「これでいいや」という買い物を徹底的になくしたい。
おしゃれかどうかはさて置いて、
自分が着るものくらい目的と意志を持って選んだ方がいい。
たとえばTシャツ1枚を選ぶにも、
「安いし、これでいいや」という基準で選ぶのは寂しい。
ファッションが好きな人であれば、サイズ感や生地の質感、そして細かなデザインの配慮に気を配ったりするけど、ファッションに興味がなかったとしても、徹底的に着心地の良さにこだわったり、洗濯のしやすさ、取り扱いのしやすさにこだわってみたり。自分なりの基準を持って服を選ぶと楽しい。
これ、無印良品のインナーTシャツ。
「綿であったかクルーネック長袖Tシャツ」という商品。
ユニクロで言うところのヒートテックみたいなものだ。
でもヒートテックは化繊で出来ているけど、これは93%がコットン、残りの7%がポリウレタン(これが入っているとストレッチが効く)で出来ている。
同じような「着ると温かい」という機能を持ちながらも、素材感やコンセプトが大きく異なる。化繊だと肌に合わないという人も意外と多いので、そういう人は断然こっちの方が肌触りが良いと思う。
僕はこういうTシャツの上に丸首のニットなんかを重ねて着るのだけど、その時に襟元から少しだけTシャツが覗いたりする。その時にユニクロのヒートテックのような「化繊感」が強いものだと、どうも収まりが良くない。
でもこの無印のTシャツであれば、通常のコットンTシャツのような質感なのでその心配もない。1枚買ってみたけどとても良かったので複数購入。みなさんにもおすすめしたいアイテムです。
以上、スタイリストの大山 旬でした。
違う違う、そうじゃ、そうじゃなーい。
僕は今回の記事でこのTシャツを推薦したいわけじゃない。
大切なのは、たった1枚のTシャツでも自分なりのこだわりを持って、研究しながら買い物をしてもらいたいということ。
「このこだわりは譲れない」
「これなら目的にぴったりだ」
「実際に買って試してみよう」
「イマイチだった or 良かったからリピートしよう」
こういう形で仮設と検証をするようなイメージで服と触れ合ってもらいたいなと思っている。おしゃれかどうかは、まずは置いといて。(おしゃれならなおよいけど!)
自分の身の回りに「なんとなく選んだもの」が増えるのは実は楽しくない。どんな物にも「これがいいんだよね」という視点があると、日々の生活は楽しくなる。「納得感」なんだと思う。それがあると買い物が楽しくなる。
僕はペンの1本を買うときでも、デザインの良し悪し、書き心地の良さを徹底的に比較する。最初はめんどいけど、一度型が定まれば、あとはそれを繰り返し買うだけだ。
この記事を読んでいる方にも1着ずつの服に思い入れとこだわりを持って選んでもらいたい。その積み重ねが着こなしに満足感を漂わせてくれると思うから。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
スタイリスト大山 旬
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