見出し画像

ゴッホ展にて

私は芸術に対してあまり関心がなく、どこに価値を見出せば良いのかわからなかった。
しかし、様々な情報と触れ、
友と議論を交わしていく中に全ては繋がっているからそこを探求することにも意義があると感じ始めた、
また私は意識の研究がしたいのだが、
意識の研究には哲学的な側面や認識論的な側面も多様に含まれる、なので絵画などの媒体を通した主観的情報処理を通じて、我々が認識していく中の主観、客観そしてqualiaについて深く考えさせられた。
ゴッホ展を通じて主観的ではあるが
フィンセント・ファン・ゴッホの人格、そして変遷していく心情が鮮やかに表現されていくその連続性に大変感銘をうけ、なかでもゴッホの人柄に感動した
それは「真っ直ぐさ」であった、
時間によって周りの環境や物の捉え方、描き方の手法は変化していくが、一貫したゴッホ自身の素直さに心から感動した。
そのなかでも集大成ともいえる糸杉にはなんとも言えない感動を覚えた、これはとても言語化できる物ではない。
また、糸杉は哲学者のベンヤミンが唱えている複製技術時代の芸術の観点から、
原画におけるアウラとはこのことだと
教示される絵画であった。
そして今回一つ自分で対比する材料として
デジタルとの対比も深く考えた。
現代におけるデジタル的な価値、解像度が高いことに価値が置かれる現代社会において
絵画などを通した、主観的な表現、クオリアを共有することは不可能であるが、
その絵画にしか表せない壮大な何かを感じた。
また、印象派にとても主観的な描き方を感じたが、その時代の流れの中に主観と客観を織り交ぜた総合主義が生まれ、その総合主義に大きく心を惹かれた。
これは私のしたい意識研究にもかなり通じてくると思った。
AIと人間の区別をつける基準として
人間性の定義が新たに必要だが、
その人間性とは何なのかそれに繋がる言語化できない何かを感じた。
これからも人間の人間らしさである
芸術に触れていきたい。

繋がっていないものなどない
全ては繋がっている
これこそ真理なのかもしれない。

#ゴッホ展 #意識とは何か

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?