見出し画像

私にできること

今日もみかんとたわむれていた。

農家さんのみかん畑のうち9割は収穫が終わり、作業も終盤戦。今日も仕事を終えてアルバイターたちが集う寮に帰宅すると食堂で何やら漫才をしている2人がいた。

”漫才?”

その2人は福岡から来たまっちゃんと横ちんだ。2人は高校の同級生で、息のあったトークでいつも周りを楽しませている。日付が変わっても食堂から笑い声が聞こえてくる時は大抵この2人を中心に飲んでいる。

実はまっちゃんは元々トリオのお笑い芸人として活躍していたんだとか。お茶の間に笑いを届けることを夢見ていた最中、お笑い業界という荒波に揉まれ一転して引きこもりに。当時コンビニに行くのもひと苦労する程追い込まれたメンタル状態だったそうな。そんな状況下で唯一心の声の聞き役として寄り添ってくれた横ちんが誘ってくれたのをきっかけにみかん農家でアルバイターに。私が入寮して早々、社会復帰の第一歩目としてここに導かれたことを、笑いなしで涙を流しながら語ってくれたまっちゃんの姿がとても印象に残っている。

”そう!いつも農家さんに色々ともらってばかりだから。。。”

なんだか高校の文化祭みたいに内側から湧いてくる高揚感を取り巻きながらネタ合わせをする2人。なんて粋なことをするんだろうと思った。モノの返し方は人それぞれだが、その2人とって”お笑い”ほどぴったしなモノはないだろう。正々堂々と社会復帰第一歩目を歩むまっちゃんと横ちんの絆を見てなんだか温かい心持ちになった。ありがとう。

>>>

そんな2人を見て私は一体何を人に返すことができるんだろうか、と考えていた。

”そうだ、お礼を記事にしてプレゼントしよう”

そんな思いつきで記事作成してみた。

さあ明日もちょっとみかん狩りやな、

励みになります。