの席も潰さないセンターステージだし、コンサートとしては史上最高級なのは間違いなさそうですね。
 それと、さいたまスーパーアリーナというと、僕は「PRIDE」や「AKB48」など、「さっさと始めやがれ!」的に目を血走らせた野郎どもで埋め尽くされたたまアリしかこれまで知らなかったから、開演5分前になっても「いよォ〜ッ⁉︎」とか「フォーーー‼︎」みたいな奇声がどこからも挙がらないのは、新鮮な驚きでした。風くんのお客さんはやっぱりお行儀が良さそうだな、こんなたまアリ見たことないよ……!
 なのにこんな超弩級の大バコでピアノ一本の凄まじい芸を魅せて聴かす藤井風、バケモノです‼︎
 以下は感想箇条書きで。

・予想通りファンの年齢層高め。MCのコール&レスポンスで風くんが「子ども〜」「お年寄り〜」「若者〜」「中年〜」て呼びかけてたけど案の定中年の拍手が一番多かった(笑)。
・ファンの年齢層高いのは想定内だけど、僕ら夫婦より明らかに年長なご婦人も相当にチラホラ。ホントに幅広い層に愛されてるのね(高めだけど)。
・37000人(?)も集まったお客さんが、皆んな裏拍で手拍子してるのビビった。皆んな耳がいい。耳のいいお客さんばっかり3万もたまアリに集まるの凄い!
・中年多めの客層、でも当たり前に裏拍で手拍子とる耳のいい客ばかり⇨今の風くんが音楽好きのおじさんおばさん達のアイドルなのがよくわかった。
・「死ぬのがいいわ」ラストで紅白同様にステージにバタッ⇨そのまましばし動かず⇨心配した(?)お客さん万雷の拍手で風くんを応援⇨ムクムク動きだして「青春病」歌いだす……の「死んだフリからの蘇生」の流れ、ちょっとJBのマントショーっぽい。本人も意識してやってたら嬉しい。
・僕ら夫婦の間では、ベストアクトは弾き語りの「ガーデン」で一致。

ラスト1曲「何なんw」のみ撮影OK。

 37000人入っている超弩級の大バコにもかかわらず、1000人のホール客を相手にしているような、徹底的に“聴かせる”ライヴを当たり前のようにやってのける藤井風の音楽的才覚、やっぱり異常としか言いようがありません。
 さらには音楽的才覚の他に、あの浮世離れした仙人(?)めいたエキセントリックなキャラクターも、彼を稀有なポップアイコンに押し上げている大きな要因であることは間違いないと思います。

 ただ、彼のエキセントリシティの形成に、あのhigherらしき存在……サイババの影が、はたしてどの程度影響を及ぼしているのかは、どうしても頭をよぎってしまいます。
 藤井風とサイババの関連性については、どこが問題なのかも含めて物凄く詳しく述べられたtwitterのツリーがあって、僕もそこを読んで、たいへん勉強になりました。
 風くんの過去2作のアルバムの題名がサイババの教義の言葉と一致するのは、すでに多くの方がご存じでしょうけど、先述のtwitterのツリーを読んでいくと、少年愛者のサイババが男の子たちに性的暴行を繰り返し、その声を揉み消すために金と権力で時のインド政府を操作した……等々の情報を知ることができます。性的暴行者であり、時の権力者とも汚い形で癒着していただけでも、サイババとは「うさん臭い手かざしのオッさん」だけで冷笑して済ましてはいけない、問題ありすぎる人物であったことは明らかです。

 風くんは作品の中にあからさまにサイババの名を出すことはしていないものの、アルバム2作の題名はそのまんまサイババの教義の文言から引っ張られているし、藤井風のファンを続けるにあたりサイババが何者なのかをまったく知らずにい続けることは、今やあまりに無邪気というか無防備が過ぎる……と言われてもおかしくないフェーズに差しかかっているのかもしれません。

 ただし、藤井風がその作品とライヴで与えてくれる音楽体験は紛れもなく極上そのものであり、その魅力には到底抗えないので、僕はこの先も風ファンを辞めることはできないし、きっとこれからもツアーのたびにチケット争奪戦に参戦してしまうことでしょう。ただし、今後も風くんの作品に触れる際は、この先も「サイババの影」をゆめゆめ忘れることのないようにしたいです……。僕ができるのは、せいぜいそのぐらい。

 風くんの今後は、彼が敬愛してやまないマイケル・ジャクソン同様に、きっと人々の好奇の目に晒され続ける人生になるんでしょうね。それも含めて、彼は当代きってのKING OF POPなんでしょう。

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