【海外事例】Podcast（ラジオ）のマネタイズ、YouTubeの10倍の広告単価も。

【アメリカのYouTuberがPodcastに参入する理由】
・YouTubeの10倍の広告単価
・Podcastで3,000回再生で100ドル
・YouTubeで2,400回再生で14ドル
・Podcastは少ない時間でYouTubeより稼げる
・コンテンツ制作もストレスがかからない
・再生完了率が80％を超える
・ながら聴きできることで時間在庫が多い pic.twitter.com/u35TgxWge3

— しゅうへい@声で稼ごう (@shupeiman) August 28, 2020

LA在住の人気YouTuber、Shelby Churchさんの動画「This Is How Much Money A Podcast With 50,000 Downloads Makes（Podcast50,000再生でいくら稼げるか）」を参考に情報をまとめています。

アメリカではこの2年でPodcast市場が伸びて、2019年にPodcastをスタートする人が爆発的に増えたようです。（有名人、タレント、セレブ、YouTuber、友人、いとこ、お母さんまで）

Shelbyさんいわく、2008年のブログブームに似てるとのこと。日本でもブログは2010年前後から徐々に浸透して、その後プロブロガーやブログで生活する主婦なども登場し始めました。

日本ではいまだに「Podcastって何？」って感じですよね。

ちなみに音声広告の市場規模は、アメリカで2,800億円くらいになっています。※2019年

【アメリカと日本の音声広告市場比較】
・アメリカの2019年オーディオアド（音声広告）は27億ドル（2800億円）
・日本は同年7億円（約400分の1）
・アメリカの2019年インフルエンサーマーケティング市場は80億ドル（8400億円）
・日本は同年267億円（約30分の1）
・日本の音声広告市場は極端に小さい

— しゅうへい@借金640.0 (@shupeiman) August 27, 2020

日本市場はその400分の1の7億円…。いかに小さいかわかります。

アメリカの人口は3,2億人なので、単純計算日本の3倍。さすがに400倍も差があるのはおかしいですよね。なので今後このアメリカのPodcastブームは日本に遅れて入ってくるという予想がされています。

マネタイズはオーディエンス（視聴者の数）によって決まる

広告がついてもおかしくない人気Podcastの基準値としては、50,000再生が目安になっています。

Downloadsという表記ですが、これはYouTubeの再生回数（Views）と同義です。

参加するPodcastのプラットフォームにもよりますが、収益化のプランを用意しているプラットフォームなら、広告がついてスポンサーからの収益がPodcastNetworkから支払われます。

オーディオアド（音声広告）は放送の最初と最後や、放送の途中にYouTubeのミドル広告のようにいれることも可能。

1つだけではなく、3つ4つと入れると1放送の広告費が上がります。

Anchor（音声プラットフォーム）でマネタイズが一般的（再生数10,000前後）

比較的少ないフォロワー数でもマネタイズがしやすいプラットフォームになっています。

とはいえ、Podcastコンテンツで1万再生というのは日本だとTOPクラスですね。

NY在住のYouTuber、Jordanさんのケース

Jordanさんは、誰もが憧れる仕事に就いている友達や知り合いにインタビューをして、それを求めている人にヒントを与えるPodcast番組を放送しています。

6ヶ月前からAnchorでPodcastのマネタイズをスタート。累計の収益は、1万ドル（およそ106万円）

1放送で2つのオーディオアドを入れて、それが1,000〜3,000再生されると、100ドルか100ドルよりちょっと少ないくらいの収益になるようです。

単純計算ですが、1再生3円の広告単価になっています。これはYouTubeと比べると10倍くらい広告単価が高い計算になります。

YouTubeより手間がかからず続けやすく稼ぎやすい

YouTubeは1本の動画をあげるのに、撮影、編集、チェックなどコンテンツ制作に手間と時間がかかります。

Podcastであれば、録音してそれをアップロードしたらおわり。1本作る労力が全然違うわけです。

しかも広告単価はPodcastのほうが高い。なので多くのYouTuberがPodcastに参入しています。

また、YouTubeのように10万人100万人のオーディエンスが必要なく、副業（Side Hustle）規模として1,000〜2,000人のリスナー規模はかなり現実的な数字。

YouTubeで稼ぐ！となっても月10万円はかなりの視聴回数と視聴者が必要となるので、この選択は日本でも広く受けそうです。

ちなみに海外では、Side JobよりもSide Hustleという概念が浸透しています。

【アメリカでは副業よりも"side hustle"がアツい】
・副業（side job）は単にお金のため
・side hustleは情熱を捧げられる仕事
・好きでハマることだから価値が出やすくお金にもなる
・ビジネスを起こし、本業よりも稼ぐ人が多い
・生活費のための副業よりは好きなことでside hustle#sidehustleしろ

— しゅうへい@声で稼ごう (@shupeiman) February 12, 2019

1放送50,000再生されるPodcastの収益は10万円〜30万円

1放送30,000回再生される、Gretchen GarrityとKatie Pilateのケース。

50,000再生される放送に入っている1つのアドブレイク（音声広告）で、最大1,000ドル（10万円）くらいの収益となるようです。

35,000〜60,000再生で10万円はだいたい相場になっていますね。

何個アドブレイク（音声広告）を入れているか

通常、短いアドブレイクを放送の最初に設定。これは広告主と6ヶ月は固定するという契約になっています。

それとは別に1つか2つの広告を1放送に入れています。

Podcastリスナーとしての経験から、3つ以上アドブレイクが入るとイライラすることがあり、2つに限定している人もいます。

この人は最初は1放送で1広告でしたが、途中から2つに変更。

嫌がる人がいるかなと予想していましたが、音声広告が2つになっても特にそういった印象は受けなかったようです。

アドブレイクの数にもよりますが、50,000再生で10万円〜30万円の収益になります。