浅めだけどコク深い
コーヒーは焙煎度によって味わいが変わります。浅めだと酸味がメインでアッサリしており、深煎りだと苦味と渋味がメインでコクを感じられます。基本的にこういう傾向にありますが、中には浅煎りと深煎りの良さを兼ね備えたものもあります。
今回しますコーヒーは、その例外のひとつです。堀口珈琲さんのホンジュラス産、エル・ピノ、です。
①エル・ピノとは?
ホンジュラスのセルグァバ地区で生産され、先月から発売されてきました。堀口珈琲さんのオンラインストアで"ホンジュラス満開"と紹介されてきたコーヒーのひとつです。
ホンジュラスは中央アメリカの国で、その中でも貧しい国のようですが、コスタリカやグアテマラと並び、コーヒー生産国として非常に有名です。
②豆の特徴
ハイローストだとハッキリと分かる焦茶色です。ナッツやハーブの香りがメインですが、どことなく焼き芋の甘い風味も感じられます。
③抽出
ハイローストのように焙煎度が浅めだと蒸らし段階で大きく膨らまないのですが、焙煎日から数日しか経過していないために膨らみは良いです。
因みに私はハイローストのコーヒーを淹れる際はORIGAMIドリッパーをよく使います。普段は抽出時の粉の膨らみ具合がキレイなためにHARIOV60をメインで使いますが、焙煎度が浅めだと大きく膨らまないのです。ORIGAMIドリッパーならば膨らまなくてもキレイに淹れられるのが気に入って使っています。
④味わい
柑橘系の酸味がメインですが、焼き芋やキャラメルの甘味を同時に感じられます。余韻にナッツの風味と
深煎りコーヒーのようなコクも味わえます。浅めの焙煎度にも関わらず、これほどコクがあるコーヒーは初めてです。
写真では分かりにくいですが、カップに注いだ後に表面にコーヒーオイルが浮かんでいました。これがコクの正体なのだと思えます。焙煎度が浅めだとコーヒーオイルはあまり抽出されません。エル・ピノという豆はコーヒーオイルを多く含んでいるのが最大の特徴なのかも知れません。
⑤最後に
ホンジュラス産のコーヒーは今までに何度か飲んできましたが、今回のエル・ピノのように浅めと深めの焙煎度の双方の良さを味わえるコーヒーに出会えたことは貴重です。今まで持っていた焙煎度ごとの基本な味わいは同一という固定観念を良い意味で打ち破ってくれました。コーヒーは味と香りを楽しむ以外にも、自分が持っていた常識を覆えす体験ができることも楽しいと気付けました。これからも、色んなコーヒーを味わい続けて行きたいです。
今回は以上です。最後まで読んで下さり、ありがとうございました😊
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