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かつて「高原の原宿」と呼ばれた清里へ

「清里」という言葉を聞いたことある方も多いと思います。清里は山梨県北杜市にある夏の避暑地。高原の自然豊かな風景が魅力でシーズンには多くの観光客が訪れます。現在も「るるぶ」など旅の情報誌で取り上げられる清里ですが、1980年代後半の盛況ぶりはさらに凄かったようで「高原の原宿」と呼ばれるほどだったそうです。

ところが現在は賑わっていた駅前を中心にすっかり衰退が進んでしまい「ゴーストタウン」になってしまっていると聞きました。興味本位ではありますが「ゴーストタウン」ぶりを体感するために、あえて"平日"に清里を訪れてみました。

清里駅前へ

JR小海線「清里駅」を降りてすぐの商店はほぼ閉店しておりシャッター通りのようです。中には店内に商品を残したままの店舗もあります。

普通のシャッター街との違いはその建物にあります。バブル期に建設されたものが多く、さまざまな装飾が施されており"メルヘン"な印象を受けます。さらに人の出入りが無い建物にもかかわらず誰かに荒らされることもなく、非常に綺麗な状態で残っているのもさらに異世界感を醸し出します。

(駅前の駐車場)

かつては有料だったようですが、現在は無料で開放されています。観光地の駅から徒歩1分の好立地ですが車は少なかったです。


お土産屋さんや飲食店などいくつか営業している店舗はあったのですが、そもそもの人通りが少ないのでお店は閑散としていました。どうやって生計立てているんでしょう?人通りと言えば観光客がちらほらと、近くの山へ向かう登山者くらいしかいませんでした。

サンメドウズ清里(清里テラス)

駅から来るまで10分ほどの場所に「サンメドウズ清里」があります。冬はスキー場として運営しているのですが、2016年夏に「清里テラス」がオープンしたことで夏でも賑わいを見せています。

(画像は公式サイトより)

ぼくが訪れたときは曇りだったのでテラスまで行くことは諦めてしまいましたが、来年またリベンジしたいと思います。

テラスへはこのスキー用のリフトに乗って行きます。

サンメドウズ館内は夏期でもお土産屋さんや地元の食材をしたビュッフェレストラン、パン屋などがあり観光客の姿も多く見られました。スキー場なので駐車場も非常に広く、平日にもかかわらず大型の観光バスが5台ほど停まっていました。

萌木の村(ROCK)

続いて訪れたのは「萌木の村」。清里を代表する観光スポットであり、この時期は敷地内はハロウィンの装飾がいたるところにされていました。

こちらがROCKの建物。カレーとクラフトビールが人気です。実はこのROCKは2016年に火事で燃えてしまったのですが、そこから1年という急ピッチで再建を果たし無事に再オープンしました。建物内にはソーセージなどを売っている精肉ショップとレストランが併設されており美味しい料理とクラフトビールを楽しむことができます。(この日は車なのでビールはお預け)

萌木の村にはROCK以外にも宿泊施設やお土産ショップ、村内でのアクティビティがあったりと長時間いても飽きないスポットです。駐車場もわりと埋まっていて驚きました。

清泉寮

清里と言えばココ!といえるほど有名な場所「清泉寮」です。"清里の父"と呼ばれたポール・ラッシュさんが開拓した清里の象徴として親しまれています。ぼくが訪問した翌週に「ポール・ラッシュ祭」が開催されるためテントやステージの準備がせっせとされていました。

(画像は公式サイトより)

今年の7月にオープンした「清泉寮ジャージーハット」は大テラスが特徴。清泉寮ジャージー牧場のジャージー牛から絞った牛乳で作るソフトクリームを食べながら絶景を眺めることができます。

この日は少し気温が低かったのですが(ダウンを着てる人もいた)、みんなソフトクリームを買っており「さむい~」と言いながら笑顔で食べてました。恐るべき執念。。

清里は廃れるのか?栄えてるのか?

廃墟エリアから清里テラスや清泉寮などの新しい観光スポットまでは車で10分ほどとかなり近い距離にあります。

地理的にはこんな感じ。駅前の廃墟エリアを避けてそれぞれの事業者が頑張って清里を盛り上げようとしているようです。とはいえ清里駅は街の玄関口であり電車で訪れる人にとって、駅前の商店が1番はじめに目に入る風景になります。(電車だと清里って結構行きづらいけど)

実際に自分の目で見ても駅前の廃墟エリアが清里の価値を非常に下げているように感じました。古いとはいえ建物自体は綺麗なので、修繕して活用方法があればまた活気を取り戻せるんじゃないかと。最近の建物では見ることのできないメルヘンな装飾が印象てきなので、建築系の人によるリノベーションプロジェクトとか良いかな?そんなことを考えて清里視察でした。

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