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テーマ「生きる」

みかん刈りをしながらじいちゃんばあちゃんは
年金や病気、羽生選手の離婚や
近所のあの人の話などをしている。

30歳を目前にしながら
一足先に自分が歳をとったような気持ちで
その場の話を耳にしている。

あっちやこっちに
話題は飛び交うけれど、
みなさん一貫して”生きる”をテーマに
話されているようにぼくには聞こえている。

生きるって何
死んだらどうなる

孫の顔もわからないような状態で
病院で寝込むようなことになったら
その人生ってただ苦しいやん。

そんな話もしていた。

そんな状況下に置かれたら、
常識的には不幸とされる「死」が
幸に転じることになる。

じゃあ死んだらどうなるのだろう

死んだら自分にとって
苦しいこと辛いこともなくなる。

けどその分
自分にとって嬉しいことも
楽しいこともなくなる。

だとしたら
今こうしてこの形で生きていられる
この瞬間って貴重な時間だな。

なんて

。。。

「死」を幸として、
肯定的(幸定的)に捉えられたその時から
ぼくは「死」について考えを押し進めることができた。

それはその逆に
位置する「生」について考えること
だったのかもしれない。


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