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黙示録セミナーセッション6(全7セッション)

このノートは、2015年1月20日(火曜日)から23日(金曜日)に新宿シャローム教会、レーマ聖書学院で開催された韓国からの講師、李ゼハ先生の黙示録セミナーの講義ノートに、私が加筆・補足したものです。
黙示録、特に携挙に関しては様々な教えと立場があります。今回は新宿シャローム教会に李ゼハ先生をお招きしましたが、この教えは李ゼハ先生の考える立場から話されています。ぜひ、それぞれが内容を吟味して受け取ってください。それぞれの所属している教会で黙示録に関する考え方、立場があると思いますので、疑問に思うところは所属教会の牧師先生に相談し、所属教会の牧師先生のご意見に従っていただけたらと思います。


今回は、特に火に関して学んできたいと思います。

黙示録で、終わりの時は4,5章から始まっていきます。
そして、6章から本格的な出来事が起こっていきます。

5章では、7つの封印が解かれていきます。
その封印を解いたのは誰でしょうか。
それは小羊なるイエス様です。

6章からその巻物の内容が具体的に展開されていきます。
今回は6章から9章に関して学んでいきます。
そして、次にはシャブアについて学んで行きたいと思います。

黙示録の12,13章は、たまごの黄身のような部分とも言えます。
そこに至るまでに重要なのが6章から9章です。

ここに「火」が出てきます。

黙示録には4つの車輪があるのを見ることができます。
時間の概念のない創世記以前から神が「光よあれ!」と命じられた時からタイムラインが生じました。
それは千年王国の後まで続きますが、その後は時間のない永遠が残ります。

■ 竜と獣

なぜ竜が悪魔なのでしょうか。

<黙示録 12章 3節>
また、 別のしるしが天に現れた。 見よ。 大きな赤い竜である。 七つの頭と十本の角とを持ち、 その頭には七つの冠をかぶっていた。

赤い竜とは何か。

<黙示録 12章 9節>
こうして、 この巨大な竜、 すなわち、 悪魔とか、 サタンとか呼ばれて、 全世界を惑わす、 あの古い蛇は投げ落とされた。 彼は地上に投げ落とされ、 彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。

竜であることが書かれています。
悪魔とも表現されています。
サタンと呼ばれる者です。
全世界を惑わす者です。
古い蛇です。

悪魔は惑わす存在です。
それが今、全世界を惑わしているのです。

これは創世記3章、エデンの園で最初に現れます。
この蛇がアダムとエバに善悪の知識の木の実を食べるように惑わせたのです
蛇は先に女を攻撃するという綿密な戦略を立てていました。

女性は惑わしに弱い性質を持っています。
一方、男性は比較的、惑わしに強いものです。
しかし、実はそれは本当ではないのです。
聖書を見ると他の理由があります。

■ 創世記に見る悪魔(蛇)の戦略

神は善悪の知識の木の実をアダムに直接命じました。
しかし、エバはその事をアダムから聞いたのです。
この事実を蛇は良く知っていました。
アダムはエバに恋に落ちていたので、この事をよくエバに教えていなかったのでしょう。
そして、蛇はアダムがいない正確なタイミングを見計らってエバに声をかけたのです。
悪魔は絶対にこのタイミングを逃さなかったのです。

私たちの人の力では悪魔に対抗できません。
主の助けがないと無理なのです。

終わりの時代、悪魔は全世界を惑わすことができます。

善悪の知識の木の実を食べた後が大切です。
なぜエバはその実を主人に与えたかのでしょうか。
もしエバがその実をアダムに与えなかったら、エバだけが地獄に行ったことでしょう。
エバがアダムを罪人にした理由は、自分が罪人になると、他の人も罪人にしたいという欲望が出てくるからなのです。
そのことによってアダムとエバ、ふたりとも罪人になりました。

そしてできた子がカインです。
このカインは人類初の殺人者になっていまいます。

これは悲劇です。

アベルを葬ったアダムとエバの気持ちはいかほどかでしょうか。
これから人類は罪の世界に入っていくのです。

  蛇  ー   女
蛇の子孫 ー 女の子孫

女の子孫が蛇の頭を踏み砕きます。
女の子孫とはすなわち、イエス・キリストです。

だから、黙示録12章に出てくる女の子どもはイエス・キリストです。

この箇所が悪魔、蛇についてもっと詳しく説明している箇所でしょう。
創世記から再臨まで、この歴史の中で全世界を支配しているのは悪魔。

悪魔は別名この世の君、世界の王とも呼ばれます。

<黙示録 20章 1節>
また私は、 御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、 天から下って来るのを見た。

天からかぎをもって御使が下ってきます。
それは底知れぬ所の鍵です。
底知れぬとは、底が無いように思えるほど深い所です。
そこには扉があり、鍵がかかっています。
その鍵と鎖を持ってきます。

<黙示録 20章 2節>
彼は、 悪魔でありサタンである竜、 あの古い蛇を捕らえ、 これを千年の間縛って、

その鎖でサタンを捕らえ、縛ります。

悪魔=サタン=竜=古い蛇

それを千年の間、底知れぬところに置きました。

無千年説といって、長老派は今現在、サタンは底知れぬところに閉じ込められているという神学があります。

しかし、実際に悪魔は現在、この世の君として君臨し続けています。
なぜそう考えるのでしょうか。
それは人が今も罪を犯し続けているからです。
悪魔は吠え猛る獅子のように襲い掛かってきます。

■ イエス様とペテロ

千年王国の前にイエス様が再臨されるのが前説です。
千年王国の後にイエス様が再臨されるのが後説です。

復活の体を持ったイエス様の体は完全でした。
復活されたイエス様は、食事をしなくてもいいが、あえて食事をされました
それは誰のためだったのでしょうか。
ペテロのためでした。

ペテロはイエス様と出会った時、網をおろせと言われました。
そして、復活のイエス様に出会った時もまた網をおろせと言われました。

それはどうしてもイエス様がされたいことがあったからです。
イエス様はペテロと食事を共にしたかったのです。

なぜペテロは復活されたイエス様を見た時、イエス様のところに向かっていったのでしょうか。
あれほどの失敗をしたのなら、逆にイエス様を避けて逃げて遠ざかるのが普通の反応ではないでしょうか。

イエス様はペテロに魚を持って来なさいと言われました。
魚を焼いている時、イエス様はペテロに一言もかけないのです。
そのときのペテロの気持ちはいかほどだったでしょう。
それがイエス様が与えるバツだったのかもしれません。
食事の最中もまだその話題の確信にに触れません。
すべての食事が終わるまでイエス様は話し出されませんでした。

イエス様は、まずはじめに食事をして、それから霊的な話をした。
世の中のほとんどの教会は礼拝をしてから食事をしているでしょう。

自分自身のためには貧しくなり、主のためには豊かになる。
そういう生き方をしていきましょう。
それが軍人の生き方です。
主に命を捧げる者の生き方です。

千年王国の間、私たちはイエス様と同じような復活の体を持つようになります。
それは完全で、子どもを産むこともなく、病気もありません。
しかし、千年王国には「人間」も同時に存在します。

覚えておいてください。
私たちは地上からイエス様の地上再臨を見るのではありません。
私たちはイエス様の後ろからイエス様と共に地上に降りてくるのです。

<黙示録 20章 7-8節>
しかし千年の終わりに、 サタンはその牢から解き放され、
地の四方にある諸国の民、 すなわち、 ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、 戦いのために彼らを召集する。 彼らの数は海べの砂のようである。

獣の数字を受けたものは裁かれます。
では、千年王国にはいる人とは誰の事を指すのでしょうか。
それは、復活のイエス様を見た瞬間悔い改めた人々。
すなわちそれはユダヤ人です。
彼らは肉体をもったまま千年王国に入ります。
そして、千年の間、そこで人として生きるのです。
子どもを産み、その数は星のようになります。
これはアブラハムの預言の成就です。

<ゼカリヤ書 14章 16節>
エルサレムに攻めて来たすべての民のうち、 生き残った者はみな、 毎年、 万軍の【主】である王を礼拝し、 仮庵の祭りを祝うために上って来る。

異邦の国の中でエルサレムを攻めてきたものの中で生き残ったものがいます。
彼らは毎年仮庵の祭りを祝うために登って来ます。

<ゼカリヤ書 14章 17節>
地上の諸氏族のうち、 万軍の【主】である王を礼拝しにエルサレムへ上って来ない氏族の上には、 雨が降らない。
<ゼカリヤ書 14章 18-19節>
もし、 エジプトの氏族が上って来ないなら、 雨は彼らの上に降らず、 仮庵の祭りを祝いに上って来ない諸国の民を【主】が打つその災害が彼らに下る。

これが、 エジプトへの刑罰となり、 仮庵の祭りを祝いに上って来ないすべての国々への刑罰となります。
すべての者が滅亡するのではなく、全世界の人口の中で残されるものがいます。

<ゼカリヤ書 12章 8-9節>
全地はこうなる。
−−【主】の御告げ−−
その三分の二は断たれ、 死に絶え、
三分の一がそこに残る。
わたしは、 その三分の一を火の中に入れ、
銀を練るように彼らを練り、
金をためすように彼らをためす。
彼らはわたしの名を呼び、
わたしは彼らに答える。
わたしは「これはわたしの民」と言い、
彼らは「【主】は私の神」と言う。

イエス様が来られる時、地上の2/3は滅ぼされます。
しかし、ここには条件があります。
獣の印を受けたものは決して千年王国に入ることができません。
では、どのように1/3の人は獣の印を受けずに生きていくことがでるのでしょうか。

■ 国家のために預言せよ

獣の印を押すのは、国家的な法案が成立されなければなりません。
それは、国会、行政、市民団体などの同意が必要です。
地球上の多くの国で、ある国は獣の印を押すことを承認するでしょうが、ある国はしないでしょう。

獣に参加しない国は苦しみを受けるでしょう。
どんな理由をがあって、それらの国は獣の印を受けないとしたのでしょうか。
その事を考えるなら、国の指導者、国家、行政がとても大切になるということがわかるでしょう。

昨日の黙示録10章でおかしなことがあったと思います。
巻物を食べ、預言せよと言った所です。
そこでは、誰に対して預言しろといったのでしょうか。
最後に出てくるのは王たちです。
王とは国家の運命を決定する人たちの事です。
彼らが自分の国の民を守るために、印を受けてはならないと悟る必要があります。

<黙示録 10章 11節>
そのとき、 彼らは私に言った。 「あなたは、 もう一度、 もろもろの民族、 国民、 国語、 王たちについて預言しなければならない。 」

全世界を表現する4つの表現があります。

・民族
・国民
・国語
・王たち

黙示録には一つが抜け、王たちが入ります。
それは意図的に入れたものです。
黙示録は王たちに述べ伝え、預言されなければならないのです。

かつてはブッシュ大統領は黙示録からそこはゴグとマゴグなので攻撃しろといったような事がありました。
黙示録が王に影響を与えた事実です。

神以外は恐れない。
罪以外は恥ずかしと思わない。
十字架以外は誇らない。

こういう生き方が大切です。
1円でも。血の最後の一滴までもイエス様のために、御国のために使うことを考えていきましょう。

王たちに述べ伝えること、それこそが預言者の召しです。
実際に預言者は王に述べ伝えました。

■ 黙示録に出てくる4つの車輪

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