「NHKとけい」への感想が面白い!会社は「どんな価値に応えるか」を考えていこう!
SNSでちょっと話題。NHKの7時を知らせる時報の時計。昔はこの時計が映っていたよね。たしか…。私も記憶がはっきりしているわけではないが、なんかあった気がするし、このデザイン、懐かしい!と感じる。
この時計がなんとアプリになっているらしい!そのアプリが話題なのだ。
一部の人からは「ひどい」と。他の一部の人からは「素晴らしい」と。
なぜこのアプリはこんなに評価が分かれるのだろうか?私もダウンロードして触ってみたが…。私の年代だと「うん、ひどいね」という感想と、「うん、これは素晴らしいかも」という感想が同居する。
いったいどっちだ!と言われそうだが、「どっちもある」というのが本当のところだ。
どういうことかというと、
機能的な価値を求める:感想は「ひどい」
感情的な価値を求める:感想は「素晴らしい」
ということになるのだ。
このアプリはSNSでも言われていたが、「再現性が高い」のだ。このデザインといい、秒針などの動きといい。
リアルタイムでNHKでこの時計を見ていた人からは見た瞬間に「懐かしい!」という声が上がるだろう(私はそれほどなじみがあるほどNHK観てなかったので声を上げるほどではなかったが…)。
対して、再現性が高いだけに、この時計のアプリでできることと言ったら、時報が鳴るくらいだ(あと多少デザイン変えられる)。
機能的には全く使えない…
機能を求めてアプリをダウンロードした人がいたとしたら、「このアプリ何に使うん??」という感想だろう。
そう、このアプリの感想が違う理由は「求める価値が違う」からなのだ。機能を求めているのか?感情的な価値を求めているのか?
感情的な価値「懐かしい!」を求めている人はむしろ余計な機能がない方がいい。機能的な価値を求めている人は機能が全く足りないとなるだろう。
どちらが正解か?どちらの感想も正解ではあるが、あえて言うならこのアプリ、「機能を求める人向けに作っていない」だろうから、機能を求める人は別のアプリを使いましょう、ということだね。
機能的な価値に応えるか、感情的な価値に応えるか。その戦略で商品設計は大きく変わる。何を目指すかまず決めましょう!
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2113
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
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この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
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