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メキシコ旅 7日目

いい加減ちゃんとしたものを食べないと身体を壊すので、初日に見かけた身ちょい高めだけどメニューのおいてあるフードスタンドに行き、v8ジュースとチーズのパニーニを頼む。野菜ジュースの栄養が染み渡る感じがする。ジュースって、腸で吸収される前に通り過ぎちゃうから効率が良くないという話を聞いたがほんとうなのかな。

その後引っ越しの準備。とはいえリュック1つバッグ1つの軽所帯なので楽ちん。荷物をいかに少なくするかこそ一人旅の命題となる。新しい宿には犬がいた。よく吠えるけど人懐こい。

またまたご飯を求めて街をさまよう。食堂がひしめく市場を発見して中に入る。呼び込みがえげつなかったが、一番ファンキーなおじちゃんのところで、オアハカ名物モーレをいただく。ドリンク込で50ペソ。「モーレってあれでしょ、チョコレートが入ってるやつでしょ?」と軽口を聞いたら「もちろんだぜ!」と言って奥に入っていった。しばらくするとチョコレートドリンクとパンを持って出てくる。これはなんですかと尋ねると、これはチョコレートとパンだ、と。

これは…前菜的なやつかな…?

そうか、僕の頼み方が不味くてチョコレートを頼んだように聞こえちゃったのかな、と。でもチョコレート美味しいし、まぁいいかと、もそもそパンを口に頬張ってたらモーレが出てきた。

そのときの衝撃ね。この国のニンゲンは甘いチョコレートを前菜にご飯を食べるのか!?と。

後に誤解だと気づくんだけど、そのときの会話も微妙に噛み合わなくて勘違いが続く。6年住んだところでこんなもんですよ、僕のスペイン語レベル。

「え、この国ではチョコとパンをご飯の前に食べるの?
「食べるよ
「でも、これって朝食のメニューとかじゃないの?
「そりゃ、朝食に食べる人もいるだろうなぁ
「でも、これ多くない?モーレとパンとチョコって
「そんぐらい食べないとだめだよ。お前痩せてるんだから
「やっぱり変だよ。甘いのとご飯一緒に食べるのは
「でも、お前が頼んだんだろ

ここらへんでようやく誤解がとける。
つまり普通はモーレとコカ・コーラ系のドリンクとトルティーヤを頼むらしい。ただ「モーレにはチョコレートが入ってるんだよね?」という僕の軽口を、「モーレ(のセット)にチョコレートをつけることはできるか」という風に捉えられたようでチョコレートが出てきたと。スペイン語って難しいね。でもおかしいだろ、普通に考えたら。

そんなこんなでディスコミュニケーションを楽しんだあと、腹ごなしを目的に散策してたら娼婦通りに迷い込んでしまった。みんな身体が大変ふくよかだったのが気になった。

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