見出し画像

分析?定義・計測・可視化が先だ!!

こんにちは。ベトナムにやってきてから1ヶ月が経過して漸く色々なことに慣れてきたところです。今はデータアナリストを専門でやっているわけではないのですが、これまでのバックグラウンドもあり、「データ周り」の色々をやる機会がそこそこにあります。まだまだ何も整っていないスタートアップで「さあ、分析をはじめよう!」と思ったときにぶつかりそうな壁にこの1ヶ月ほどで何度もぶつかったので、それについて共有します。

データ分析をするためには

データ分析をするためには、以下の条件が必須だと考えています。「見るべき指標が適切に定まっている」・「その指標の定義は全社で統一されたものである」・「その指標は正しく計測されている」・「その指標は可視化されている」です。ここまで揃って初めて、深堀った分析などが可能になってくると思っています。これがない状態で分析を行っても、そのような数字は誰も信じることができないため、意味を為さないことになってしまいます。

見るべき指標が適切に定まっている

ここはデータアナリストの腕の見せ所ではないでしょうか。そもそもユーザーベースもそんなに大きくないうちに、「平均値」をみてもブレ幅が大きすぎて何の参考にもならないため指標からは外すべきであるとか、そういった「適切な指標選択」が必要だと思います。ともすると、「あれも、これも、全部載せたい」という話が各所から聞こえてくるかもしれません。しかし、そうして作られたダッシュボードは、「なんか長くて見る気がしない」とか「どれが重要なのかいまいちわからない」とかそんなふうになってしまいます。何を見るべきか、何は捨てるべきかを定める必要があります。

指標の定義が定まっている

あなたの言っているコンバージョンと彼の話しているコンバージョンは違う話だよ?というようなことはありませんか?見るべき指標が定まったら、定義を統一していく必要があります。Slackでみんなに宣言したり、グラフのタイトルに指標の定義の注意書きをするなどして、みんなの理解を統一し、共通言語を話せるようにすると良いです。

指標は正しく計測されている

ここが一番難易度が高いです。ファイナンスチーム、開発チーム、オペレーションチームなど色々なところと連携しながら、正しく計測するための準備を進めます。ファイナンスチームはxx人ユーザーがいると言っているけど、データベース上はどうみてもyy人になってしまうんだけど、どうして??というのをその原因がオペレーションにあるのか、バックエンドにあるのかをつぶさに確認していく必要があります。ただただ根気が求められるところです。これをやっていくと、「会社の社員がお金払って自分たちのアプリを試しに使っていたのがデータベースに含まれている」・「二週間のトライアルというのをオペレーションでは組んでいた」など各チームで行われている色々なことがわかってきます。そうして、先に決めた定義にそうような形で、正しい計測に近づけていきます。

その指標は可視化されている

最後の準備です。正しく計測された指標がきちんと可視化され、日々追うのに耐えうるグラフになっているのか?なっていないならそれは見せ方が悪いのか、そもそも定義が悪いのか。そんなことを考えながら、ちゃんとした形にして皆が見えるようにしていきます。

分析する

こうして、様々な指標はきちんと定義され、計測されるようになりました。ここまできて分析がどうとかを語る余裕が出てきます。今僕は計測・可視化を同時進行で進めているので、今月中くらいには、分析するフェーズに入れると良いのではないかと考えています。スタートアップで分析を試みているみなさま、一緒に頑張りましょう。

サポートありがとうございます!