【新試験】CCNA受けてみた。

おはようございます。
2/24から試験範囲・難易度ともに上がった新CCNAを受験してきました。

新試験に合格するための勉強方法についての記事を書こうと思っています。

ーーーーー ここまで試験前に書いた ーーーーー

ーーーーー ここから試験後に追記  ーーーーー

残念ながら、不合格でしたので、「合格するための勉強方法」では書けなくなりました!
旧CCNA持ちが、新試験を受けてみてどうだったか、その印象を書いてまいります。

結論として、
旧CCNAに対応して勉強していた内容が無駄になることはないが、新CCNAに合格するためにはプラスアルファで押さえておくべき範囲がある。
ということは言えるでしょう。

※便宜上「新CCNA」「旧CCNA」という書き方をしておりますが、公式にはどちらも「CCNA」ですので、ご注意くださいネ!

スキルシート

まず、新CCNAを受けたときの私のスキル一覧をご確認ください。

・私はネットワークエンジニアではありません。ネットワークエンジニアとしての実務経験も、ありません。

・IT業界(インフラエンジニア)を目指して就職活動をする若手人材のサポートとして、ネットワークの初歩を教えるウズウズカレッジで講座設計や講師の経験があります。

・旧CCNAの受検前に勉強に使用したのは・・・
1. 白本
2. クラムメディア
3. Ping-t
4. ウズカレオンライン

・新CCNAは範囲だけざっと確認して、追加で勉強することなく挑戦。

以上のことを踏まえて閲覧をしてくださいませ。

新CCNAの出題範囲と難易度インプレッション

Cisco社の公式情報によると、新試験の試験項目は次のとおりですね。

1.0 ネットワークの基礎(20%)
2.0 ネットワーク アクセス(20%)
3.0 IP コネクティビティ(25%)
4.0 IP サービス(10%)
5.0 セキュリティの基礎(15%)
6.0 自動化とプログラマビリティ(10%)

パーセンテージは出題の割合です。

では個別の難易度インプレッションを見てみましょう。

1.0 ネットワークの基礎(20%)

全体の20%を占める【ネットワークの基礎】は、ルータやスイッチなど基礎的なネットワーク機器に関する設問が出されたように思います。旧試験と大きな違いはありません。

CCENTが廃止され、CCNAが入門資格になるので、これまでと同じく基礎は基礎として大切になります。旧試験を受けたときに頭に叩き込んでおいたことは無駄になりません。

そのうえで!
最新の知識をいれておく必要があります。見たことない問題も当然出ます。

特にワケワカランのは以下の点ですので、新CCNA対応の白本やCCNPの教本で確認をしておくといいでしょう。

・次世代ファイアウォールと不正侵入防止システム(IPS)
・スパインリーフ(トポロジ)
・PoE(LANケーブルによる給電方法)
・ワイヤレス通信の原理

2.0 ネットワーク アクセス(20%)

VLANをはじめとする各種プロトコルに関する設問がここに入るようです。DTPやVTP、スパニングツリープロトコルは試験範囲から除かれているようです。素敵。

一方、CDP/LLDPや冗長性に関する範囲は残っているようです。しっかり問われましたがここは旧試験とも共通する内容なので、変更点というわけではありません。

昨今は冗長化されていないネットワークも少なくなりましたので、引き続き重要な試験範囲だということでしょうか。

ワイヤレス通信に関するアクセスポイントやワイヤレスランコントローラに関しては、しっかりと追加で勉強しておくといいと思います。(私はさっぱり分からず鉛筆を投げたところです)

3.0 IP コネクティビティ(25%)
4.0 IP サービス(10%)

この二点に関しては、あまり大きな変更はなかったように思います。

すでに使われなくなりつつあるRIPやEIGRPは試験範囲から除外されているという触れ込みでしたが、これはまったく問われなくなったわけではなく、「おまえら知ってるんだよな?」ベースで問われる設問があったように思います。

直接問われることはなくても、旧試験から引き続いて大事な範囲ですので、出題範囲から外れているとはいえノールックは危険です。

基礎的なルーティング・最適経路・スタティックルーティング・OSPFなどは新試験でもがっつり問われたので、ふわっとしている方は勉強をし直しておきましょう。私はここは正答できたと思います。

新CCNA対応の白本やCCNPの教本で確認をしておくといいでしょう。

・FTP/TFTPといったファイル転送にかかわるプロトコル
・HSRPに加えてGLBPやVRRPといったファーストホップ冗長プロトコル

5.0 セキュリティの基礎(15%)
6.0 自動化とプログラマビリティ(10%)

ふたつ合わせて全体の25%も占めるここの範囲が、大問題です。大問題なんです。不合格になった理由もここをいっさい押さえていなかったからだと断言できるくらいです。

セキュリティに関しては、アクセス制御・リモートアクセス・ACLなんかに関しては引き続き出題されます。大事ですもんね。

一方、以下の範囲は聞きなれないとさっぱり分からないので、事前に学習をしておくといいはずです。
・セキュリティポリシーについて
・ダイナミックARPインスペクション(旧CCNPの範囲です)
・無線通信に関するセキュリティ(←大事)
・Cisco DNA Centerに関する知識
・RESTベースAPI

このうちRESTベースAPIは、(インフラか?…)と思うくらい直接の関連性が低い試験範囲です。どうやらWeb系のエンジニアが携わる業務のようですね。
また、自動化に関する範囲ではPythonを使ってネットワークの運用をするときのネットワーク側の仕様について問われました。

このとおり、ネットワークの入門資格であるCCNAでも、
・サーバに関する知識
・プログラミングに関する知識
・Web系APIに関する知識
などが広く問われることになっている印象です。突っ込んだところは置いておいても、広く浅く取り扱っておく必要はありそうです。

旧試験で勉強していた人にとって、これまで頑張って理解・暗記していたことは決して無駄にはなりません。が、それだけでも合格できないように思います。

時流にのった今回のシスコ社の試験改定の意味をしっかりと踏まえ、ここからの十年二十年を頭にいれた試験対策をしておくといいでしょう。

私も再度穴をふさぎなおして再挑戦したいと思います!