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命の塊みたいな人

そういえば、いろんなとこへ行った。
色んなとこで、色んな人と会った。

忘れないうちに書いとこう。
自分が刻む為にと、誰かのきっかけの為に。


「次は誰について書こうか」
「彼かな〜。」とか考えていた数時間前

先程、メールが入り。添付画像を開くと考えていた彼が、バーで歌っている動画が送られてきた。

「あ!今ちゃん!帰ってきたんだ!」

今ちゃんが、旅から街に帰ってきた。
新曲を駅前のバーで歌っている。

老けて見えるが、今ちゃんは、まだ20代だ。
年下にこれだけ憧れた事もなければ、
羨ましさから、これほど嫉妬したことはない。

彼のカリスマ性は、東京で出会った数百、数千人にはなかった。

全てでないがカリスマ性は、説得力だと思っている。彼の放つ言葉には、確かにそれがある。



おっさん、オバハン、ねーちゃん、にーちゃんから「おっ、今ちゃん!」と声をかけられ「まいど〜調子どないですか〜」と、肩で風切って歩く今ちゃんは日本のどこで会っても今ちゃんだ。

旅をし、旅先に住み着き、恋をし、愛され、又去っていく。平成の寅さんといったところ。


「しゅんくん〜。俺らのやってる波乗りは気持ちよかったら良いんですよ〜。楽しいやりましょ」

「水は、土地の水、飲みましょう」

「日の出の手前で地球は呼吸するんですよー。その時の風で来る波が好きなんです〜。アレ地球がおはよー!ゆうとるんでしょうね」


ケータイを持っておらず、連絡がつかない。

フェリーで歌って船賃を浮かせて旅をする。

ふっとい指とゴツゴツした手。

独学のギターに乗せる、自信満々のラブソング。

宮崎で組んだバンドは「とりあえず ヤオヨロズ」

今ちゃん、今年は大工方、やりたいゆうてたな。

そんな男に憧れてなにが悪い。
そんな男こそが魅力的では、なかろうか。
同じ服を買えば同じになれる憧れの人ではない。
彼の生き方が、「今ちゃん」なのだ。

私は、今年レコーディングの約束をしている。
最後に会った時、歌をCDにしたいと頼んだら

「じゃあ僕をどこかで、捕まえてくださいね〜」
と笑ってた。


夕方、娘の保育園の迎えの帰りに静岡でスナックを営む友人から電話があった。

保育園の迎えの帰り道だと伝えると

「社会に馴染めないからな〜。アウトローで良いのよ。無理しないでな。そのままで大丈夫」

トイレの中から電話してきたわりに良いこと言っていた。

へへへ、悪い気はしないな。
私はまだ、更なる同志を持っている。
引き寄せの法則たる物を信じている。

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