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【他社戦略】「ウチには何も資源がない」なんて思わない!こんなものも独自資源!
最近お休みしていましたが、水曜日なので今日のブログは久々に【他社戦略】!
差別化して強みを作る。経営ではそれを考えるよね。でも、その差別化をするための元、「独自資源」。特許とか、長年研究開発してできた製品とかだと分かりやすいが、「ウチには『独自』なんて言えるものはない…」なんて思っていない?
「独自資源」の「独自」がない会社なんてない!なぜなら成り立ち自体が全く同じ会社なんてあるわけないから。
例えばこんなものも「独自」資源になる。
京都市にある「京都水族館」は地域を代表する水族館だ。来観客を楽しませるしかけが盛りだくさんの館内でひときわ人気なのが「ペンギン相関図」だ。キャッチフレーズは「3分くらいでなんとなく分かって、1時間くらい見ていられる!」。60羽のペンギンの様々な個性を描いた相関図につい立ち止まってしまう人は多く、リピーターの獲得にも貢献している。
「彼氏を奪われたので好きにさしてもらいます」。メスの「はな」は、「女子を家に誘いがち」なオスペンギンの「なか」とカップルだったが破局した。はなは3羽のオスからアプローチを受けており、独り身生活を楽しんでいるようだ。
ペンギン相関図は京都水族館で飼育している60羽のケープペンギンの関係性を表している。人間と同様に社会性のあるペンギンだからこそ生まれる個性や恋愛関係を、大きなパネルに書き込んでいる。1羽のペンギンから何本も線が伸びており、所狭しと説明書きが並んでいる。ペンギンだけでなく、8人の飼育員も相関図に登場する。
同館は小さな子どもをつれた家族をはじめとする幅広い層に人気だが、ペンギン相関図の前に立ち止まるのは大人の姿が目立つ。相関図は2018年に公開を始め、毎年更新している。新たにペンギンが生まれることに加えて1年前と関係性が変わっているペンギンもいるため、公開を待ちわびているリピーターのファンもいるそうだ。
今日と水族館の「ペンギン相関図」!なるほど!これは面白いね。ただペンギンを眺めるだけでなく、散歩姿を見るだけでもなく、その人物(ペンギン物?)の関係性が分かるなんて!
![](https://assets.st-note.com/img/1710828506390-9cH4TILiX5.jpg?width=1200)
関係性はずっと同じではないし、「変わったこと」を知りたくて何度も足を運ぶ材料にもなっている。「強み」にもしっかりなっているね!
こういう「関係性」これって全く同じということは絶対ない。これは独自だね!
【今回の注目ポイント】
当たり前にあるものを強みにつながる「独自資源」にしている点
<注目した背景>
※何度も読んだって人は読み飛ばしてね
今回これに注目した理由の理論は佐藤義典先生の、「戦略BASiCS」から。以下、「戦略BASiCS」を簡単に説明する。
戦略BASiCSの解説
この「戦略BASiCS」は、佐藤義典先生の中核的な理論。この理論、見た目は簡単でも、非常に奥が深い。ここで書くのは、あくまでもさわりのところだけ。詳しくは是非佐藤義典先生の本を読んでみてね。
「戦略BASiCS」とは、経営戦略・マーケティング理論は世の中に数多あるが、まとめると5つのパターンに分類され、それを再構築した経営戦略理論。その5つを一貫性と具体性を持って考えることで強い経営戦略ができるという実践理論。その5つは以下の通り
Battlefield (戦場・競合)
Asset (独自資源)
Strength (強み)
i
Customer (顧客)
Sellingmessage (メッセージ)
頭文字をとって「BASiCS(ベーシックス)」。それぞれを簡単に説明すると、
B :自社が戦っている戦場・戦っている相手(競合)を明確にし
A :競合が真似できない強みを支える独自な資源を構築し
S :資源を強み(買ってもらえる理由)にし、
C :自社の強みを選んでくれるお客様に対し
Sm :メッセージを伝えて選んでもらおう
とこのような考え方で構築される理論。
「お客様(C)が、競合(B)でなく、自社を選んでもらう理由を強み(S)とし、それを独自資源(A)で支え、それを伝えよう(Sm)」という言ってみれば当たり前のこと。だけど、これを自社で考えると難しい。この理論、すべてにおいて「一貫性」を持つことが重要。
例えば、とても高品質なワンピースを作れる縫製技術(A)があるが、それを「ウチの強み(S)は『安さ』です!」といって売り出していたら?『安さ』といっても、高品質なもの。ユニクロと比べて安いか?しまむらと比べては?こう考えると、この会社は、「独自資源(A)」と「強み(S)」の一貫性がとれていないよね。
一貫性を5つ全てでとるというのは、非常に難しい。この一貫性だけど、以下の「3つの差別化軸」で考えると一貫性を取りやすくなる
※3つの差別化軸
佐藤先生の理論では、上記強み(S)のパターンは大別して3つしかない
①商品軸:(競合より)高品質・新技術
②密着軸:(競合より)個別ニーズに対応
③手軽軸:(競合より)早い、安い、便利
強みはこの3つのパターンしかないので、これを考えることで一貫性がとりやすくなる。
例えば、先ほどの縫製技術の話だったら、他社よりも「破れにくい」という強み(S)を生み出せる技術力(A)があるなら、安くするのではなく、高くても「破れにくい服を欲しがるお客様」(C)を探す。といった感じ(具体性はないが…)。
これは①商品軸の例。このように、自社が戦える(戦いたい)軸は何かを考え、それに合わせて一貫性を取った戦略を作っていくことで、BASiCSの一貫性がとれるようになる。
簡単ではないが、できればとても強い経営戦略となる。そうしたら自信を持って、経営戦略を遂行していくだけ!是非この「戦略BASiCS」考えてみよう!!
独自資源があって、そこからお客様が自社を選ぶ理由(強み)ができていると長く利益をえることができる。なので、独自資源に支えられた「強み」を作りたいと経営者なら思うだろう。
だけど、「独自」資源について難しく考えすぎることもある。今回の京都水族館でも、ペンギン自体は水族館として珍しいものではない。
「独自なものなんてない」と考えることも多いだろうが、この「相関図」に独自性を見出したのはとても面白い!
ペンギン間の関係性というのは水族館によって当然違ってくるものだ。これは確かに独自なものだろう。人間関係だって全く同じ人なんているわけがないしね。
アイディア次第、考え方次第で「独自」なものは多くある。「世界に一つだけの花」みたいなものでね。オンリーワン。
それに脚光を浴びせるか、どう脚光を浴びせるかが重要ということだ、。
あなたの「独自」資源。難しく考えすぎてない?
「関係性」なども十分独自なものだよ!
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2145
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
ご質問等ある方はコチラまで!
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