富士の麓にある蒸留所
6月になって雨模様の天候が続く日が多くなっています。梅雨入りになりつつありますね。晴れない気分へ移りそうになりましたが、今週は新作のウイスキーが発売されるため、どんな味わいなのか楽しみなので、ワクワクしています。実際に感想を述べられるのは次になりそうです。
そこで今回は新しいのを紹介する前に、富士御殿場蒸留所のことと、先に販売されているシングルグレーンウィスキーのことを紹介していきます。
①富士御殿場蒸留所
1973年に静岡県御殿場市に開設された蒸留所で、キリンディスティラリー株式会社が運営しています。その親会社は麒麟麦汁株式会社で、更にその持株会社はキリンホールディングス株式会社となっています。その中には、キリンレモンや午後の紅茶で有名なキリンビバレッジも含まれており、資本規模の大きさが伺えます。
キリンのお酒と言えば生ビールの一番搾りや缶チューハイの氷結が有名で、数年前まで私はキリンでもウイスキーを製造していることを知りませんでした。ですが、スコッチのジョニーウォーカーとホワイトホースを日本で取り扱っているのがキリンビバレッジであることを知ってから調べていくうちに、キリンから「富士山麓」や「陸」が発売されていることを知りました。サントリーの山崎や白州、ニッカの余市や宮城峡の他にも大手酒造メーカーの蒸留所があるのです。
②2020年に発売の「富士」
キリンのどのウィスキーを試そうかと考えていた時に、新商品が発売されることを知りました。シングルグレーンウィスキー 富士 です。新商品をなるべく早く飲んでみたいという単純な発想と、シングルグレーンウィスキーは珍しいことからの興味のために、まずは富士から試しすことにしました。
日本だとサントリーの知多、ニッカのカフェグレーン以外に有名なグレーンウィスキーがないため、どんな味なのか楽しみでした。
③モルトウイスキーとグレーンウィスキー
ウィスキーは原料の違いで分類され、大麦を原料としたモルトウィスキーと、とうもろこしやライ麦といった大麦以外の穀物を原料としたグレーンウィスキーの2つがあります。モルトだけで構成されたシングルモルトウイスキーは個性的な味わいがあり、人気のある銘柄が多いです。
一方のグレーンウィスキーはモルトと比べると個性が抑えられており、単体で構成されたシングルグレーンウィスキーは種類が少ないです。ですが、グレーンウィスキーは個性の強いモルトウイスキーとブレンドすることで、マイルドで飲みやすいウィスキーとなます。
④富士の味わい
香りは、主原料のコーンの優しい香りと樽由来に木の香り、果物やバニラの甘い香りを感じられます。味はコーンの甘味と旨味にバニラの甘味があります。アルコール度数が46%とやや高めですが、その刺激はとてもマイルドで、とろみがあります。
バニラ感からバーボンウイスキーを連想しましたが、マイルドな飲み口であるために、シングルグレーンの富士はバーボンの力強さと日本のウィスキーの繊細さを兼ね備えたウィスキーだと言えます。
⑤最後に
サントリーやニッカ以外にも大手メーカーが蒸留所を開設していたことに驚きましたが、それ以上に富士の味わいの良さに今後の日本のウィスキーがより充実していくことへの期待感が高まったことにワクワクしています。発売したばかりのシングルブレンテッドの富士への味わいがどんなものか楽しみですし、富士のラインナップが増えて行って欲しいです。
今回の記事は以上です。最後まで読んで下さり、ありがとうございました😊
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