【非常識リュック第三話】そして大学からは人が消えた。(10日目)
こんにちは。
闇の引きこもり生活から一週間。
4月の新学期スタートというきっかけもあり、非常識リュックを再び背負おうと決意することができました。
3月末の寒波は過ぎ去り、暖かい気温に優しい春の日差し ー
僕の心は気候のように晴れやかで、かつて引きこもっていたとは思えない程穏やかな気持ちでした。
心の余裕を持った僕は、これまで使っていた大学までの最短距離を使わず、正門から堂々と大通りを通って行きました。
しかし
ご機嫌な登校も束の間 ー
非常識リュックは、僕に試練を与えることをやめません。
大学の大通りに、ひとけはありませんでした。
そう、新型コロナウイルスによる、授業開始の延期です。
独裁政権(ヒトラー)、戦意喪失(ヒキニート)の次は、感染列島(パンデミック)か……!!!
たたかいはまだまだ続きそうです。
…
ところで、今日は学校に登校した後、駅近くの繁華街に用事があったので非常識リュックを置いてお出かけしました。
ここで非常識リュックの新技を披露しましょう。
秘技、マトリョーシカ!!!
このように、リュックの中にリュックを入れることなど、力士が枝をへし折るがごとくたやすいことなのです。
ちなみにトートバックも。
新技マトリョーシカで手に入れたリュックで街へくりだした僕ですが、駅に着いて驚きました。
人がめちゃくちゃ多い。
制服を着た高校生も多く見られました。
今日は勇気が出なくて駅まで非常識リュックを背負うことができませんでしたが、いつかここで非常識リュックを背負って練り歩くことができたら ー
大きな夢ができた、そんな日でした。
つづく
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