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黙示録セミナーセッション3(全7セッション)

このノートは、2015年1月20日(火曜日)から23日(金曜日)に新宿シャローム教会、レーマ聖書学院で開催された韓国からの講師、李ゼハ先生の黙示録セミナーの講義ノートに、私が加筆・補足したものです。
黙示録、特に携挙に関しては様々な教えと立場があります。今回は新宿シャローム教会に李ゼハ先生をお招きしましたが、この教えは李ゼハ先生の考える立場から話されています。ぜひ、それぞれが内容を吟味して受け取ってください。それぞれの所属している教会で黙示録に関する考え方、立場があると思いますので、疑問に思うところは所属教会の牧師先生に相談し、所属教会の牧師先生のご意見に従っていただけたらと思います。

<ルカの福音書 21章 32節>
まことに、 あなたがたに告げます。 すべてのことが起こってしまうまでは、 この時代は過ぎ去りません。

この時代が過ぎ去る前に、聖書にかかれてあるすべてのことがなされます。
すれでは、この時代とは何でしょうか。
それがわかると、イエス様の再臨がいつかが見えてきます。

先ほどの聖句の前の部分を見てみましょう。

<ルカの福音書 21章 20-21節>
しかし、 エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、 そのときには、 その滅亡が近づいたことを悟りなさい。
そのとき、 ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。 都の中にいる人々は、 そこから立ちのきなさい。 いなかにいる者たちは、 都に入ってはいけません。

この聖句は何を言っているのでしょうか。
いったい、これがいつ起こったのでしょうか。
これは2000年前のことなのでしょうか、それともこれから起こることなのでしょうか。
そして、これは誰のために、誰に向けての言葉なのでしょうか。

「あなたがたがエルサレムが軍隊に囲まれるのを見たのなら」とあるが、「あなたがた」とは誰でしょうか。
この会話は誰と誰の会話なのかを知る必要があります。
この言葉を理解するために、次のみことばを見てみましょう。

<ルカの福音書 21章 5-6節>
 宮がすばらしい石や奉納物で飾ってあると話していた人々があった。 するとイエスはこう言われた。
「あなたがたの見ているこれらの物について言えば、 石がくずされずに積まれたまま残ることのない日がやって来ます。 」

「あなたがた」とは5節の人の事を指します。
つまり、「宮がすばらしい石や奉納物で飾ってあると話していた人々」です。
ここは、この人達に対する返答です。

嘘をいう預言者を許してはいけません。
彼らは人から注目されたいという欲望があるからです。

それでは、真実な預言者と偽予言者をどのように見分けるのでしょうか。
それには訓練が必要です。
人としての過ちは赦すことができるでしょう。
しかし、偽予言者としては許してはならないのです。
偽予言者は道徳的な範囲を超えて、神に対して罪を犯したことになるからです。
この二つは罪の種類がまったく違うのです。

例えば、教会の中で尊ばれる存在の一人が「富士山にイエス様が来られるからいこう」と言ったなら、みなさんは「それはみことばにない」と言うべきです。
そのような事には痛みが伴うでしょう。
だからこそ、霊的に見分ける力、分別力が必要なのです。
イエス様の預言は、正確に成就した事を知らなければなりません。
石一つ残されず、全てが壊されるという預言もそうです。

AD70年に神殿が壊され、それ以来一度も神殿は建てなおされていません。
これほど、神様の語られた言葉は正確なのです。
みことば通りに事が起こったことの証です。

皆さんは、神様のみことばをどれほど重要と思っているでしょうか。

■ イスラエルに関して

日本が先にイスラエルに関しての悟りがあったということを聞いています。
日本人の中には長い間イスラエルのために祈っていた人もいました。
だから、皆さんの知っているイスラエルと黙示録の中のイスラエルをつなげる必要があるのです。

①なぜ一度も聖殿が建てあげられなかったのでしょうか。

②なぜ1900年もの間、イスラエルの民が失われなかったのでしょうか。

主が天を閉じられると雨はふらない事を私たちは知っています。
私たちが何千年祈っても、主が開かれなければ天の窓は開かれないのです。

この①と②の答えは、神様のみこころだからということです。
あなたがたとはユダヤ人の事を指します。

この神殿を見て、自慢したくなるユダヤ人がすなわち「あなたがた」です。

<ルカの福音書 21章 7節>
彼らは、 イエスに質問して言った。 「先生。 それでは、 これらのことは、 いつ起こるのでしょう。 これらのことが起こるときは、 どんな前兆があるのでしょう。 」

ユダヤ人はイエス様に「いつ、イスラエルの民族が滅びるのか」と質問しました。
その答えは20節にあります。

皆さんいいですか。
聖書は難しいが、同時に親切であるということを忘れないで下さい。

<ルカの福音書 21章 20節>
しかし、 エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、 そのときには、 その滅亡が近づいたことを悟りなさい。

エルサレムが何によって囲まれると言っていますか。
軍隊です。

エルサレムに軍隊が入ってくるのではなく、軍隊に囲まれるという部分に注目してください。
なぜ軍隊はエルサレムに入らずに囲むのでしょうか。
そのことをイエス様はご存知でした。

エルサレムが中心にあり、それを軍隊が包囲していました。
それをはっきりとご覧になって、知ったのです。

それでは、その時が来たらイエス様はどうしろと言われたのでしょうか。

<ルカの福音書 21章 21節>
そのとき、 ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。 都の中にいる人々は、 そこから立ちのきなさい。 いなかにいる者たちは、 都に入ってはいけません。

イエス様は最後まで戦いなさいと言っているのでしょうか、逃げなさいと言っているのでしょうか。
逃げなさいと言われています。

イエス様の考えに従うべきでしょうか、それとも、自分の考えに従うべきでしょうか。
エルサレムではその二つに分けられました。
ローマ軍に囲まれ、一人は最後まで戦う、もう一人はイエス様が逃げろといったから逃げる人です。
どちらが正しいのでしょうか。
後者の方です。
なぜなら、イエス様がそう言われたことだからです。
そこで逃げる人たちは、「あなたはイエスを信じているが卑怯者だ」と言われるかもしれないでしょう。
皆さんなら、その状況に耐えることができるでしょうか。

■ しもべの心

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