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新連載スタート! 『かいぐい駄菓子屋 小銭天堂』

 先日、こんな投稿をした。

 1円玉と5円玉が家に大量に余っている…と。

 とある理由で1円玉と5円玉を集めるようになり、平成の間じゅうコツコツコツコツ…と貯めまくった結果!!
 1万枚以上のアルミニウムの収集を達成!
 かつ! 妻子などの配偶者とのご縁には恵まれなかったが、相当数の5円玉を集めることが出来た。

 集めることに対して最終的な目標があったわけではない。

「銀行で1万円分とか両替して、行員の人をびっくりさせたいな!」

 ぐらいの軽〜い感じで集め続けていたのだが…。
 ご存知の通り、これまで硬貨の両替が無料だったゆうちょ銀行を含め、令和の時代は硬貨を預けるだけでも「両替手数料」というのを取られることとなってしまった。
 このままでは、預ければ預けるほど…。
 両替すればするほど手数料がかかり【赤字】となってしまう計算に。
 硬貨は完全に『負の遺産』だ。

 唯一、両替手数料がかからずに処分する方法がある。
 それは…募金(義援金)だ。
 寄付をすれば銀行で硬貨の両替・預金にかかる手数料はかからなくなる…とのこと。
 となると、集めた意味が無くなってしまう…。


 どうしようか考えた。
 そして…決めた!

こうなったら使ってしまおう!


 と。
 それをネタにすれば、これまでの苦労も報われるだろう。
 ただ…どれだけの量があるのか自分でも把握していない。

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 このように、1円玉のたっぷり詰まったペットボトルが部屋の至るところに放置してある。
 ちなみに…!

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 1円玉を50枚入れるごとに「正の字」を一画つずつ足していった。
 つまり、このペットボトルには

50枚 × 27画 = 1350円分

 の1円玉が入っている計算となる。
 そんなペットボトルが部屋に(多分)数十本あるわけで…。


 ようやく使う心の準備をしたはいいけど、別な問題も浮上してくる。
 というのも、小銭を貯める分にはいくらでも貯められるのだが…。
 「お店で使用する」となった場合、ちょっとした『法律の壁』が存在する。

 そう…同一硬貨は20枚を超えると受け取ってもらえない可能性があるわけだ。
 相手に「こんな大量の小銭、計算するの大変だし受け取れませんよ!」と言われてしまうと使えないことになる。
 10円玉ならともかく、1円と5円だもんな…。
 そこらへんのジュースとかの自販機で使えない硬貨の種類なわけだし。
 「有人」のお店でしか使用しにくい。


 で…。
 今後、買い物で大量の1円玉と5円玉を消費していかなければいけない身としては、近所のコンビニやスーパーの店員さんに顔を覚えられたくないわけでして…。
 だって、小銭で払い続ければ、おそらく陰で

「1円玉」
「5円玉」
「小銭」

 といったあだ名ニックネームを付けられるに決まっているもん。
 毎回、1円と5円のみで会計するお客…絶対印象に残るでしょ(苦笑)。

「今日も1円玉のオヤジ、駄菓子買ってったぜ!」
「あの中年男、どこかの賽銭箱から盗んできたんじゃねーの?」

 と疑われる可能性だってある。
 いや、違う違う! 30年以上かけて集めた成果だって…。
 そんな賽銭ドロの疑いなんて、かけられたくない。
 なので、「この人たち、俺のことを疑ってるのかな〜」なんて顔色をうかがいながら会計をしたくないため、顔を覚えられるのは避けたい。


 で、この数日間、色々とリサーチを行った。
 近所に「昔ながらの駄菓子屋」などが無い以上、コンビニかスーパーしか小銭を使うお店が無い。
 スーパーは対面のレジだから顔を覚えられるし、数十円ぽっちでレジに並ぶのも面倒。
 となると、ほぼコンビニ一択となった。
 近所にあるのは…。


【ローソン】

 最近、魅力的な商品が無いためここ1年ぐらいほぼ行ってない。
 ただ、おそらく対面式のレジしかないだろう…なので却下。


【ファミリーマート】

 セルフレジはあるけれど「キャッシュレス決済専用」のため論外。
 普段は使っているが、今回の企画にはそぐわず。

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【セブンイレブン】

 自分でお金を入れるスタイルのレジなので1円玉を紛れ込ませるのは可能だが、店員が関わらない「セルフレジ」の置いてある店舗が見当たらず…。
 対面で小銭をチャラチャラと音を立てて計算する【】が恥ずかしいので、惜しいところで却下。


 などなど…。
 様々検討をし、ようやくたどり着いたのが!!

【ミニストップ】

 ここはセルフレジで小銭も使える!
 1円玉・5円玉のみで会計しているのがバレずに買い物できそう。


 お店は決まった。
 次は商品選びだ。
 万が一…機械が「同一硬貨20枚までの壁」にひっかかったらどうしよう…という心配もあり、一応20円以下の商品を探すことに。

 そして…見つけた!

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 駄菓子の陳列棚に光る、安定の『蒲焼さん太郎』
 小さな子どもにも俺にも優しい13円というお値段。
 これならば、万が一「20枚の壁」で阻まれても大丈夫そうだ。

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 1円玉を財布から取り出し、早速買い物をしてみることに!
 何にしようか迷った結果、内村航平選手も大好きな『ブラックサンダー』に決定。
 31円なので「20枚の壁」の実験にもなる!

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 セルフでバーコードを読み込ませ、5円玉・2枚、1円玉21枚を硬貨入れに投入…が、会計が終わらない。
 よーく画面を見たら

「消費税込みで33円だ…」

 慌てて追加投入しようとするも、予備の1円玉を持ってきてなかった…。
 どうしても1枚足りない。
 なので泣く泣く5円玉を投入。
 結果として変な額のお釣りをもらうことに。

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 今回の実験で「硬貨20枚の壁」の心配は自動計算機の前では杞憂に終わった。
 あれは人が計算するのが面倒くさいから出来た法律なのだろう。

 かと言って、今後「380円」とかのお弁当代を全て1円玉で払うのもどうかと思うので…。
 『小銭天堂』としても、駄菓子をコツコツと買って消費していくことにしよう。




あと、高額商品で1円玉を大量消費すると、せっかくの新連載なのに「投稿するネタ」が早期に枯渇する(笑)

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